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2010年7月

2010年7月31日 (土)

エミネム復活の作品

Title:RECOVERY
Musician:EMINEM

リカヴァリー

前作「Relapse」からわずか1年のインターバルでリリースされたニューアルバム。薬物依存だった「ENCORE」の頃から、薬が抜けてきたものの、再発(=Relapse)の症状が出ていた前作。そして、そんな薬物依存から回復(=Recovery)した、という流れとなっているそうです。

そんな自身の薬物依存の話すら、「物語」としてエンターテイメント化してしまう点、さすが稀代のエンターテイナーだなぁ、として感心してしまいます。今回は、そんな「Recovery」した彼が、本格的に再活動するにあたっての決意を語ったリリックが多かったような印象を受けます。特に、先行シングルでもある「Not Afraid」では、そんな決意をストレートに語る、前向きで力強いナンバーになっていて、とても印象的でした。

一方では、やはり薬物から「Recovery」したからでしょうか?比較的、ポップで聴きやすい曲が並んでいた印象を受けます。LIL WAYNEやP!NKなどといった大物ミュージシャンとのコラボレートも目立ちますが、そんな中で印象的だったのがRIHANNAを迎えた「LOVE THE WAY YOU LIE」。RIHANNAが歌うメロディーもとても美しいのですが、楽曲全体としてメロウな雰囲気にまとまっている、心に残るナンバーでした。

他にこのアルバムで印象に残ったのが、彼らしい私小説的なリリックが特徴的な「GOING THROUGH CHANGES」や、ストーカー殺人を犯す男性の心理を描いたリリックが、ゾクゾクと怖さを感じさせる「SPACE BOUND」あたりでしょうか?

今回の彼のリリックからは、本格的な活動再開の意気込みがヒシヒシと伝わってきます。ただ、その意気込みゆえでしょうか、肩の力が抜けたような、日本人の私がリリックを「読んでも」(正直、英語のラップの意味で聴いていてもわらかないので・・・)クスっと笑えるような、ユーモラスなリリックはちょっと少なかったかな?

とはいえ、上で書いた通り、要所要所で彼の魅力を存分に感じられるアルバムだったと思います。完全(?)に「Recovery」した彼。新たな物語はここからスタートしそうです。

評価:★★★★★

EMINEM 過去の作品
RELAPSE


ほかに聴いたアルバム

Secret,Profane&Sugarcane/Elvis Costello

Secret Profane & Sugarcane (Dig)

今回のアルバムは、アコースティックなカントリーアルバム。そのため、ギターロック路線を期待しているファンにはちょっと物足りなさも感じたかも。ただ、その卓越したメロディーセンスはもちろん相変わらずで、最初はとっつきにくくても、聴けば聴くほど徐々にそのメロディーの良さにはまっていってしまうのは、彼の大きな魅力でしょうか。

評価:★★★★

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2010年7月30日 (金)

シングルチャートと着うたチャートの違い(?)

今週の着うたチャート

2010年7月21日~2010年7月27日付チャート

今週、着うたチャートには、今週のシングルチャートでベスト3入りした曲がすべてランクイン。ただ、その並び順が大きく異なりました。

お二人 Summer

シングルチャートでは、チームドラゴンfrom AKB48→the GazzettE→ケツメイシの順番でしたが、着うたチャートでは、1位にケツメイシ「お二人 Summer」、4位にthe GazzettE「SHIVER」、そして8位にチームドラゴンfromAKB48「心の羽根」という、シングルチャートとは全く真逆の順番になっています。

先行配信を行っていたり、そもそも着うた解禁になっていなかったりと、シングルチャートのベスト3が、着うたチャートでもベスト10以内にそろい踏みするというケースは珍しい(というか、このコーナーでははじめて)なのですが、着うたチャートとシングルチャートの並び順が全く逆というのが、シングルチャートと着うたチャートのファン層の違いを如実に示しているみたいで、ちょっと興味深い結果でした。

そんな3枚に割り込んで2位にランクインしてきたのが、加藤ミリヤというのも着うたチャートらしい・・・。7月28日に発売されたアルバム「HEAVEN」収録曲の「X.O.X.O」が初登場で2位にランクインです。続く3位は西野カナ「会いたくて 会いたくて」が4位からランクアップ。似たようなタイプの女性シンガーの曲が並びました。

初登場はもう1曲。10位にヘキサゴンオールスターズ「僕らには翼がある~大空へ~<合唱>」が先週の64位からランクアップしベスト10入りです。先日、行われたフジテレビ系「26時間テレビ」のエンディングでの大合唱をミックスしたバージョンが8月31日までの期間限定で配信されているそうなのでその影響でしょうか?


今週のアルバムチャート
http://www.oricon.co.jp/rank/ja/

今週の1位はSMAPのニューアルバム「We are SMAP!」が獲得しました。

初動売上は18万枚で、前作の21万4千枚を下回ってしまったのですが、話題になったのは、今回楽曲を提供したミュージシャンたち。久石譲、久保田利伸、槇原敬之といったベテランの大物や、LOVE PSYCHEDELICOに石野卓球、さらには小室哲哉になんと、話題のバンド相対性理論も楽曲を提供!大物からサブカル勢まで、幅広いミュージシャンの参加が大きな話題を呼ぶとともに、最近、CDの売上では嵐の後塵を拝している彼らですが、こういう多彩なミュージシャンを呼べる、という点で、ジャニーズ系の先輩としての実力を見せつけている・・・そんな印象を受けました。

2位はYUI「HOLIDAYS IN THE SUN」がワンランクダウンで続き。3位にはJASMINE「GOLD」が初登場でランクインしてきました。

JASMINEは、これが1stアルバムとなる女性R&Bシンガー。「ポスト宇多田」みたいに称されることもあるそうですが、シングルは、デビュー作こそベスト10入りしたものの、その後は低迷気味。ただ、アルバムでは見事ベスト3入りしてきました。

6位は林原めぐみ「CHOICE」がランクイン。約3年ぶりのニューアルバムで、シングルチャートの時も紹介しましたが、シングル「集結の運命」と同時ランクインです。

7位はGACKT「THE ELEVENTH DAY ~SINGLE COLLECTION~」が入ってきました。6年ぶりとなるシングルコレクション・・・って、「シングルベスト」ってそう、何年に1回とかいう風にリリースするものじゃないよなぁ・・・。

初登場最後は9位に「家庭教師ヒットマンREBORN!キャラクターアルバム SONG“RED"~famiglia~」がランクイン。テレビ東京系アニメ「家庭教師ヒットマンREBORN!」からのキャラクターアルバムだそうです。

今週のアルバム&着うたチャートは以上!それでは来週の水曜日に~。

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2010年7月29日 (木)

いつも通りだけど飽きないメロ

Title:Shadows
Musician:TEENAGE FANCLUB

Shadows

約5年ぶりとなる、イギリスのロックバンド、TEENAGE FANCLUBの新譜です。

久しぶりの新譜は、以前よりアコースティックテイストが強くなった感じはするのですが、基本的にいつも通りのTEENAGE FANCLUB。今回も美メロが満載の傑作を聴かせてくれます。

彼らの曲を聴いてあらためて思うのですが、彼らのような美しいメロディーで勝負するミュージシャンって、似たタイプの曲が続いても、マンネリを感じんですよ。邦楽でいえばスピッツなんかもそうなんですが、決して目新しい曲をアルバム毎に書いてくるわけではありません。でも、色あせないというか、一種の「大いなるマンネリ」ではあるものの、聴いていて飽きることがありません。

そんな美しいメロディーラインの中に、ちょこっとヒネリを加えてくるのも彼ららしいところ。今回の作品でいえば、例えば「Into The City」「Today Never Ends」のようなちょっとひねったメロディーや、「Sweet Days Waiting」のような、ちょっと幻想的なアレンジの曲などをアルバムに紛れ込ませることによって、より音楽の幅が広がっていました。

個人的に今回のアルバムで気に入ったのは、5曲目の「Dark Clouds」。ピアノとコーラスラインがとても美しい曲で、絵画的な歌詞も印象的なナンバーになっています。そして8曲目の「WHEN I STILL HAVE THEE」もとても魅力的。こちらも美しいメロディーラインが印象的なナンバーなのですが、そのメロディーがなんともいえず切なくて、ひきこまれます。歌詞にローリングストーンズが登場するのは、ちょっと意外な感じも??

やっぱりいいよね!TEENAGE FANCLUB!その美しいメロディーの数々にひきこまれた傑作でした。

評価:★★★★★


ほかに聴いたアルバム

Warpレーベル20周年を記念してリリースされたアルバム。第1弾の「Warp20(Chosen)」は既に紹介しましたが、第2弾、第3弾を聴きました。

Warp20(Recreated)

Warp20(Recreated) [日本語解説・ボーナストラック付国内盤]

こちらはカバーアルバム。それぞれのミュージシャンが個性的なカバーを聴かせてくれています。原曲と聴きくらべるのも楽しいかと。

Warp20(Unheard)

Warp20: Unheard

こちらは未発表の貴重な音源を集めた企画盤。エレクトロからちょっとジャジーな曲にロックな曲もあったりとバリエーションも豊か。Warpレーベルの幅の広さも感じました。

ベスト曲集の「Warp20(Chosen)」とあわせて楽しみたい2作です。

評価:
Warp20(Recreated) ★★★★
Warp20(Unheard) ★★★★★

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2010年7月28日 (水)

ちょっと懐かしいアニメの主題歌

今週のシングルチャート
http://www.oricon.co.jp/rank/js/w/

今週の1位は、AKB48からの別働隊ユニットチームドラゴンfromAKB48「心の羽根」が獲得しました。

心の羽根(チームドラゴン)~「ドラゴンボール改」エンディングテーマ

このシングル、フジテレビ系ドラマ「ドラゴンボール改」のエンディングテーマだそうです。「ドラゴンボール」懐かしいなぁ。また、アニメとして放送されているんですね。ちなみに、「ドラゴンボール」関連の楽曲では、1997年のZARD「Don't you see」以来、約13年半ぶりの1位獲得・・・ってこれまた微妙な記録・・・。

2位はビジュアル系バンドthe GazzettE「SHIVER」でした。TBS系アニメ「黒執事II」のテーマ曲で、2作連続2位ながらも、タイアップ効果か、初動売上は2万9千枚から3万9千枚に大きくアップしています。

3位にはケツメイシ「お二人Summer」がランクインです。あれ、こないだもランクインしてたよね・・・って、あれはSKE48の「ごめんね、Summer」か・・・タイトル似て・・・ないか(^^;;2006年には「男女6人夏物語」、2003年には「夏の思い出」と、ケツメイシといえば夏のイメージが強いのですが、近作も爽やかな夏にピッタリの軽快なナンバーに仕上がっています。ただ、初動は2万5千枚と前作の3万6千枚から大幅ダウン。ちょっと厳しい状況になっています。

以下、残り初登場は4曲なのですが、偶然なのでしょうが、声優アイドルと韓国系アイドルが、ちょうど2曲ずつランクインしています。

まず声優アイドルは6位に先週の着うたチャートでもランクインしていた林原めぐみ「集結の運命」が、9位に茅原実里「Freedom Dreamer」が、それぞれランクインしています。

ちなみに林原めぐみは、今週、アルバム「CHOICE」もアルバムチャートで6位にランクイン。順位も同一ながら、初動売上も1万1千枚とほぼ近似しているのがおもしろいところ。最近の声優ブームの先駆け的存在なのですが、相変わらずの根強い人気を感じます。

一方、韓国勢は、まず7位に男性6人組アイドルユニット超新星「Evidence of Luv」がランクイン。なんとこの曲、作曲が小室哲哉(!)。小室先生の曲といえば気になってしまうのですが(笑)・・・おお!ラップの後のBメロ(?)からサビの前にかけてのメロディーが、同じ音をただひたすら続ける構成が小室らしい(笑)。ちなみにカップリングは、あのTM Networkの名曲「Get Wild」のカバー。小室先生、働かされています。

そして10位にはBoA「WOO WEEKEND」がランクイン。ディスコテイストのナンバーが、ちょっとm-floっぽい感じも。

今週のシングルチャートは以上。アルバム&着うたチャートは金曜日に~。

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2010年7月27日 (火)

世界の終わりは美しい?

