スケール感あるサウンド
Title:TO THE LOVELESS
Musician:BOOM BOOM SATELLITES
アルバム毎に、デジタルロックを機軸にしながらも、異なった音の世界を提示してきた彼ら。約2年半ぶりとなる今回の作品では、アルバム全体に一種のスケール感を覚えました。例えるならば、狭いライブハウスで、熱狂の渦の中で聴くよりも、広い野外のライブ会場でしっかり聴くのに映えそうな、そんな曲が多かったイメージがありました。
それは、例えば「VAPOUR」のようにストリングスを用いていたり、「FRAGMENT OF SANITY」のようにスペーシーな雰囲気があったりというのも大きな理由なのかもしれません。
ただ、それ以上に、例えば「BACK ON MY FEET」のように、リズミカルな作風ながらも、どこか楽曲の中に静寂を感じたり、「CAUGHT IN THE SUN」のように、テンポのよいドラムスにリズムを刻ませながらも、ゆっくりなテンポのシンセの音を入れてきたり、楽曲の中に、一種の「静」の要素を上手く取り込んできたからかなぁ・・・なんてことを感じました。
その一方、「DRAIN」みたいに、疾走感が心地よい作品もあったものの、一種わかりやすくガツンと来るような作品はなかったかなぁ?前作「EXPOSED」は、ポップである種のわかりやすさを持った作品で、実は個人的に、そんな作品の方が好みなだけに(^^;;ちょっと個人的には今回の作品は、物足りない部分も感じました。
彼らの実力を感じさせるアルバムだとは思うのですが・・・いいアルバムだとは思うのですが、ちょっと自分の好きなタイプではなかったなぁ・・・と感じるアルバムでした。
評価:★★★★
BOOM BOOM SATELLITES 過去の作品
EXPOSED
ほかに聴いたアルバム
Best Collection-Complete Best-/MY LITTLE LOVER
最近、デジカメのCMで、マイラバの「Hello,Again」が流れていますよね。本人歌唱の曲ではなく、JUJUのカバーなのですが、やはり名曲だなぁ・・・と改めて実感しました。マイラバの「Hello,Again」が着うたチャートで上位にあがってきたりして、そう感じる人は多いみたいですね。
今回15周年を迎えたマイラバによる、オールタイムのベスト盤。Disc1は2006年以降の、Disc2はデビューから2004年までの曲が収録されています。Disc1も決して悪くはないのですが、やはりDisc2収録の曲は一種神がかっているなぁ、と感じます。小林武史は、最近どうもプロデュースワークでもいまひとつに感じられるのですが、この時期の彼は、本当に脂がのりまくっていたんですね。
ちょっと懐かしく感じる方も多いかもしれません。でも、今なお歌い継がれるべき名曲が揃っています。久しぶりに、マイラバのヒット曲を聴いてみませんか?
評価:★★★★★
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