話題のダウンロード作品をまとめてリリース
Title:A-Z Vol.1
Musician:ASH
前作「Twilight Of The Innocents」リリース前に、これからはダウンロード主体の販売に切り替え、旧来のCDによるアルバムリリースは最後になる・・・ということを宣言し、話題となりました。
その後、実際に、「A-Z Series」と名付け、アルファベットの「A」として「True Love 1980」をリリース。そこから、アルファベット順に、2週間に1曲をダウンロードとLPの販売でのリリースを続けてきました。
それだけに、もうCDの形態ではASHの曲は聴けないのかなぁ・・・なんて思っていたら、アルファベットの「A」にあたる曲から、「M」にあたる曲までをまとめてアルバムをCDでリリース。なんだかんだいっても、CDの形態でのリリースするんだ、と思ったのですが。
ただでさえ、ポップでキャッチーな曲調が印象的だったASH。そして今回のアルバムは、いわばシングルの集合体。それだけに、このアルバム、とにかくインパクトの強い、ポップなギターロックチューンがつまっています。
それだけに1曲1曲をひろって聴くと、気持ちのいいポップの名曲ばかり・・・なのですが、さすがにアルバム単位で聴いてしまうと、似たタイプの曲も多く、正直、最後の方は少々飽きが来てしまいました。全20曲と、かなりボリュームのある内容である点も、飽きが来てしまったひとつの要因なのですが。
日本盤限定の初回版には、アコースティックやエレクトロによるリミックス曲が収録されたボーナスディスクがついているのですが、下手したらこちらの方がアレンジのバリエーションがあって、ASHのメロディーの良さと相まって、最後まで飽きずに聴けたかも・・・。
ちなみに日本盤には、日本のファンに向けて「KAMAKURA」という曲が収録されています。この曲は、楽曲に日本の地名を織り込んだナンバーで、日本のライブでは盛り上がりそうだなぁ。やはり、日本人としてはちょっとうれしくなってしまいます(笑)。
これが、10曲程度に収録曲を抑えてくれたら、かなりの傑作アルバムになっていたような気もするんですよね。1曲1曲はいいなぁ、と思った曲が多いだけにおしい感じです。
やはり、この後、「Z」まで進んだら、この作品の「Vol.2」も出るんですよね~。そちらはそちらで楽しみです。
評価:★★★★
ほかに聴いた作品
FEARLESS/TAYLOR SWIFT
今年のグラミー賞で4冠に輝き、大きな話題となったアメリカの女性カントリーシンガー。グラミー賞受賞をきっかけに、日本でも大きな話題となりました。カントリー、というと、日本ではいまひとつなじみがなく、また、アメリカの保守的な楽曲という印象も強いのですが、この曲は、基本はもちろんカントリーながらも、ポップなメロディーが聴きやすく、普通のガールズポップとして、日本人にも抵抗なく楽しめる作品だと思います。
グラミー賞受賞でいきなり日本でも売れだすのは、ちょっと安直だなぁ・・・(といっても、自分もそれをきっかけに聴いただけに、全く人のことはいえませんが)と思いつつも、日本人にもすんなり受け入れられたのも納得のアルバムだったと思います。
評価:★★★★
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