Title:EARTH
Musician:世界の終わり

EARTH

ここ最近、期待の新人バンドを多く紹介していますが、彼らもそんな一組。「世界の終わり」という、ちょっと仰々しさも感じるバンド名が印象的な、4人組のバンドです。

このバンド、ちょっと変わっているのが、メンバーが、ギターボーカル+ギター+キーボード+DJというスタイルで、リズム系の楽曲が全くいない、という点。そのため、打ち込みのリズムでダンサナブルに聴かせる曲はあるものの、バンドとしての「グルーヴ」みたいなものは皆無です。

その一方、ピアノやノイジーなギターサウンドが鳴り響く中聴かせてくれるポップなメロディーがとても印象的。「世界の終わり」というバンド名からイメージすることなのですが・・・昔のベタな映画やアニメで、人が死ぬ時に、天から光が差込み、天使が降りてくるようなシーンがあるじゃないですか?そんなシーンにピッタリはまりそうな・・・とても美しくも、どこか切ないメロディーがとても心に残ります。

ただ、その一方、このバンド、手放しでは絶賛できない、気になる点が2点ほどありました。

まず1点は、いろいろな意味でちょっと狙いすぎじゃない?ということ。

「世界の終わり」というバンド名自体、狙いすぎだろ?と思いますし、また、メンバーの一人が、ピエロの格好をして、名前もDJ LOVEって・・・なんか、ちょっと狙いすぎな感じが気になりました。

そしてもう1点は、ちょっと歌詞にリアリティーが感じられない点でした。

例えば、人が生きていくために、常に他の生き物の命を犠牲していることをテーマとした「虹色の戦争」や、死そのものをテーマとした「死の魔法」など、テーマとしてはすごい重要で、考える必要があるテーマだと思います。ただ、それをあまりにもストレートに伝えすぎている内容は、ちょっと取ってつけた感があって、リアリティーを感じられませんでした。

個性的でおもしろいバンドだとは思うんですけどね。いろいろな意味で気負いすぎな感じもするなぁ。とりあえず、今後の成長に期待したいです。

評価:★★★★


ほかに聴いたアルバム

CM3/cornelius

CM3

corneliusによるリミックスベスト。坂本龍一からCrystal Kay、James BrownにBloc Partyと、洋邦の若手から大物まで、様々なミュージシャンのリミックスが聴けます。全体的に丸みを帯びたアコースティックなテイストのある優しい雰囲気のサウンドが特徴的。corneliusらしいなぁ、という強い個性を感じる一方、ちょっとワンパターン気味な雰囲気も?

評価:★★★★

敢えて、理解を望み縺れ尽く音声や文字の枠外での『約束』を。/te'

敢えて、理解を望み縺れ尽く音声や文字の枠外での「約束」を。

相変わらず、その意味深なアルバムタイトルや楽曲名が印象的なインストバンド。オルタナ系のギターロックをベースに、シューゲイザー、ハードロック、ミニマルなどの要素を上手く取り込みながら、バンドサウンドのダイナミズムとポピュラリティーを両立させているのがとても魅力的。まあ、新鮮味という要素が若干薄いのは前作同様なのですが・・・。

評価:★★★★

te' 過去の作品
まして、心と五感が一致するなら全て最上の「音楽」に変ずる。

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2010年7月26日 (月)

ポップで楽しいロックンロール

Title:毛皮のマリーズ
Musician:毛皮のマリーズ

毛皮のマリーズ

ここ最近、おもしろい新人バンドが次々とデビューしていますが、彼らも、今話題のバンドの一組でしょう。もっとも、インディーデビューからは5年も経っており、そろそろ中堅の域のバンドなのですが・・・。

ちょっと怪しいジャケット写真といい、毛皮のマリーズという名前といい、ちょっとアングラちっくな雰囲気を感じます。(てっきり、ミュージシャン名は、裸のラリーズのパロかと思ったら、Wikipediaによると寺山修司の戯曲から来ているんですね。もっとも、両方かけているのかもしれませんが・・・)

ただ、楽曲の方は、ポップで聴きやすく、なによりとても楽しい雰囲気に仕上がっているのが印象的でした。ちょっと村八分とかそこらへんの、昔の日本のアングラロックの雰囲気も感じるのですが、60年代70年代あたりの、古き良き時代のロックンロールをそのまま引き継ぎつつ、現代風の要素も入れた、バラエティー豊かな作風で楽しませてくれます。

グラムロック風の「ボニーとクライドは今夜も夢中」からはじまり、まんまストーンズの「COW GIRL」に、アメリカの広大な荒野を感じるような、陽気なロックンロールナンバー「バンドワゴン」、さらにブルージーな「それすらできない」は、忌野清志郎が亡くなった時に出来たナンバーだそうです。

終盤も、カントリー風の「金がなけりゃ」や、女性ボーカルで、ちょっとアイドルポップ風(?)の「すてきなモリー」など、様々なタイプの曲が最後まで続きました。

彼らの曲は、70年代のロックや、ソウル、ブルースなどの要素を取り込みながらも、自分たちの音楽としてユーモラスにまとめあげています。いろいろなレビューサイトなどを見ても、忌野清志郎あたりとの比較している方が多かったのですし、その影響も強く感じるのですが、音楽に対するスタンスや、楽曲への取り込み方も、なんとなくキヨシローに似ているなぁ・・・なんてことを感じました。

古き良きロックに強く影響を受けながらも、同時に最近のギターロックの要素なども感じ、決して「過去」だけにこだわっていない点も、キヨシローと似たようなスタンスに感じます。なによりも、楽曲全体から感じるユーモアセンスやポップセンスが大きな魅力でした。

ちょっとしゃがれた、独特の志磨遼平のボーカルも、妙に耳に残って印象的。好き嫌いは分かれるかもしれませんが、ただ、彼らにとっては大きな武器のように感じます。

リズミカルでテンポのよい楽曲も多いだけに、ライブでも映えそうな感じ。特に「バンドワゴン」あたりはライブで盛り上がりそうだなぁ~。次々とおもしろいバンドが出ていて、活況を帯びている最近のシーンですが、彼らも、そんな日本のロックシーンを、どんどんおもしろくしていってくれそうです。

評価:★★★★★

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2010年7月25日 (日)

チープさが魅力的

Title:THE DRUMS
Musician:THE DRUMS

ザ・ドラムス

ニューヨークはブルックリン出身の4人組バンド、THE DRUMS。現在、世界中で注目を集める、期待の新人バンドの一組らしいです。もっとも、この手の「期待の新人バンド」は雨後の竹の子のように、次々と出てくるのですが。

このバンドで、まず耳をひくのが、一体いつの時代の音だよ!と思うような、チープな打ち込みサウンド。10年くらい前の市販のソフトでも出せそうなチープな音を、それもスカスカな状態で鳴り響かせています。

聴いているうちに飽きてしまいそうな音なのですが、なぜかこれが妙に耳触りがよく、ついついはまってしまうから不思議。80年代のニューウェーヴのテイストをプンプンと匂わせながらも、ちょっとミニマルテイストを感じさせるリズムが、意外と今風な部分をちらつかせて、懐かしくも新しい音が魅力的、といった感じでしょうか?

ニューオーダーあたりと比較する声も多いみたいですし、また、最近のバンドでは、同じくスカスカな音にテンポのよいリズムという点で、VAMPIRE WEEKENDとも共通する部分を感じます(どちらもアメリカのインディーバンドですし)。また、個人的には、スカスカながらパッショナブルなサウンドが、ちょっとPIXIESあたりを思い出したりもして・・・。

その一方で、例えば「BOOK OF STORIES」のように、メロディーは、意外としっかりとした骨格を持っていて、ポップでメロディアス。メロディーがしっかりしているからこそ、逆に、こういうスカスカでチープな音でも、最後まで飽きることなく楽しめるのでしょう。

テンポのよいリズムといい、ミニマルなサウンドといい、なんか、中毒性のあるバンドなんですよね。聴いていて、知らず知らずにはまっているような、そんな感じ。ただ、メディアによって次々と生み出される「期待の新人バンド」なだけに、次回作が勝負かな?次回作も、これだけの作品を出したら、今後、おもしろいバンドになると思うのですが。

評価:★★★★★

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2010年7月24日 (土)

時空の彼方へ

Title:Further
Musician:The Chemical Brothers

Further

邦題「時空の彼方へ」。今回のアルバム、このタイトルがやけにすんなり来るなぁ~。

約3年ぶりとなるThe Chemical Brothersの新作。今回のアルバムは、いままでのようなゲストボーカルは原則無し。基本的にトム・ローランズ、エド・シモンズの2人によって作成されたアルバムになっています。

アルバムとしては、強烈なビートで踊らせる、というよりも、夢のような雰囲気のノイズと、甘いポップなメロディーで、邦題の通り、「時空の彼方へ」トリップさせるようなアルバムだなぁ、と感じました。

特に冒頭、「Snow」から「Escape Velocity」への流れは、リスナーを、夢幻の世界にトリップさせるよう。スペーシーな空間が広がる音の世界に、耳を奪われます。

途中、「Dissolve」「Horse Power」は、それこそ、強いビートでリスナーを踊らせる、思わず身体が動いてしまうようなリズムが魅力的な曲もあります。また、その他の曲も、基本的にテンポのよいリズムが根底に流れていて、ダンスフロアで聴いても存分に踊れることは間違いありません。

ただ、その後の「Swoon」「K+D+B」、そして最後の「Wonders Of The Deep」にしても、サイケな雰囲気の音が、リスナーをトリップさせるような楽曲。ダンスフロアで、というよりも、CDを聴きながら、ヘッドフォンを通じた音で、まさに「時空の彼方へ」旅立てるような楽曲が並んでいるように思いました。

正直、個人的に、強いビートが印象的な、これぞダンスミュージックという曲が好きなだけに、最初はちょっと違和感があって、物足りなさを感じたのも事実。実際、今でも、このアルバムが彼らの最高傑作か、といわれると、3番目か4番目くらいに好きなアルバム・・・かなぁ?と言わざるを得ません。

それでもやはり、このファンタジックでノイジーな音の世界とポップなメロディーラインはとても魅力的。めくるめく音の世界に、CDを聴くだけで「時空の彼方」をさまようことが出来る、素敵なアルバムだと思います。

評価:★★★★★

The Chemical Brothers 過去のアルバム
Brotherhood

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2010年7月23日 (金)

シングルチャートと同様・・・

今週の着うたチャート

2010年7月14日~2010年7月20日付チャート

シングルチャート同様、今週の1位は、浜崎あゆみ「MOON」が獲得しました。

MOON / blossom(ジャケットB)

なんだかんだいっても根強い人気といったところでしょうか。堂々の1位獲得です。着うたのメインのリスナー層と、浜崎あゆみのファン層も重なりそうですしね。ちなみに、シングルではダブルA面となっている「blossom」も、今週見事9位初登場。2曲同時ランクインとなりました。

2位は倖田來未「Lolipop」がワンランクダウン。そして3位には植村花菜「トイレの神様」が、68位から一気にランクアップです。

いわゆる「泣ける歌」として話題となったこの曲。ただ、CDチャートでは、この楽曲が収録されているアルバム「わたしのかけらたち」が10位にランクインしたのがやっと。正直、話題性の割りにはさほどヒットしませんでした。ただ、このたび着うたフルが解禁されると、一気に3位にランクイン。ようやく名実とものヒットとなりました。今後、ロングヒットとなるのでしょうか?

