猫ジャケ2枚
今日、紹介するのは、「猫」をテーマとしたジャケット写真が印象的な2作品・・・といっても、相互の音楽的なつながりはほとんどないのですが・・・(^^;;
Title:猫Pack
Musician:黒猫チェルシー
最近、話題の若手4人組ガレージロックバンド、黒猫チェルシーのメジャーデビューアルバム。
「入門盤」的な扱いのミニアルバムで、新曲3曲+ライブ録音2曲+憂歌団のカバー「嫌んなった」の6曲入りになっています。憂歌団はボーカル渡辺大知が敬愛してやまないバンドなんだそうで・・・渋いなぁ・・・。
ロックンロールの初期衝動を体現化したようなガレージロックを聴かせてくれるバンド・・・という側面もありつつ、「ファンキーガール」では、ファンキーなリズムにヘヴィーなギターリフを重ねてくるスタイルは、Rage Against The Machineあたりに似たようなスタイルを感じたり。
最後の「嫌んなった」のカバーは、思いっきりノイジーなバンドサウンドに、ボーカル渡辺大知が搾り出すような声のボーカルを力強く聴かせるナンバーで、ちょっとサイケな雰囲気になっていたり。
ライブはなかなか映えそうな感じかなぁ?単純に勢い重視のガレージパンクバンドというよりも、いろいろなジャンルからの影響を取り込むウイットさも感じられ、今後が楽しみなバンドです。ただ、この6曲だけだと、まだ全貌はつかみきれなかったような。次のアルバムも是非聴いてみたいです。
評価:★★★★
でもってもう1枚は・・・
Title:盗んだバイクで天城越え
Musician:ロマンポルシェ。
もろ、某有名ミュージカルからパクッたタイトルジャケットが印象的ですが、それ以上にインパクトがあるのが、日本人ならおなじみの曲のフレーズを2つ無理やりつなげたアルバムタイトル(笑)。なんか、これだけで「勝ち」って感じですよね。
タイトル曲も、その尾崎豊の曲の世界を、別の視点から描写することにより、思いっきり皮肉った内容がとてもユニーク。他の曲にしても、今回は、ネタが妙におもしろくって、最後まではまってしまいました。
まあ、「尿素配合っていうけど、誰の尿なんだ!」という「尿素配合」やら、一杯のかけそばを3人ならず100人でわけあったら警察に通報されたという「一杯のかけそば」やら、どうしようもないネタっていうのはあいかわらずなんですけどね(笑)。
楽曲も、テンポのよいエレクトロポップばかりなのですが、ちょっとふざけたような歌詞とは違い、こちらはかなり本格派。ちょっとB級な香りのする曲もあるのですが、それが妙な懐かしさとなって、曲にもはまっています。
今回は、いつものような、ちょっとずれた「男とは」みたいな曲が「男は薄着」1曲しかなく、いつものような説教がなかったのはちょっと残念だったのですが・・・。個人的には、いままでで一番楽しむことが出来た作品でした。ただ、個人的には★×5つなのですが、ネタ的には好き嫌いがありそう、ということで・・・。
評価:★★★★
ロマンポルシェ。 過去の作品
もう少しまじめにやっておくべきだった
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