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2010年5月 4日 (火)

待ったかいがありました!

Title:the Surface ep
Musician:the band apart

the Surface ep

途中、「shine」のリリースがあったのでちょっと意外な感があったのですが、新曲としては約2年ぶりとなるミニアルバム。ちょっと久しぶりの新譜となりました。

わずか5曲入りの内容ながらも、全ての曲がしっかりと作りこまれた楽曲になっていて、どの曲も、彼らの代表曲と言ってしまえるような、内容の濃いアルバムに仕上がっていたと思います。

飛び跳ねるようなリズムがとても軽快で、ちょっと粋な、こじゃれたような雰囲気が漂っている「Tears of joy」に、「free fall」は、テンポのよいギターロック。ポップはメロディアスですし、あえていえば、シングル向きといった雰囲気かも?

続く「Flower Tone」は既発表している曲とはいえ、ASPARAGASのライブツアー限定でリリースされたオムニバスCDに収録された作品なので、これが初耳という方も多いかも。ベースのリフがどこかポップさを醸し出している、かわいらしい雰囲気のナンバーになっています。

「C.A.H.」は、ちょっとビート感が強く、ロック風の雰囲気ながらも、ジャズ、フュージョンの要素なども加えつつ、一癖も二癖もあるサウンドとメロディーが妙に心にひっかかる作品。そしてラストの「Mercury Lamp」は、ノイジーなギターのインストからはじまり、メロディーはポップでかわいらしい雰囲気。メロの雰囲気と、合間に入るノイジーなバンドサウンドの対比がおもしろい作品に仕上がっていました。

そんな感じで、すべての曲をただ紹介して羅列しただけになってしまったのですが、アルバム全体としては、いつもの通り、ポップ、ロック、アシッドジャズなどの要素をきちんと入れてきた一方で、ポップでメロディアス、ちょっとかわいらしさを感じる雰囲気の曲も多い、聴きやすい作品になっていました。

ただ、1曲1曲どの曲も独自の表情を持っているのも特徴的。しかし、その一方で、the band apartとして、ひとつの個性がすべての曲を通じて感じられ、アルバムとしてのまとまりもしっかりとあります。

まさに「待ったかいがありました!」といえるミニアルバム。そりゃあ、これだけの作品を作っていれば、リリース間隔が開いてしまうのは当然だよなぁ~。ただ、次はそろそろフルアルバムを聴きたいのですが・・・ってのは、身勝手な要望かな?(^^;;

評価:★★★★★

the band apart 過去の作品
Adze of penguin
shit

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