5位初登場は、人気声優林原めぐみ「集結の運命」がランクイン。ちょっと久しぶりにその名前を聞いた印象もあるのですが・・・こちらも根強い人気を見せました。7月21日発売のシングルの先行配信。シングルもヒットとなるでしょうか?

そしてラスト10位には佐々木希「噛むとフニャン feat.Astro」がランクインです。ロッテ「Fit's」のCMでおなじみの曲・・・をベースにアレンジした曲だそうです。ちなみに、CMの曲の方は、佐々木希の歌ではなく、歌っているのはたむらぱんだそうです。サビのフレーズは60年代の人気アニメ「オオカミ少年ケン」のテーマソングをアレンジしたものだそうで、原曲からはかなりイメージが違うになってきています・・・ただ、かなり耳に残るインパクトのあるフレーズなのは間違いないですね(笑)。


今週のアルバムチャート
http://www.oricon.co.jp/rank/ja/

今週のアルバムチャートも、ベスト10中6枚が初登場。相変わらずの混戦気味です。

HOLIDAYS IN THE SUN

そんな中で1位を獲得したのがYUIの約2年3ヶ月ぶりとなるニューアルバム「HOLIDAYS IN THE SUN」でした。これでアルバムでは3作連続の1位獲得です。ただ、初動売上は18万4千枚と、28万5千枚を売り上げた前作から大きくダウンしてしまいました。まあ、このCD不況の中では十分な数字ですけれども・・・。

続く2位は、なにかと話題のAKB48「SET LIST~グレイテストソングス~完全版」がランクイン。2008年に発売された「SET LIST~グレイテストソングス2006-2007~」にアルバム未収録曲2曲と新曲2曲を追加した内容になっているそうです。

以下、なぜか今週は、ベスト盤が多いチャートとなっています。

4位MONKEY MAJIK「MONKEY MAJIK BEST~10 Years&Forever~」、5位「BEST HIT NARUTO」、7位ORANGE RANGE「ALL the SINGLES」のいずれもベスト盤です。

うち5位の「BEST HIT NARUTO」は、テレビ東京系アニメ「NARUTO」の主題歌などを集めたコンピレーション。いきものがかりやSEAMO、NICO Touches the Wallsや氣志團といった、バラエティーに富んだミュージシャンの楽曲が収録されています。

そして8位にはゆず「ゆずの素」が入ってきています。このアルバム、1997年に、まだストリートで歌っていた時代のゆずがインディーズから発売したミニアルバム。このたび、再リリースとなりました。当時は最高位63位に終わったのですが、13年の歳月を経て、初のベスト10ヒットとなりました。

今週のチャートは以上!まだ来週の水曜日に~。

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2010年7月22日 (木)

いまだに実感がわきません・・・。

Title:Time Flies 1994-2009
Musician:oasis

Time Flies 1994-2009

昨年8月の、ノエル・ギャラガー突然の脱退のニュース・・・その時感じたのは、おそらく他の多くのoasisファンと同じでしょうが、「また、いつもの兄弟喧嘩か」くらいなものでした。

しかしその後、ノエルが復帰するニュースもなく、活動休止状態になってしまったoasis。ノエル以外のメンバーは、新バンドBeady Eyeを立ち上げ、事実上、oasisというバンドは、その幕を下ろしました。

私は、熱心なoasisファンの一人・・・・・・のはずなのですが、正直なところ、いまだにoasisが終わったという実感がありません。今回の兄弟喧嘩はちょっと長く続いているぞ、くらいの感覚しかなく、またひょっこり、ノエルがバンドに戻ってきて、再始動するのではないか?くらいに思っているから、かもしれません。

ただ、一方、oasisは、ロックシーンにおいて、既に十分その役割を果たしたかな、とも思ったりもします。ダラダラと活動を続けるよりも、あっさり活動を終わらせた方がいいのかも、とも。

彼らにとって、1stアルバム「DEFINITELY MAYBE」と、続く「(WHAT'S THE STORY)MORNING GLORY」があまりにも素晴らしすぎて、この2枚(+「whatever」)だけで、ロック史に、偉大な足跡を残すことが出来ました。ならもう十分じゃない?そう思う自分もいます。

全シングル曲を収録した今回のベストアルバムは、まさにそんなoasisの歴史を俯瞰した作品。いままでアルバム未収録だった「whatever」も収録され、話題を呼んでいます。

ちょっとおもしろいのは、リリース順という、この手のシングル集にありがちな曲順になっていない点。最近のシングルと初期のシングルが入り繰りになった選曲は、曲の流れを意識したのでしょうか?それとも、よくありがちな(そして私も、すぐ上で書いた)「oasisといえば、やはり2枚目までだよね」的な意見に対して、「自分たちはその後も名曲を書き続けた」という主張をしたかったのでしょうか?

実際、こういう曲順で聴くと、ノエル・ギャラガーの(リアムの曲もありますが)メロディーセンスは、決して2作目で燃え尽きたわけではなく、最後の最後まで、名曲をたくさんリリースしていたんだなぁ、ということに、あらためて気がつかされます。

それにも関わらず、聴き終わって印象に残るのはやはり初期の作品、という悲しさは、初期の作品に思いいれがある私の偏見からなのか??

ボリューム満点の内容はどちらかというとファン向けの内容。oasis初心者は、やはり「DEFINITELY MAYBE」か「(WHAT'S THE STORY)MORNING GLORY」から聴くべきかと。

このアルバムを聴き終わっても、やはりいまだにoasisが終わった、という実感がわきません。またひょっこり、ノエルの書いた名曲を歌うリアムの歌声が流れてきそうで・・・。

評価:★★★★★

oasis 過去の作品
DIG OUT YOUR SOUL


ほかに聴いたアルバム

Wilco(This Album)/Wilco

Wilco (The Album)

どちらかというと、マニア向けの評価が高く、売上という面ではあまり日本では芳しくない状況。それだけに、結構小難しい感じのロックを予想していたのですが・・・

メロはポップだし、アレンジは、ギターロックの要素が入って親しみやすいし、はまりました。もちろん、様々な要素を取り込んだサウンドは、聴けば聴くほどはまりそうな感じ。普通に、もっと日本でも売れそうな感じもするんだけどなぁ。

評価:★★★★★

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2010年7月21日 (水)

23週連続1位&ヒムロック健在

今週のシングルチャート
http://www.oricon.co.jp/rank/js/w/

今週の1位は、浜崎あゆみ「MOON」が獲得。これで23週連続1位だそうです。

MOON / blossom(ジャケットB)

「blossom」とのダブルA面で、初動は7万枚。前作「You were...」は、初動10万3千枚だったのですが、ちょうどお正月の2週間を合算した週だったので、前々作と比べると、7万5千枚から若干のダウン。その前の「Rule」が初動9万5千枚、その前の「Days」が12万7千枚と、下降傾向は続いているものの、若干、下げ止まりとなりました。

続く2位は嵐「To be free」がワンランクダウンながらも、根強い人気を見せています。

3位は初登場。氷室京介「BANG THE BEAT」がランクインです。CDシングルとしては、約4年ぶりとなる新譜。初動は、前作の3万4千枚から2万8千枚にダウンしてしまいましたが、ヒムロック健在を感じさせる堂々の3位ランクインです。本人出演のアサヒ「グリーンコーラ」のCM曲ですね。

で、5位に「激情」をランクインさせたBREAKERZも、いわばBOOWYの直系といった感じですね。いかにもな、ビートロックの楽曲になっています。

続く6位にはBerryz工房「本気ボンバー!!」が入ってきています。ロックテイストのアップテンポなナンバー。ただ、初動1万3千枚は、前作の初動2万5千枚から大幅減。厳しい状況になっています。

8位にはヘキサゴンオールスターズ&ツバサ「僕らには翼がある~大空へ~」がランクイン。ご存知フジテレビ系バラエティー「ヘキサゴンII」出演メンバーによるシングル。ヘキサゴンオールスターズ名義のシングルとしては、昨年7月の「泣いてもいいですか」以来なのですが、初動は6万6千枚から1万3千枚に大幅減。完全に飽きられている感は否めないのですが・・・まだまだ根強くベスト10入りしてくるあたり、テレビメディアの強さを感じます。

初登場最後。9位にはryo(supercell) feat.初音ミク「こっち向いてBaby」がランクイン。このシングル、kz(livetune)feat.初音ミク「Yellow」とのスプリットシングルになっています。supercellもlivetuneも、初音ミクをつかった同人音楽では人気のミュージシャンたち。supercellは、既に3枚目のシングルで、以前のシングルはいずれもベスト10入りさせているなど、すっかり人気も定着した感があります。ただ、初動売上は、supercellの前作「さよならメモリーズ」の2万枚からダウンの1万3千枚。まだまだ人気は続くものの、一時期に比べると、初音ミクのブームも一段落した感があります。

シングルチャートは今週は以上!アルバム&着うたチャートは金曜日に~。

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2010年7月20日 (火)

猫ジャケ2枚

今日、紹介するのは、「猫」をテーマとしたジャケット写真が印象的な2作品・・・といっても、相互の音楽的なつながりはほとんどないのですが・・・(^^;;

Title:猫Pack
Musician:黒猫チェルシー

ǭ Pack

最近、話題の若手4人組ガレージロックバンド、黒猫チェルシーのメジャーデビューアルバム。

「入門盤」的な扱いのミニアルバムで、新曲3曲+ライブ録音2曲+憂歌団のカバー「嫌んなった」の6曲入りになっています。憂歌団はボーカル渡辺大知が敬愛してやまないバンドなんだそうで・・・渋いなぁ・・・。

ロックンロールの初期衝動を体現化したようなガレージロックを聴かせてくれるバンド・・・という側面もありつつ、「ファンキーガール」では、ファンキーなリズムにヘヴィーなギターリフを重ねてくるスタイルは、Rage Against The Machineあたりに似たようなスタイルを感じたり。

最後の「嫌んなった」のカバーは、思いっきりノイジーなバンドサウンドに、ボーカル渡辺大知が搾り出すような声のボーカルを力強く聴かせるナンバーで、ちょっとサイケな雰囲気になっていたり。

ライブはなかなか映えそうな感じかなぁ?単純に勢い重視のガレージパンクバンドというよりも、いろいろなジャンルからの影響を取り込むウイットさも感じられ、今後が楽しみなバンドです。ただ、この6曲だけだと、まだ全貌はつかみきれなかったような。次のアルバムも是非聴いてみたいです。

評価:★★★★

でもってもう1枚は・・・

Title:盗んだバイクで天城越え
Musician:ロマンポルシェ。

盗んだバイクで天城越え

もろ、某有名ミュージカルからパクッたタイトルジャケットが印象的ですが、それ以上にインパクトがあるのが、日本人ならおなじみの曲のフレーズを2つ無理やりつなげたアルバムタイトル(笑)。なんか、これだけで「勝ち」って感じですよね。

タイトル曲も、その尾崎豊の曲の世界を、別の視点から描写することにより、思いっきり皮肉った内容がとてもユニーク。他の曲にしても、今回は、ネタが妙におもしろくって、最後まではまってしまいました。

まあ、「尿素配合っていうけど、誰の尿なんだ!」という「尿素配合」やら、一杯のかけそばを3人ならず100人でわけあったら警察に通報されたという「一杯のかけそば」やら、どうしようもないネタっていうのはあいかわらずなんですけどね(笑)。

楽曲も、テンポのよいエレクトロポップばかりなのですが、ちょっとふざけたような歌詞とは違い、こちらはかなり本格派。ちょっとB級な香りのする曲もあるのですが、それが妙な懐かしさとなって、曲にもはまっています。

今回は、いつものような、ちょっとずれた「男とは」みたいな曲が「男は薄着」1曲しかなく、いつものような説教がなかったのはちょっと残念だったのですが・・・。個人的には、いままでで一番楽しむことが出来た作品でした。ただ、個人的には★×5つなのですが、ネタ的には好き嫌いがありそう、ということで・・・。

