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2010年6月24日 (木)

鳥肌の立つ歌声

Title:ONE OF PILLARS~BEST OF CHIHIRO ONITSUKA 2000-2010
Musician:鬼束ちひろ

鬼束ちひろのデビュー10周年を記念してリリースされたベストアルバム。ベスト盤は、彼女にとって3枚目になるのですが、自身が発売に関与したベスト盤としてはこれがはじめてということで、初の公式ベストアルバム、ということになるそうです。

ベスト盤なので当たり前なのですが、ここに収録されている曲は、新曲を除いて、ほとんど以前に聴いたことある曲ばかり。しかし、彼女の作品を通して聴いてみると、鬼束ちひろの実力を、あらためて感じることが出来ました。

大ヒットした「月光」にしろ「Sign」にしろ、彼女の代表曲のほとんどは、バラード。それもアレンジはピアノなどをメインとしたシンプルなものにおさえられていて、彼女の歌い上げるボーカルが前面に押し出されている曲がほとんどです。

このベスト盤も、当然、そういうバラードナンバーが並んでいます。普通、これだけバラードを並べられたら、聴いていて飽きてしまうのですが・・・しかし、このベスト盤、最後まで聴いていて全く飽きないのです。

気がつけば、彼女の力強いボーカルにひきつけられ、じっくりと彼女の歌声に聴き惚れている自分がいました。静かに歌い上げる彼女のボーカルは、もちろん表現力があり、声量もあるのですが、それ以前に、ボーカルそれ自体に力があり、説得力があります。彼女の声には、それだけで聴く者をひきつける何かを感じられます。

個人的に一番好きなのが「私とワルツを」かなぁ?ただ歌い上げているだけではなく、歌詞にあわせて悲しげに歌い上げるそのボーカルは、聴く者の心をうちます。デビュー以来のバラード路線の、集大成ともいえる楽曲かもしれません。

「X」みたいにヘヴィーなバンドサウンドを取り入れた曲もあるのですが、やはり少々マンネリ気味でも、彼女にはバラードが似合うなぁ・・・と実感したベスト盤でした。最新シングル「陽炎」もバラードナンバーだっただけに、この路線は続きそう。これからの彼女の活躍も楽しみです。

評価:★★★★★


ほかに聴いたアルバム

花蓮街/一青窈

花蓮街

決して悪いわけじゃないけれど・・・打ち込みをメインとしたサウンドが、ちょっと薄っぺらい印象。「Final Call」みたいに、サビにストリングスを入れて盛り上がる手法も、小林武史らしいけど、安直だよなぁ、と思ってしまいます。小林武史って、ミスチルやサザンみたいに強烈な個性を既に持っているミュージシャンとは相性がいいかもしれないけれど、彼女とか、レミオロメンみたいに、そこまで強烈な個性をまだ確立できていないミュージシャンとの相性は悪いような気がする・・・ちょっと物足りなさを感じるアルバムでした。

評価:★★★

テキーラ!テキーラ!the BEST/HiGE

テキーラ!テキーラ!the BEST(新曲入り2枚組ベストアルバム)

最近、徐々に人気を集めてきているHiGE初のベストアルバム。ギターリフを中心とした、オールドスタイルのロックンロールの影響を強く感じる一方で、ポップな曲調にダンサナブルな楽曲は、ブリットポップあたりの影響も?一癖二癖あるサウンドがどこかユーモラスで、聴いていて癖になりそう。終わった後、そのフレーズが妙に頭にこびりつきます。中毒性がある楽曲なだけに、まだまだ今後、彼らの楽曲の中毒にかかる音楽ファンは増えそう??

評価:★★★★★

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