歌モノが魅力的
Title:WORLD SKA SYMPHONY
Musician:東京スカパラダイスオーケストラ
スカパラの最新アルバムは、また、多くのゲストボーカルが参加した曲が収録されています。
まず「流星とバラード」では、再び奥田民生とコラボレート。ちょっとビターな大人のポップソングに仕上がっています。「ずっと」では、ボーカルに迎えたのが、Crystal Kay!ちょっと意外な組み合わせな印象も受けますが、彼女の力強い歌声が、しっかりとスカパラのサウンドを受け止め、爽やかなポップソングに仕上がっていました。
そしてラスト「君と僕 2010」は、スカパラのデビューアルバムに収録されている「君と僕」を、斉藤和義が歌っています。切ない曲調と、斉藤和義のボーカルが見事にマッチしています。ってか、この曲のボーカルにせっちゃんを選ぶ、というセンスの良さは、すばらしいなぁ(笑)。
そんな感じで、ゲストボーカルを迎えたポップな作品3曲が、ある意味主軸になっているこのアルバム。アルバム全体的には、いつも以上にポップな印象を受けました。
「Just say yeah!」なども、とてもポップで楽しい雰囲気でしたし、「WORLD SKA CRUISE」も、メロディアスなインストチューン。他にも、爽やかなポップチューンだったり、「Juggling city」のようにラテンなナンバーを聴かせてくれたり、「愛の讃歌」のカバーを聴かせてくれたり、と、最初から最後まで飽きさせない展開で楽しませてくれます。
そんな訳で、とてもいいアルバムだなぁ・・・と思う一方、いい意味でも悪い意味でも、ちょっと卒がなさ過ぎるというか・・・ベテランとしての安定感がある一方、意外性みたいなものには欠けるかなぁ・・・なんてことも感じてしまいました。
まあ、贅沢な要求かもしれないですけどね(^^;;スカパラが好きなら、素直に楽しめるアルバムなのは間違いないと思います。
評価:★★★★
東京スカパラダイスオーケストラ 過去の作品
Perfect Future
PARADISE BLUE
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