評価:★★★★

ロマンポルシェ。 過去の作品
もう少しまじめにやっておくべきだった

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2010年7月19日 (月)

歌謡曲の大御所とタッグ

Title:やたら綺麗な満月
Musician:大西ユカリ

やたら綺麗な満月

大西ユカリといえば、以前から昭和の薫りが漂うようなポップソングを歌っていましたが、今回のアルバムでは、あの歌謡曲の大御所とタッグを組みました。

今回のアルバムでプロデューサーを務めたのが、宇崎竜童。妻である阿木燿子とのコンビで、山口百恵の数々のヒット曲を提供するなど、歌謡曲の黄金期を支えてきた人物です。今回の作品は、宇崎竜童プロデュースのもと、阿木×宇崎コンビでの楽曲を、大西ユカリが歌うというスタイル。さらにバックを担当したのが、美空ひばりや江利チエミらのバックも務めたアロージャズオーケストラと、まさに昭和歌謡曲の黄金期を現代に甦らせたアルバムになっています。

大西ユカリは、アルバム「六曲入り」でも阿木×宇崎コンビの曲を歌っていましたし、宇崎竜童プロデュースというのも、彼女のイメージからピッタリと来ました。

ただ、このアルバム、前半は、いかにも歌謡曲然とした、様式化されたような作風が続き、正直、「ああ、だから歌謡曲はダメになってしまったんだよなぁ・・・」なんてことを思ってしまいました。

ところが後半は、ソウルテイストあふれる「イカサマジョニーへLove Song」や、壮大なバラードナンバー「復縁バラッド」、さらにラストはホーンセッションが楽しいサウンドを奏でる「この際あなたを忘れよう」まで、とても楽しくバリエーションあふれる内容にグイグイ引きこまれました。これぞまさに「古き良き」歌謡曲の世界といった感じでしょうか?宇崎竜童の底力を感じることが出来ました。

一方で、いつもの大西ユカリのような、「なにわのパワフルなおばちゃんのソウルパワー」みたいな部分は今回はちょっと控えめ(もっとも最近は、本作に限らずおばちゃんテイストが控えめな、ポップな作風が多かったですが)。さらっと聴きやすいテイストに仕上げられているのは、ファンには賛否わかれる部分もあるかも。

また、阿木×宇崎コンビにしても、楽曲はしっかりとインパクトをもって聴かせるものの、全盛期に比べれば、そのパワー不足は否めませんでした。

とはいえ、まさに平成の世に産み出させた昭和歌謡曲なアルバム。80年代あたりの歌謡曲になじみのある方なら、十分楽しめるアルバムかと思います。

評価:★★★★

大西ユカリ 過去のアルバム
HOU ON


ほかに聴いたアルバム

ベストロリー/キャプテンストライダム

ベストロリー

今年2月、活動休止を表明したスリーピースロックバンドによる、これまでの活動を集約したベストアルバム。軽快でダンサナブルなギターロックにポップなメロというスタイルは、親しみやすく、もっと売れるタイプのバンドのような印象もあったのですが・・・。ただ、「恋するフレミング」といい、全体的に、ちょっとTRICERATOPSに似ていたような印象が。

また、軽快なギターポップチューンがメインなのですが、スタンダードなロックンロール方向へ行きたかったのか、ギターロックへ行きたかったのか、ディスコチューンを目指したのか、ちょっと方向がチグハグで、バンドとしての全体像が見えにくかったかも。結果、中途半端な出来になってしまったのが、いまひとつ、売れなかった要因・・・かなぁ??

評価:★★★★

キャプテンストライダム 過去の作品
音楽には希望がある

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2010年7月18日 (日)

小さな会場で

Title:ハルトライブ
Musician:UA

ハルトライブ

最初、「ライブアルバム」という情報だけで、この作品を聴いたのですが、その時に頭に思い描いたのが、

森の中で行われた、UAと数人の奏者によるライブ演奏と、それを輪になってかこむ数十人のファン

という絵でした。

大ホールではなく、どこか小ぶりな雰囲気のある会場。でも、「アットホーム」という雰囲気はなく、緊張感のある演奏。それが、そんな「絵」を頭に思い描いた理由なのかもしれません。

事実、今回のアルバムは、今年2月に、限定100人で、新宿のライブハウスPIT INNで行われた、公開レコーディングの模様を収録したアルバムだそうです。小さな会場だからこそ、こういう雰囲気のアルバムが出来上がったのでしょう。

演奏は、ジャズをベースとしながらも、民俗音楽やら現代音楽の要素やらを入れたような雰囲気。「情熱」「悲しみジョニー」といったおなじみのナンバーも収録されていますが、原曲からリアレンジした作風が、新鮮味を感じます。

そんな楽曲のアレンジは、ここ最近のUAの方向性と一致したもの。ただ、シングル単位だとインパクトがあるものの、アルバム単位だとどうもいまひとつしっくり来なかったここ最近のUAの作品ですが、このライブアルバムだと、アルバムを通じて、その世界をすんなりと楽しむことが出来ました。

ちょっとやりたいことの主張が強すぎるスタジオアルバムに比べると、このアルバムでは、ファンの前で演奏することによって、変に頭でっかちにならなかったから・・・かなぁ??なんてことも思ったりしたのですが・・・どうなんでしょうか???

当日、UAは決して本調子ではなかったそうです。確かに、彼女のボーカルはある種のすごみみたいなものは感じませんでしたが、逆に、下手に力が入らず、自然なボーカルが楽しめたような気もします。

ここ最近の作品では、一番良かったような感じがします。最後まで、その雰囲気を楽しむことが出来たアルバムでした。

評価:★★★★★

UA 過去の作品
ATTA


ほかに聴いたアルバム

FAMILY TREE~Side Works Collection Vol.1~/HOME MADE家族

FAMILY TREE~Side Works Collection Vol.1~

他のミュージシャンとのコラボレート作を集めた企画盤。槇原敬之からabingdon boys school、FLOWに米米CLUB、SoweluやRHYMESTERなど、多種多用なミュージシャンの作品がおさめられてます。それだけに、収録されている楽曲はバラバラ。ジャンルに壁をつくらない姿勢は立派に感じられます。

どちらかというと、本格的なHIP HOPというよりは、かなりJ-POP寄り。幅広いリスナー層が楽しめそうな作品です。ちなみに、シーモネーターとコラボした「funky technician」が、勢いがあるシーモネーターのエロ歌詞が刺激的でおもしろかったです。最近のSEAMOのイメージとは、やはりちょっと違うよなぁ・・・。

評価:★★★★

HOME MADE 家族 過去の作品
CIRCLE

HOME
Heartful Best Song "Thank You!"

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2010年7月17日 (土)

アルバムチャートは混戦模様

今週の着うたチャート

2010年7月7日~2010年7月13日付チャート

今週1位。着うたチャートでは、まだまだ人気健在です。

Gossip Candy

1位は、倖田來未、シングル「Gossip Candy」から「Lollipop」がランクインです。シングルでは一時期ほどの勢いはなくなりましたが、着うたチャートではいまだその人気は健在です。

2位は西野カナ「会いたくて 会いたくて」が3位からランクアップ。ちなみに彼女、今週、「Dear...」が25位から一気に7位にランクアップ。他にも11位、12位にも彼女の曲がランクインしています。アルバムチャートでも好調の彼女ですが、着うたでは圧倒的な人気を見せ付けています。

3位はmoumoon「Sunshine Girl」が1位から2ランクダウンで3位をキープしました。

初登場組では、まず4位に、今週のシングルチャートで10位にランクインした清水翔太「GOODBYE」がランクインしています。彼も着うたチャートでの人気は高いですね。

6位に、YUIの7月14日にリリースされたアルバム「HOLIDAYS IN THE SUN」から「Please Stay With Me」がランクインしています。この楽曲、フジテレビ系ドラマ「夏の恋は虹色に輝く」の挿入歌。挿入歌とはいえ、月9ドラマのタイアップ曲なんですが、シングルカットされないんだ~。

他には、AKB48「ポニーテールとシュシュ」が12位から10位にランクアップ。再度のベスト10入りとなっています。


今週のアルバムチャート
http://www.oricon.co.jp/rank/ja/

今週のアルバムチャートは、ベスト10のうち6枚が初登場という、先週に続いての混戦チャートになりました。

そんな中、1位はやはり強いジャニーズ系。Hey!Say!JUMP「JUMP No.1」がランクイン。ちょっと意外なことに、これがはじめてのアルバムとなります。初動売上は15万6千枚。まあ、CD不況の中、十分な数値なのですが、参考までにKAT-TUNのファーストアルバム「Best of KAT-TUN」は初動55万枚、嵐のファーストアルバム「ARASHI No.1」は初動26万枚。それに比べると、少々寂しい感じもします。

2位は、こちらも人気の声優アイドル。水樹奈々「IMPACT EXCITER」がランクインです。前作「ULTIMATE DIAMOND」は、初の1位獲得となり話題となったのですが、本作は前作の初動7万4千枚を上回る9千3千枚という売上を記録しています。

3位は、先週まで2週連続1位だった西野カナ「to LOVE」が2ランクダウン。とはいえ、まだまだ強さを見せています。

以下、4位5位は初登場。4位TUBE「Surprise!」、5位MINMI「MOTHER」がそれぞれランクイン。どちらも夏をイメージさせるミュージシャンですね。TUBEは、ちょうど1年ぶりの新作。初動3万3千枚は、前作の3万枚より若干アップしています。MINMIはオリジナルアルバムとしては、なんと3年4ヶ月ぶりとなる新作。初動2万4千枚は、その前作「Natural」の初動2万9千枚からダウン。ただ、3年以上の歳月と、その間リリースされたシングルが、あまり奮わなかったことを考えると、十分な結果かも。

ちなみにMINMIといえば、湘南乃風の若旦那が文字通りの旦那さんなのですが、その湘南乃風のボーカリストHAN-KUNによるソロアルバム「VOICE MAGICIAN II~SOUND of the CARIBBEAN~」も、今週10位にランクインしています。タイトル通り、ソロ2作目。初のベスト10ヒットとなりましたが、初動売上1万4千枚は、11位に終わった前作の初動2万枚よりもダウンしています。

初登場はあと1枚。7位にmoumoon「SPARK」がランクインです。シングル「Sunshine Girl」がヒットを記録しましたが、このミニアルバムも、初のベスト10ヒットとなりました。

そして、シングルチャートでも話題に出しました、氷川きよし「演歌名曲コレクション12~三味線旅がらす~」が、先週のベスト50圏外から8位に一気にランクアップしています。

今週のチャートは以上~。シングルチャートはまた来週の水曜日に。

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2010年7月16日 (金)

良質なポップス揃い!

すいません・・・本日更新予定のヒットチャートは、事情により、明日、更新になります。よろしくお願いします。

2006年に、ベースの江口直樹が脱退し、田中拡邦のソロプロジェクトとなったMAMALAID RAG。ソロとなった後、活動休止状態だったのですが、シングルを中心に徐々に活動を再開し、今年、久しぶりにニューアルバムと、同時にベストアルバムを発売しました。

Title:the essential MAMALAID RAG
Musican:MAMALAID RAG

the essential MAMALAID RAG

久しぶりに聴くと、やはり1曲1曲は、「珠玉のポップス」という表現がピッタリと来るような、クオリティーの高いポップソングが多いなぁ、という感じ。「現代のはっぴいえんど」みたいな称号で呼ばれたりもするのですが、メロディアスなソフトロックに、ちょっと日本的な叙情を加えたメロディーは、実に魅力的です。

その中で一番の名曲は、やはり「きみの瞳の中に」かなぁ。じっくりと歌い上げる出だしから、切なくなるサビのメロディーに、思わず胸が熱くなる名曲。前半に比べて、後半、ちょっとパワーダウンしちゃうような印象もあるのですが・・・。良くも悪くも、ボーカルやアレンジに癖がないだけに、広い層のポップスリスナーが楽しめそうな反面、例えばキリンジだとかサニーデイだとかに比べると、いまひとつブレイクしきれなかったのは、そんな癖のなさゆえなのかなぁ?

