ちょっと懐かしい香りも。
Title:Kitsune Maison 9
同じコンピレーションの第7弾もここで紹介したのですが・・・。パリを拠点とし活動を続け、音楽、ファッション、アートシーンで人気を集めているクリエーター集団Kitsune。その音楽レーベルKitsuneから発売された、コンピレーションアルバム第9弾が発売されました。
なんか、いかにも最先端のクリエーター集団で、サウンドもちょっと小難しいのではないか、という印象とは裏腹に、その収録されている楽曲は、どれもポップにまとまっています。そして、どこか懐かしい香りがするのも、Kitsuneレーベルの曲の特徴でしょう。
基本的には、彼らの音は、テンポのよいエレクトロサウンドを主軸とした楽曲が並んでいます。その中でも、例えばWashed Outの「Belong」は、ちょっと昔懐かしい、70年代や80年代あたりの匂いが感じられる曲調ですし、Holy Ghost!の「Say My Name」も、どこか80年代のニューウェーヴの風味を感じるサウンドになっています。
他にも、ノイジーなサウンドの、ロックテイストあふれるJamaicaの「Short and Entertaining」だとか、爽やかな男女デゥオのギターポップに、どこかあのTHE CARDIGANSの雰囲気を感じるFeldbergの「Dreamin'」だとか。エレクトロなアレンジという点及びちょっと懐かしい雰囲気のポップなメロディーという点で共通項を持ちながらも、バラエティー豊かな楽曲が楽しめます。
個人的に印象が残ったのは、ビートの強い打ち込みのリズムに、ちょっと近未来風のキラキラとしたアレンジが印象的なJupiterの「Vox Populi(Lifelike Treatment)」あたりでしょうか?
他にも、魅力的な楽曲がたくさん。幅広いリスナーが楽しめるコンピレーションアルバムだと思います。興味がある方は、是非。
評価:★★★★★
Kitsune Maison 過去の作品
Kitsune Maison 7
ほかに聴いたアルバム
Dark Days/Light Years /Super Furry Animals
フォーキーな曲やロックな曲、ポップな曲があるかと思えば、サイケな曲も顔を出す・・・バラエティー豊かなアルバムだったと思います。ただ、全体的なインパクトはちょっと薄めだったかも。
評価:★★★★
THE HIGH END OF LOW/MARILYN MANSON
ヘヴィーなサウンドとダークな雰囲気は、相変わらず耳を惹きます。ただ、アルバム全体として、ちょっとインパクトが薄かったような印象が・・・。
評価:★★★
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