評価:★★★★★

Title:SPRING MIST
Musician:MAMALAID RAG

SPRING MIST

で、4年ぶりとなる新作は、田中拡邦がソロとなってから初のアルバム。2年前からポツポツとシングルをリリースしていたものの、それらのシングルを「失敗作」と称して、アルバムに収録しなかったり、ソロとして作品を産み出す苦悩があったようです。

ただ、そんな末に発売された新作からは、そんな苦悩は感じられず、いつものMAMALAID RAGと同様、珠玉のポップソングが並んだ作品になっています。

いつもながらのソフトロック路線の曲もさることながら、ブルースの影響を強く感じる「THE CRAZY WORLD」や、60年代のロックンロールナンバーそのまんまな「恋を抱きしめよう」など、より音楽性の幅広さが目立ちます。

正直、メロディアスなポップナンバーが、若干パンチ不足とマンネリさを感じる部分も否めないだけに、こういった、バリエーションある楽曲構成が、ちょうどよい引っかかりになっています。おかげで、最後まで飽きずに最後まで楽しむことが出来ました。

評価:★★★★


ほかに聴いたアルバム

Trash We'd Love/the HIATUS

Trash We’d Love

洋楽テイストの強い、垢抜けたメロディーは、とてもポップで、ELLEGARDEN時代と同じく、細美武士のメロディーセンスの良さを感じます。ほどよくパンキッシュなパワーポップの音圧は、ちょうどよくリスナーの壺にはまる感じ。個人的には、爽やかなピアノの音が、とても効果的に使われていて印象的でした。

評価:★★★★★

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2010年7月15日 (木)

ちょっと懐かしい香りも。

Title:Kitsune Maison 9

Kitsune Maison 9

同じコンピレーションの第7弾もここで紹介したのですが・・・。パリを拠点とし活動を続け、音楽、ファッション、アートシーンで人気を集めているクリエーター集団Kitsune。その音楽レーベルKitsuneから発売された、コンピレーションアルバム第9弾が発売されました。

なんか、いかにも最先端のクリエーター集団で、サウンドもちょっと小難しいのではないか、という印象とは裏腹に、その収録されている楽曲は、どれもポップにまとまっています。そして、どこか懐かしい香りがするのも、Kitsuneレーベルの曲の特徴でしょう。

基本的には、彼らの音は、テンポのよいエレクトロサウンドを主軸とした楽曲が並んでいます。その中でも、例えばWashed Out「Belong」は、ちょっと昔懐かしい、70年代や80年代あたりの匂いが感じられる曲調ですし、Holy Ghost!「Say My Name」も、どこか80年代のニューウェーヴの風味を感じるサウンドになっています。

他にも、ノイジーなサウンドの、ロックテイストあふれるJamaica「Short and Entertaining」だとか、爽やかな男女デゥオのギターポップに、どこかあのTHE CARDIGANSの雰囲気を感じるFeldberg「Dreamin'」だとか。エレクトロなアレンジという点及びちょっと懐かしい雰囲気のポップなメロディーという点で共通項を持ちながらも、バラエティー豊かな楽曲が楽しめます。

個人的に印象が残ったのは、ビートの強い打ち込みのリズムに、ちょっと近未来風のキラキラとしたアレンジが印象的なJupiter「Vox Populi(Lifelike Treatment)」あたりでしょうか?

他にも、魅力的な楽曲がたくさん。幅広いリスナーが楽しめるコンピレーションアルバムだと思います。興味がある方は、是非。

評価:★★★★★

Kitsune Maison 過去の作品
Kitsune Maison 7


ほかに聴いたアルバム

Dark Days/Light Years /Super Furry Animals

ダーク・デイズ/ライト・イヤーズ

フォーキーな曲やロックな曲、ポップな曲があるかと思えば、サイケな曲も顔を出す・・・バラエティー豊かなアルバムだったと思います。ただ、全体的なインパクトはちょっと薄めだったかも。

評価:★★★★

THE HIGH END OF LOW/MARILYN MANSON

High End of Low

ヘヴィーなサウンドとダークな雰囲気は、相変わらず耳を惹きます。ただ、アルバム全体として、ちょっとインパクトが薄かったような印象が・・・。

評価:★★★

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2010年7月14日 (水)

オーバーサーティーなら誰もが歌えるあの曲

今週のシングルチャート
http://www.oricon.co.jp/rank/js/w/

今週は、1位2位ともに嵐関係のシングルが並びました。そのうち、2位にランクインしたのは、おそらくオーバーサーティーなら誰もが歌える(?)あの「アニメソング」のカバーでした。

まず1位は「To be free」。初動売上は42万5千枚。1位として堂々とした結果なのですが、それでも前作の初動54万3千枚なので、大きくダウンしてしまいました。

そして2位は、怪物くん「ユカイツーカイ怪物くん」。ご存知藤子不二雄Aの「怪物くん」を実写化した日本テレビ系ドラマ「怪物くん」の挿入歌で、怪物くん役の嵐、大野智にソロシングルです。この曲はもちろん、1980年から82年にかけてテレビ朝日系で放送されたアニメ「怪物くん」の主題歌。この実写版「怪物くん」は、最初の懸念に反して、評判はなかなか悪くなかったようですが、こういう懐かしいアニメ版の主題歌を、挿入歌として使ってくれるのはうれしいですね。これを機に、久しぶりに聴いたのですが、とても懐かしい気分になりました。

以下、3位から6位までも初登場が並んでいます。

3位SKE48「ごめんね、SUMMER」。AKB48の妹分で、名古屋の栄を本拠に活動を続けるアイドルユニット。初動6万2千枚は、前作の3万5千枚から大幅アップ。続いて、大阪を本拠とするアイドルユニットNMB48も始動するそうですが・・・こういう積極的な拡大傾向って、一気に人気が下降気味になる前触れのような・・・。

4位倖田來未「Gossip Candy」。全4曲入りのニューシングル。ここ最近、すっかり影が薄くなっちゃったのですが・・・ただ、初動は6万枚。前作がベスト盤の直前の発売で、3万1千枚、前々作「Alive」が3万2千枚だったに比べると大幅アップしています。

5位Dreams Come True「生きてゆくのです」。先週、ランクインした「ねぇ」と2週連続でランクイン。ちなみに「ねぇ」は8位をキープしています。「ねぇ」が赤を基調にしたジャケットだったのに対して、こちらは青を基調としたジャケットが対照的。楽曲も、「ねぇ」がしんみりと聴かせるバラードだったのに対して、こちらはアップテンポなポップチューンになっています。どちらも、とてもドリらしいナンバーなんですけどね。初動売上は3万4千枚。「ねぇ」の初動3万3千枚とほぼ横バイです。

6位スキマスイッチ「アイスクリームシンドローム」。映画「ポケットモンスター ダイヤモンド・パール 幻影の覇者ゾロアーク」主題歌という好タイアップながらも、初動は1万6千枚と前作の初動2万1千枚からダウン。つーか、「ポケモン」のターゲットとスキマスイッチのファン層はどう考えても重ならないのですが・・・子供を連れてきたお母さん目当てか?爽やかで夏らしいポップチューンですが、シングルとしてはちょっとインパクトは薄いかなぁ??

そして初登場はもう1曲。10位に清水翔太「GOODBYE」がランクインしています。軽快な打ち込みのリズムが印象的な、今風のR&Bチューンです。

ちなみに今週はベスト10復活曲が1曲。9位に氷川きよし「三味線旅がらす」が再ランクインしています。非常に奇妙な売れ方なのですが、なんでもコンサートでの物販売上効果だとか。ただ、今週のチャート集計期間に行われたコンサートは神戸国際会館こくさいホールの7月5日、6日の昼夜2回計4回公演。で、このホール、定員が約2,000人程度。で、今週の売上が9,800枚ってどういうことでしょうか??(^^;;

そんな訳でシングルチャートは以上。着うた&アルバムチャートは金曜日に~。

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2010年7月13日 (火)

闇から光へ?

Title:FUNKASTiC
Musician:スガシカオ

FUNKASTiC

スガシカオの曲の主人公といえば、よく、どこか心に孤独か闇を抱えている人を主人公としています。

それが、例えば今回の曲で言えば、「サヨナラホームラン」「兆し」あたりでしょうか?その中でも、ちょっとユニークなのが「サヨナラホームラン」。

「明日という言葉は どうして明るいって書くんだろう?
明るい日じゃなかったら 誰も明日を待たないからか…」
「どこかじゃなくここで いつかじゃなく 今 この時を…」

(「サヨナラホームラン」より 作詞 スガシカオ)

と、暗い闇の中に、どこか一歩踏み出そうとする前向きさを感じる曲なのですが、歌詞が、よくありがちなJ-POPの歌詞を皮肉った内容みたいに感じません?

一方で、「兆し」の

「二人は同じ 光をもとめてる
その光が いま見えないとしても」

(「兆し」より 作詞 スガシカオ)

のような、闇の一方で、「光」というキーワードも歌詞の中によくちりばめられていたような印象を受けます。孤独を感じる主人公が、光を求めている・・・どこか希望も感じさせます。

また、アルバム全体としてはバリエーションが多く、様々なタイプの曲をバランスよく収録しているようにも感じました。

ホーンセッションも取り込んだ、ファンキーな「91時91分」や、エレクトロなファンクチューン「台風は北北東へ進路をかえ…」など、ファンクの影響を強く感じさせるナンバーを軸に、「雨あがりの朝に」のようにメロディアスなポップチューンや、タイトル通り、夏らしい爽やかな「夏色タイム」など、バリエーション豊かな作風は、最後までリスナーを飽きさせません。

「ドキュメント2010~Singer VS Rapper~」「はじまりの日」では、RHYMESTERのMummy-Dもゲストとして参加し、ファンクとラップの共演を聴かせてくれています。

歌詞でも、エヴァンゲリオンにインスパイアを受けたような、その名もズバリ「ファンカゲリヲン」や、妄想爆発のエロ歌詞が怪しい(人によっては、ちょっと引くかも(笑))「軽蔑」など、要所要所にユニークな歌詞の楽曲が配されて、聴きどころはたくさん。

今回のアルバムは、安定感があり、とてもバランスが取れた名盤だったのではないでしょうか?最後まで耳の離せない、そんな楽しい1枚でした。

評価:★★★★★

スガシカオ 過去の作品
ALL LIVE BEST
FUNKAHOLiC


ほかに聴いたアルバム

REAL WORLD/KOKIA

REAL WORLD

今回のアルバムは、タイトル通り、現実世界=私たちが住むこの美しい星、地球 をテーマにしたのでしょうか?環境保護について歌ったような曲もあります。彼女らしい、ファンタジックな作風は、例えるならば、緑豊かな森の中の、美しい池のほとりで流れてきそうな音楽のようでした。

評価:★★★★

KOKIA 過去の作品
The VOICE
KOKIA∞AKIKO~balance~
Coquillage~The Best Collection II~

中央線/木根尚登

中央線

タイトル通り、「中央線」をテーマにしたコンセプトアルバムで、「高尾」からはじまって、「東京」まで、東京の中央快速線の主要駅をテーマとしてタイトルに読み込んだ曲が続いていきます。吉祥寺のいせやや、国立では、タイトルそのまま「国立マギー・メイ」など、沿線のお店などを読み込んだ内容は、沿線住民には、どこか馴染みのある歌詞に仕上がっています。

楽曲は、彼の原点ともいうフォーク。「三鷹ブルース」みたいなタイトル通り、ブルース調の作品もあるものの、そのまんま60年代の四畳半フォーク。ある意味、昔の時代をそのままもってきたような内容で、そういう意味では、新鮮味などには欠ける部分もあるのですが、木根尚登の原点をそのまま再現したこのアルバムには、彼のフォークソングにかける愛情を感じることが出来ました。

作風はちょっと時代を感じさせるものの、TM時代のいわゆるキネバラが好きなら気に入るのでは?個人的に、学生時代に中央線沿いに住んでいただけに、その点も含めて楽しめたアルバムでした。

評価:★★★★★

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2010年7月12日 (月)

上半期ベスト(暫定版)

早いもので、今年ももう半分が終わってしまい・・・・・・ということは毎年言っているような・・・(^^;;

というわけで、恒例の上半期ベストなのですが、また、例のごとく、6月までのアルバムでまだ聴いていないのもあるため、現状は暫定版ということで。

とりあえずは、上半期に聴いてみてとても素晴らしかったアルバム。順不同です。

邦楽

マニフェスト/RHYMESTER
ブルーロンド/小島麻由美
PLAYER/capsule
カンチガイもハナハダしい私の人生/KAN
在日ファンク/在日ファンク
友だちを殺してまで/神聖かまってちゃん
グッバイ、ガールフレンド/踊ってばかりの国
BABY/aiko
THERE'S NO TURNING BACK/THE BAWDIES
2010/クラムボン
凪/キセル

・・・ここで並べただけで、既に10枚を超えているのですが、CD不況に悩む音楽業界と反比例するように、音楽シーンはかつてないほどの活況を帯びているような印象を受けます。

上にも入っている神聖かまってちゃんや踊ってばかりの国、THE BAWDIESといった個性派揃いの若手が続々とデビューしている一方、RHYMESTERやKAN、クラムボン、小島麻由美にキセルのようなベテラン~中堅勢も充実作を続々とリリース。正直、5枚選ぶのに苦労しそう・・・(^^;;というような、充実の上半期になりました。

洋楽

CONTRA/VAMPIRE WEEKEND
Plastic Beach/GORILLAZ
GO/JONSI
NOTHING'S IMPOSSIBLE/SOLOMON BURKE

逆に洋楽は・・・どうも「これ」といった作品が少なく、ちょっと寂しい印象が。現状では、これといってコメントしにくい感じも。ただ、VAMPIRE WEEKENDは、デビュー以来、2作連続傑作をリリースしてくれて、今後が本当に楽しみなミュージシャンです。

とりあえず、こんなところで。正式版は、7月下旬か8月はじめに~。

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2010年7月11日 (日)

ソウルパワーみなぎる!

Soulpower

先日、名古屋今池の映画館「名古屋シネマテーク」で、映画「ソウルパワー」を見てきました。

「キンシャサの奇跡」と呼ばれるモハメド・アリとジョージ・フォアマンの試合に先駆けて、1974年にザイールで行われた音楽祭の模様をおさめたドキュメンタリー。もともと、映画化が予定されており、モハメド・アリの試合は、後に「モハメド・アリかけがえのない日々」として映画化されアカデミー賞も受賞したそうなのですが、音楽祭の方の映像は、そのままお蔵入りになっていたそうです。

かのジェームス・ブラウンをはじめ、B.B.キングやザ・クルセイダーズなどのアメリカのアフリカ系ミュージシャンたちが数多くかけつけ、ミリアム・マケバなどのアフリカのミュージシャンたちと共演しています。

以下、ネタばれの感想です。

続きを読む "ソウルパワーみなぎる!"

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2010年7月10日 (土)

夏フェスの季節に向けて

ジメジメとした、鬱陶しい梅雨が続いています。

が、これを過ぎれば夏!

夏といえば夏フェス!!

夏フェスといえば、その代表格がフジロックフェスティバル。そのフジロックへ出演するミュージシャンたちの曲を、フリーでダウンロードできる企画が現在行われているようです。さっそくダウンロードして聴いてみました。

ダウンロードサイト
(ダウンロードは7/30まで。また、先着10万名までということなので、終わっていたらごめんなさい。)

Title:FUJI ROCK FESTIVAL '10 FREE SAMPLER

2枚組になっていて、収録曲はそれぞれ

Vol.1
She Is Love/Parachute
Daylight(Troublemaker Remix)/Matt&Kim

Vol.2
Blue/!!!
110V/Spektral/Jaga Jazzist
Short and Entertaining/Jamaica
Gravity/Buffalo Daughter

う~ん。どの曲もそれなりに楽しめたのですが、ずば抜けて、アルバムを買ってまで聴いてみたいなぁ、と思えるミュージシャンはいなかったかも・・・。

フリージャズ風のサウンドが、ちょっとダークながらも圧巻的な音の世界を作り出しているJaga Jazzistは、ライブ映えがしそうな感じ。リズミカルなサウンドに、乾いたギターの音とポップなメロが印象的なJamaicaもおもしろい感じかも。ただ、一番良かったのはBuffalo Daughterかなぁ?ドリーミーな感じのエレクトロサウンドが、とても心地よい作品になっていました。

私は残念ながら今年もフジロックには行けないのですが・・・フジロックに行かれる方は、このサンプラーで予習しておくといいのでは?フジロックに行かない方も、とりあえずチェックしてみると面白いかも。

評価:★★★★

もうひとつ、サンプラーを。

音楽サイトototoyでリリースされたサンプラー、「Next Music From Tokyo」をダウンロードして聴いてみました。

Title:Next Music From Tokyo

Next

カナダ(!)とイギリス(!)で行われた、粋のいい日本のインディーバンドを紹介するライブイベントに参加した、インディーミュージシャンの曲を集めたサンプラーです。

収録曲は

CITY LIGHTS/andymori
gallileo/mothercoat
エイリアンズ/Kulu Kulu Garden
Paranoid Park/グーミ
ティアドロップ/オワリカラ

の6曲。

日本のインディーシーンがとてもおもしろいことになっているなぁ・・・という感覚を最近持っていたのですが、このサンプラーを聴くと、それを実感できます。

どのミュージシャンも、他のミュージシャンの枠組みにあてはまらないような個性派揃い!andymoriは・・・以前ここでも取り上げたので省略するとして、心地よいダンサナブルなギターロックを聴かせながら、なぜか突如フォーキーなアコギが登場する「gallileo」、メタルとガレージを足して2で割ったようなサウンドに、ヘタウマな女性ボーカルがのる「エイリアンズ」、シンプルなアレンジに、様々な声が重なり合いハーモニーをつくる「Paranoid Park」、スペーシーでサイケなサウンドが圧巻の「ティアドロップ」。とにかく、最後まで耳を離せませんでした。

これはフリーダウンロードなだけに、新らしもの好きには是非ともチェックしてもらいたい!日本のインディーシーンの勢いを実感できるサンプラーでした。

この2組のサンプラーを続けて聴くと、正直、今、洋楽よりも邦楽の方が勢いがあって、おもしろいのではないか?と思ってしまいます。「若者の洋楽離れ」なんてことを言われたりもしますが、それって単純に、今、洋楽よりも邦楽の方がおもしろいミュージシャンが増えてきただけじゃないの??なんてことも思ったりもしまいました。

ダウンロードサイトはこちらから。いつ、配信が終わるかわからないので、お早めに~。

評価:★★★★★

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2010年7月 9日 (金)

CMの話題曲が。

今週の着うたチャート

2010年6月30日~2010年7月6日付チャート

今週は、CMで話題のあの曲がランクインです。

moumoon/Sunshine Girl

今週、着うたチャート1位は、moumoon「Sunshine Girl」が獲得しました。資生堂「ANESSA」CMソングとして話題のこの曲。シングルチャートでは、既に初登場6位を記録していますが、7月3日に着うたフルでの配信も開始し、着うたチャートでは見事1位を記録しています。

続く2位福山雅治「少年」も、東芝REGZAのCMソングとして話題の作品。こちらは8月4日にシングルリリースを予定していますが、着うたは先行リリースとなり、初登場で2位獲得となりました。

3位は西野カナ「会いたくて 会いたくて」がワンランクダウンで3位をキープ。アルバムチャートでは2週連続1位となりましたが、着うたでもロングヒットを続けています。さらに彼女、先週14位にランクインしたアルバム収録曲「このままで」が先週14位からランクアップし8位にランクイン。今週もベスト10に2曲同時ランクインとなりました。

初登場はもう1枚。9位にONE☆DRAFT「夜空」がランクイン。メロディアスなラップチューンは、着うたの王道といった感じでしょうか?シングルでは初登場29位とふるいませんでしたが、着うたチャートではベスト10入りを果たしました。


今週のアルバムチャート
http://www.oricon.co.jp/rank/ja/

今週のアルバムチャート1位は、あの着うたの女王が2週連続でランクインです。

to LOVE

今週1位は、着うたの女王、西野カナ「to LOVE」が、先週に引き続き1位獲得。今週も11万枚という好セールスを記録し、2週で40万枚を超えるヒットとなりました。

以下は、初登場の多かった今週のチャート。なんと1位と8位原由子「ハラッド」を除き、すべて新譜で占められています。

2位は、7月18日から今年も行われるap bank fes.に先立ってリリースされたBank Band「沿志奏逢3」がランクインです。ご存知ミスチルの桜井や、プロデューサー小林武史を中心に結成されたバンド。今回も、基本的にカバーがメインで、RADWIMPのような若手バンドから、RCサクセションや小田和正、また、フジファブリックの「若者のすべて」をカバーしています。ただ、初動売上は8万6千枚と前作の初動17万5千枚から大きくダウンしているのが気にかかるところです。

3位4位は東方神起「COMPLETE -SINGLE A-SIDE COLLCETION」「SINGLE B-SIDE COLLECTION」がそれぞれランクインです。「A-SIDE」の売上が8万3千798枚、「B-SIDE」が8万3千枚という、この手の同時発売にしても、かなりの僅差。熱烈なファンのほとんどが両方買ったということでしょうか(逆にファン以外には売れていないということでもありますが・・・)。

5位にはthe HIATUSの2ndアルバム「ANOMALY」がランクイン。前作は初動8万枚で、いきなり1位を獲得したのに対して、本作は残念ながら初動5万5千枚と大きくダウンしてしまいました。

6位はGirls Dead Monster「Keep The Beats!」が入ってきています。アニメ「Angel Beats!」からのキャラクターソングで、初のオリジナルアルバム。

7位はAcid Black Cherry「Recreation2」。Janne Da Arcのボーカルyasuのソロプロジェクトによるカバーアルバム。チェッカーズの「ジュリアに傷心」や、沢田知可子の「会いたい」など、ヒット曲のカバーがメインなのですが、ちょっと珍しいところでは、Fish&Chipsの「ハーシー」のカバーが!懐かしいなぁ・・・結構、一部でプッシュされていたのですが、結局ほとんど売れなくいつの間にか消えちゃったんですよね・・・と思ったら、まだ活動されていて、先日、アルバムもリリースされたとか(!)→参考サイト 一度聴いてみようかな?

ちなみに、全く関係ない話ですが、Girl Dead MonsterとAcid Black Cherry、並べてみると、同じ英単語3文字で、ちょっと似ている感じ・・・・・・全然違いますね(^^;;すいません。

9位には柴咲コウ「Love&Ballad Selection」がランクイン。タイトル通り、バラードを集めたセレクションアルバムです。

最後、10位には槇原敬之「不安の中に手を突っ込んで」がギリギリ入ってきました。約1年7ヶ月ぶりの新譜なのですが、初動は2万1千枚と、前作の3万6千枚から大きくダウン。最近は大きなヒットもなく、苦戦気味といった感じでしょうか?もうちょっとがんばってほしいんだけどなぁ・・・。

今週のアルバム&着うたチャートは以上!チャートはまた来週の水曜日に~。

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2010年7月 8日 (木)

ヘヴィーなバンドサウンドが魅力

Title:Go!!GO!GO!Go!!
Musician:GO!GO!7188

Go!!GO!GO!Go!!

なんというか・・・ここ最近、GO!GO!7188って、デビュー当初のような、独特なGS風のロックを奏でるガールズバンド、というイメージから、単なる骨太のロックサウンドを奏でるスリーピースバンド、といったイメージになってきているなぁ。

いや、「単なる」という言い方は、失礼だということは承知なんですけどね。

というよりも、この「骨太なロックサウンド」に関しては、デビュー当初から、グッとバンドとして成長して、安定感あるサウンドを奏でているんですけどね。

例えば、このアルバムも、1曲目「エオエオエ」から、ヘヴィーなギターリフ主導の、これでもか、というほどのロックンロールサウンド。「耳たぶ2号」「ええじゃないか」など、迫力あるバンドサウンドが印象的な曲が並んでいます。

ただ、その分、デビュー当初の楽曲のような、メロディーそのもののインパクトや、歌詞のインパクトは、ちょっと薄まっているなぁ、という感がします。

「最後の晩餐」みたいな和風テイストのロックナンバーや、「くつしたの穴~あしのけちゃんと剃ったのに~」のような、ユーモラスなナンバーも卒なく収録されているのですが、以前のような、「太陽」や「ジェットにんぢん」のようなインパクトには欠けてしまいます。

もちろん、アルバムとしては十分カッコいいといえるレベルの作品を、毎回聴かせてはくれるのですが・・・これでもか、といった個性が楽曲からあふれだしていた、初期の作品に比べると、安定感はあるものの、おとなしいなぁ、という印象が否めないんですよね・・・。

前作「アンテナ」も、こういう安定感のある作品だった一方、次の一歩を垣間見た感じがしました。ただ、その次の一歩をこの作品で見れたかといわれると微妙かなぁ・・・。あえていえば、現状に留まってしまった感じもします。

それなりにいい作品だと思うし、ライブで聴けば、すごく映えるアルバムだと思うのですが。次回作、もう一歩進んだGO!GO!7188が是非聴いてみたいです。

評価:★★★★

GO!GO!7188 過去の作品
虎の穴2
2マンTour 徹子のHair+Open Night Family~夜明けの家族
アンテナ

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2010年7月 7日 (水)

見事バラバラな新譜たち

今週のシングルチャート
http://www.oricon.co.jp/rank/js/w/

今週は、10曲中8曲が新譜という混戦模様のシングルチャート。ただ、ミュージシャンたちのジャンルが見事バラバラという結果になっています。

Wonderful World!! (初回限定盤A)(DVD付)

そんな中で1位獲得は、やはり強い、ジャニーズ系、関ジャニ∞「Wonderful World!!」でした。初動は24万5千枚。前作「GIFT」は3日連続で3種類のシングルをリリースするという変則販売だったので、その前の「急☆上☆Show!!」と比べると、27万2千枚から若干のダウンという結果になっています。

ちなみにアイドル系はもう1組。4位にAKB48の別働ユニット渡り廊下走り隊「青春のフラッグ」がランクインしています。5枚目となるシングルで、初動3万9千枚は前作の2万7千枚より大幅にアップしています。

2位、3位には、2枚同時発売のシングルがランクイン!RADWIMPS「マニフェスト」が2位、「携帯電話」が3位にそれぞれランクインです。6月8日付の着うたチャートでは、「携帯電話」がベスト10入りしてきましたが、シングルでは、着うたチャートを大きく上回る順位を獲得。また、着うたチャートでは(着うたなので当たり前なのですが)「携帯電話」が「マニフェスト」の順位を上回っていたのですが、シングルの順位は逆となりました。

「マニフェスト」はやはり参院選挙を意識したのでしょうか?(笑)どちらもユーモラスな視点の歌詞が楽しいポップソング。ただ、初動は「マニフェスト」が5万8千枚、「携帯電話」が5万7千枚と、前作の7万3千枚からダウンしてしまいました。

5位にはDreams Come True「ねぇ」がランクイン。こちらも6月15日付着うたチャートで、既に3位にランクインしています。残念ながら、こちらはシングルチャートの順位が着うたチャートを下回る結果に。初動も3万3千枚と、前作の4万6千枚からダウンしてしまいました。

7位に「小悪魔Sparkling」をランクインしたSuGはこれがメジャー2作目となるビジュアル系バンド。軽快なパーティーチューンは、ちょっとビジュアル系というよりも、アイドルポップのイメージに近いものがあるのですが・・・。これが初のベスト10ヒットとなりました。

8位には鳴海荘吉「Nobody's Perfect」が入ってきました。テレ朝系ドラマ「仮面ライダーW」の中での登場キャラクターのテーマ曲。かなり渋い雰囲気のバラードナンバーで、声がどこかで聴いたことあるなぁ・・・と思ったら、なんと吉川晃司なんですね!このタイアップ効果もあり、13年9ヶ月ぶりという、久しぶりのベスト10ヒットとなった模様です。

そして初登場最後は、10位にRIP SLYME「マタ逢ウ日マデ2010~冨田流~」が入ってきています。インディーズ時代にリリースした「マタ逢ウ日マデ」を、冨田恵一アレンジにしてリメイクした作品です。

今週のシングルチャートは以上!着うた&アルバムチャートは金曜日に~。

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2010年7月 6日 (火)

かめばかむほど味が出るような

Title:
Musician:キセル

凪

既にインディーデビューから10年。そろそろベテランバンドの域に達している2人組兄弟バンド、キセル。アコースティックでフォーキーなメロは、ちょっと地味というイメージなのか、いまひとつ、音専誌にも大きく取り上げられるケースは少ないのですが、その独特な世界観で、着実に固定ファンを獲得しています。

そんな彼らの約2年ぶりとなるニューアルバム。前作「magic hour」も彼らの最高傑作ともいえる出来だったのですが、それに負けるとも劣らない傑作をリリースしてくれました。

前作同様、以前に比べて、メロディーラインによりはっきりとした輪郭を感じられるポップなメロディーを持つ作品が増えたような印象を受けます。例えば「夜の名前」あたりもそうでしょうか?メロディーのポピュラリティーが鮮明になった感がありますし、フォーキーな「ひみつ」も、リスナーの心にダイレクトに響くようなメロディーを書いてきています。

後半の「星のない夜に」「夕凪」あたりも、フォーキーでシンプルなメロディーに聴きほれます。叙情的な歌詞もメロディーに実にマッチし、とても心に残る名曲でした。

一方で、インタビューでは「曲が普通などで、アレンジで冒険している」とコメントしていますが、シンプルなメロディーを引き立てるアレンジが、とてもユニークだったように感じました。

その中でも一番印象的だったのが、「とおい友達」でしょうか?エレクトロサウンドを取り入れたユニークなアレンジが耳を惹きます。しかし、それにも関わらず無機質さを感じさせず、独特の浮遊感と、そして暖かみを感じさせるのが、彼らの実力であり、かつ、強力な個性を感じます。また、「はなむけ」もシンプルなメロディーながらも、次々に変化するリズムが複雑で、楽曲に独特の浮遊感を与えています。

例えば言うならば、「かめばかむほど味が出るような」アルバム、とでも言うべきでしょうか?シンプルでポップなメロがとっつきやすい一方、聴けば聴くほど新たな魅力が見つかる、そんな傑作だったように思いました。

評価:★★★★★

キセル 過去の作品
magic hour

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2010年7月 5日 (月)

いまなお衰えない歌声

Title:NOTHING'S IMPOSSIBLE
Musician:SOLOMON BURKE

ナッシングズ・インポッシブル

ほぼ1ヶ月前、「JAPAN BLUES&SOUL CARNIVAL」に出演するため、初来日し、話題となったソロモン・バーク。私も、その名古屋公演を見に行きました。実は、それまでソロモン・バークは名前くらいしか知らなかったのですが、その余りに素晴らしいステージパフォーマンスに感動。代表曲が収録されたベスト盤も思わず買ってしまい、そして、先日発売されたばかりの、この最新アルバムももちろん購入しました。

「JAPAN BLUES&SOUL CARNIVAL」名古屋公演のライブレポ

ソロモン・バークは、1940年生まれの御年70歳。もともと、7歳の頃から、教会で説教をはじめ、当時は「驚異の説教坊や」と呼ばれていたそうです。その後、60年代はアメリカの名門レーベルアトランティック・レコードで活躍。数々のヒット曲をリリースし、ローリング・ストーンズなどにも影響を与えたそうです。その後は、アトランティック・レコードをやめ、様々なレーベルを転々としていたそうですが、80年代にはゴスペルのアルバムがグラミー賞にノミネートされるなど、人気が復活。2001年にはロックの殿堂入りを果たし、2002年には「Don't Give Up On Me」で、グラミー賞最優秀コンテンポラリー・ブルース・アルバム部門を受賞するなど、今なお活躍を続けています。

今回のアルバムで大きな話題となったのが、今年1月、惜しまれながらこの世を去った、ソウル・ミュージックの伝説的なプロデューサー、ウィリー・ミッチェルがプロデュースを手がけたという点。70年代にHi Recordの社長に就任し、アル・グリーンなど、数多くのソウル・ミュージシャンのプロデュースを手がけたそうで、2008年には、グラミー賞功労賞をおくられている、ソウル・ミュージックの代表的なプロデューサーだそうです。

そんなソウル・ミュージックを代表する2人の大物がタッグを組んだ最初で最後のアルバムということで話題となった今回のアルバム。バラード曲など聴かせるナンバー中心の選曲で、ソロモン・バークの魅力的な歌声を、これでもかというほど聴かせてくれます。

やはり一番驚かされるのは、70歳になっても全く衰えを感じさせないその歌声でしょう。時にはやさしく、時には力強く、そして時には色っぽく、その歌声は、いまなおとても魅力的。このアルバムのタイトル曲の「Nothing's Impossible」のように、優しく歌声を聴かせてくれたかと思えば、ソウルフルなシャウトも入れてきたり、1曲の中でも様々な表情を見せてくれます。

アレンジも、ストリングスやホーンなどを用いながらも、決してソロモン・バークの歌よりも前に出ることはなく、必要以上に仰々しくならない、絶妙なバランスで歌を盛り上げてくれます。ある意味、「王道」的なソウルのアルバム。それだけに、より、ソロモン・バークの実力を感じることが出来ました。

途中、「You're Not Alone」のような、アップテンポな曲もあり、「The Errors Of My Ways」のような、ちょっとジャジーな雰囲気を感じる曲もあり。最後の「IT MUST BE LOVE」のアンプラグドバージョンは、ボーナストラックなのですが、これでもかというほど叙情的に歌うあげるボーカルを、ピアノやストリングスなどシンプルなアレンジで聴かせ、アルバムの最後を締めるにはふさわしいバラードになっていました。

何度聴いても、ついついその歌声に聴き入ってしまうアルバムです。1ヶ月前のあの興奮のライブが甦ってくるよう・・・。素晴らしい作品でした。

評価:★★★★★

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2010年7月 4日 (日)

どこまでも行けるさ

Title:どこまでも行けるさ
Musician:tobaccojuice

どこまでも行けるさ

このサイトでは、個人的に、あるミュージシャンを紹介する時に、「もっと売れてもいいのに」「もっと評価されてもいいのに」といった紹介の仕方をすることがあります。そして、今回紹介する彼らtobaccojuiceも、そんなミュージシャンの一組です。

前作「ゆめのうた」がカバーアルバムだったので、オリジナルアルバムとしては、約1年9ヶ月ぶりとなる新作。彼らの音楽の特徴は、そのオーガニックなサウンドです。スカや、ブルースなどの要素を取り入れて、アコースティックなサウンドを奏でる彼らの楽曲は、澄み切った青空がとても似合いそうなさわやかな音楽。いうなれば、野外で聴くと、ビールが上手そう・・・(笑)。そんなミュージシャンです。

残念ながら、前作「ゆめのうた」でメジャー契約が切れたみたいで、今回のアルバムは、自主レーベルからのリリースとなったみたいです。それにも関わらず、今回のアルバムは、とてもポップで、十分ヒットポテンシャルもあるのでは?と思う出来に仕上がっていました。

特にインパクトがあったのが、アルバムのタイトルチューンにもなっている「どこまでも行けるさ」。軽快なスカのリズムが心地よいダンサナブルなナンバーなのですが、大海原に飛び出して夢を奏でる・・・という歌詞の内容と、飛びぬけて明るいポップなメロディーが、例えばアニメ「ワンピース」あたりの主題歌になってもピッタリ来るのでは?なんて思ってしまいました。

また、この曲もそうなのですが、今回のアルバムは、とにかく前向きな曲が多いということが印象に残りました。

自主レーベルを立ち上げ、タイトル通り、「どこまでも行けるさ」という彼らの意気込みを感じられる今回の作品。その中でも印象的だったのは、「僕のヒーロー」で、「あこがれていたヒーローは僕をすくってくれない。僕自身が僕のヒーローになって、自分自身を救うんだ」という歌詞は、前向きながらも、とても力強い意志を感じました。

これだけのアルバムを作れるのなら、本当にもっともっと売れてもいいと思うんだけどな~。是非、一度、チェックしてみてください。

評価:★★★★★

tobaccojuice 過去の作品
ゆめのうた


ほかに聴いたアルバム

The Very Best of PIZZA OF DEATH II

The Very Best of PIZZA OF DEATH II

もともと、Hi-STANDARDのレーベルとしてスタート。現在、数多くの人気パンクバンドを抱えるPIZZA OF DEATHレコードのレーベルコンピ第2弾。メロコア、メロパンクなどの王道路線から、ヘヴィーメタル色の強い作品や軽快で爽やかなギターロックチューンまで、パンク系メインながらも、バリエーションはなかなか豊富。勢いのある一本調子のパンクが多く、若者向けなのは否めませんが、誰でも1組くらい、いいな、と思えるミュージシャンに出会える、かも。

評価:★★★★

THE FIRST RAYS OF THE NEW RISING SUN/KING BROTHERS

THE FIRST RAYS OF THE NEW RISING SUN

約6年ぶり。久々となる新作。昔、「東のミッシェル、西のキンブラ」なんて宣伝文句をつくっていたよなぁ・・・なんてことを思い出したりして。作品は、これぞロックンロール、といった感じの、勢いあるガレージロック。昔はベースレスの編成だったなごりか、サウンドはギター中心の、比較的軽快なギターロックを奏でています。そんな音の軽さが、疾走するバンドサウンドの手助けをしているよう。前半、ミディアムテンポのナンバーを並べたりして、ベテランバンドとしての余裕も感じられます。

ミッシェルなき後、数少ない、これぞガレージロックという、心地よいロックンロールサウンドを奏でてくれるバンドです。「東の~」は、単なる宣伝文句ですが、そんな煽り文句に素直にしたがって、そのロックンロールを楽しむのもいいんじゃない?

評価:★★★★★

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2010年7月 3日 (土)

ベテランとしての重厚感も

Title:30 Years Live
Musician:BAD RELIGION

Cover

2010年に、結成30周年を迎えた、ベテランパンクバンドBAD RELIGION。その30周年を記念してリリースされたライブアルバムです。

今回のアルバムは、ネット上からフリーでダウンロードで聴けるアルバム。こちらの所定のフォームに内容を記載して、メーリングリストに登録すれば、ダウンロードできるみたいです。BAD RELIGION自体を聴いたことがなくても、これを機に、チェックしてみては?

・・・・・・

なんて偉そうなことを言いながら、実は私自身、このアルバムで、はじめてBAD RELIGIONを聴いてみたんです、はい(^^;;
こういうフリーダウンロードを行うと、今まで聴いたことないミュージシャンにも出会えるのがいいですね・・・と言い訳してみたいりして・・・。

楽曲は、かなりストレートなパンクロックといった感じ。1曲につき、1、2分。長くても3分程度の楽曲が、次から次へと展開されていきます。バリエーションという意味では決して豊富ではないものの、勢いのある曲がテンポよく展開していくだけに、聴いていて最後まで飽きさせず、聴いていてのめりこむものがありました。

勢いのある楽曲ながらも、バンドサウンドは、かなりしっかりしたもの。時として、落ち着いた雰囲気で、一種の余裕も感じられました。このあたり、30年というキャリアを誇るベテランバンドならでは、といった感じでしょうか?

BAD RELIGION、このアルバムではじめてちゃんと聴いたのですが、やはりいいですね~。次はオリジナルアルバムも聴いてみたいなぁ。

評価:★★★★★

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2010年7月 2日 (金)

なつかしの名曲が

今週の着うたチャート

2010年6月23日~2010年6月29日付チャート

今週の着うたチャートは、あのなつかしの名曲が1位獲得です。

 【中古】シングルCD MY LITTLE LOVER / Hello ,Again〜昔からある場所〜

上の写真は原曲の方ですが・・・今週1位は、JUJU「Hello,Again~昔からある場所~」。ご存知の通り、1995年にリリースされたMY LITTLE LOVERの大ヒット曲のカバー。ソニーのデジカメCM曲としてもおなじみで、ストリングスなどを大胆に導入し、原曲よりも、よりじっくりと聴かせるアレンジになっています。

個人的に、リアルタイムに聴いて、大好きなナンバーでした。CMで聴いて、すごく懐かしく感じました。やはり名曲ですよね、これ。原曲もあらためて聴いたのですが、akkoの声がまた曲にあっていますし、ギターメインのほどよいアレンジも魅力・・・今の小林武史だったら、無意味にストリングスを導入し、必要以上に仰々しく盛り上げそうだなぁ・・・。

2位は西野カナ「会いたくて 会いたくて」が先週3位から再度ランクアップ。3位は、先週1位の久保田利伸「LOVE RAIN~恋の雨~」が2ランクダウンです。

今週、初登場はもう1曲だけ。8位に西野カナ「Summer Girl feat.MINMI」がランクインしています。今週のアルバムチャートで1位を獲得しているアルバム「to LOVE」収録のナンバーで、レゲエ風味を加えた、爽やかなアップテンポなナンバー。ちょっといつもの西野カナのイメージとは異なるような楽曲です。

そして9位には先週11位からランクアップし、EXILE「VICTORY」が再度ベスト10入り。見事、ベスト16を果たした、サッカーワールドカップ日本代表の公式応援歌。思いがけない大健闘で日本中盛り上がっている中、こちらもランクアップ。まだ興奮の熱冷めやらないだけに、来週以降も、ロングヒットを期待できる、かも?


今週のアルバムチャート
http://www.oricon.co.jp/rank/ja/

今週のアルバムチャート1位は、あの着うたの女王がランクインです。

to LOVE

今週1位は、着うたの女王、西野カナ「to LOVE」が、初動で29万枚という記録で、1位獲得です。前作では初動わずか3万4千枚なので、10倍近い初動売上を記録したということになります。

着うたチャートでは高い人気を誇る彼女。最近の着うた主導のヒットは、CDに購買層を呼び込みにくい・・・みたいな見方も強く、事実、着うたで大ヒットを記録しても、CDはさっぱりというミュージシャンも少なくありません。そんな中、彼女みたいに着うた主導で人気を獲得しても、ちゃんとCDをファンに買わせることが出来るという前例が出来たということは、不況にあえぐレコード会社にとっては、とてもうれしい1位獲得となったのではにでしょうか?

2位はASIAN KUNG-FU GENARTION「マジックディスク」。2位獲得は2作連続ながらも、初動は前作の5万6千枚からアップの7万1千枚です。

3位は、サザンの原坊こと原由子の初のベストアルバム「ハラッド」が、初動6万2千枚でランクインです。彼女のソロ作や、サザンで彼女がボーカルをとった作品が並んだベスト盤なだけに、もっと売れると思ったんだけどなぁ。「花咲く旅路」とか「少女時代」とか、原由子のソロでも、なにげに名曲が多いので、これを機に、是非。

以下、初登場は4位、6位、8位、10位と、飛び石状態にランクインしています。

4位は氷川きよし「演歌名曲コレクション12~三味線旅がらす~」。初動4万1千枚は、前作の4万8千枚から若干減少。ただ、がっちりと固定ファンを確保しています。

6位はアメリカの人気ラッパーEMINEM「RECOVERY」。結構、突然リリースされたイメージも強いのですが・・・。前作「Relapse」が初動4万6千枚で1位を獲得したのに対して、こちらはわずか初動2万枚。ただ、アメリカではビルボードチャートで堂々の1位。さらに、週間売上はなんと74万枚に達しているようで、圧倒的な強さを見せ付けています。

8位は、アメリカで人気のアイドルMILEY CYRUS「Can't Be Tamed」がランクイン。前作も初動1万5千枚で10位にランクインしていますが、今回は初動で1万7千枚を売上げ、さらにランクアップ。ビルボードチャートでも初登場3位にランクインしていますが、日本でも高い人気を見せています。

そしてラスト、10位にGACKT「ARE YOU "FRIED CHICKENz"??」・・・いやいや、「No,I Am」なんですが(笑)。かなりユーモラスなタイトルのこのアルバムは、6月10日に行われたライブのセットリストに近い選曲で収録した、「ツアーリンクアルバム」なる企画盤、だそうです。

着うた&アルバムチャートは以上です。それでは、また来週の水曜日に!

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2010年7月 1日 (木)

the telephonesの2つの顔?

今回紹介するのは、the telephonesが3月、4月に2ヶ月連続でリリースしたミニアルバム。短いスパンでリリースされた作品なのですが、そのアルバムのタイプは微妙に異なり、the telephonesの別の顔を、それぞれ楽しむことが出来ます。

Title:A.B.C.D.e.p.
Musician:the telephones

A.B.C.D.e.p.

こちらは、3月にリリースされたミニアルバム。元スーパーカーのナカコーことiLLがプロデュースした作品です。もともと、ディスコティックなダンスチューンが多い彼らですが、この作品は、よりエレクトロ志向を強めた作品になっています。

どの曲も、軽快なリズムが楽しめるダンスチューンになっていて、素直にディスコサウンドが楽しめる作品。スペーシーな「Re:Life」からはじまり、トランシーな「A.B.C.DISCO」や、ビートが強いロックテイストの「Monkey Discooooooo」など、短いながらもそれなりのバリエーションが楽しめる作品になっていました。

また、もう一方が4月にリリースされたこの作品。

Title:Oh My Telephones!!! e.p.
Musician:the telephones

Oh My Telephones!!!e.p.

こちらは初の完全セルフプロデュースになる作品。こちらは、バンドの生音が多く、「oh my DISCO!!!」のような、タイトル通りのディスコチューンもある一方で、全体としては、ダンスミュージックというよりも、楽しいサウンドを聴かせるポップソングという比重の高い作品でした。

一方で、アルバムの大半を占めるのが、4トラック目に収録されている、ライブの模様を収録して、全8曲を1トラックにおさめた、ライブトラック。さながら、ちょっとしたライブアルバムの様相になっていて、ダンサナブルで楽しい、彼らのライブの模様を垣間見ることが出来ます。

 

ただ、この2枚、どちらのアルバムに関しても思うのですが、ポップでダンサナブルで楽しく、ライブだと盛り上がるんだろうなぁ・・・と思う一方、一種突き抜けたものがない・・・(^^;;

聴きおわった後、いまひとつ印象に残るものがなく、メロディーやサウンドだけでリスナーを圧巻して惹きつけられるものもいまひとつ・・・。悪くはないし、おそらくライブだとかなり楽しめそうなのですが、CD音源だと、ちょっと物足りなさも覚えてしまうかなぁ。

どちらもそれなりに楽しめるアルバムでしたし、「Oh My Telephones!!!」で聴いたライブトラックからして、ライブは楽しそうだなぁ・・・とは思うのですが。

評価:
A.B.C.D.e.p. ★★★★
Oh My Telephones e.p. ★★★★

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