ライブの臨場感そのまま
Title:1235
Musician:Base Ball Bear
先日、昔のMDを整理していたところ、あるオムニバスアルバムを録音したMDを見つけました。
それは、「melodieux」というオムニバスアルバムを録音したMD。昔、レンタルオンリーでリリースされたサンプラーで、その中には、Base Ball Bearの「YUME is VISION」という曲が収録されていました。
で、その当時、自分はどんな感想を抱いたのかなぁ、と過去のログをあさってみると・・・。
「中にはまんまナンバガというバンドもいてちょっとうんざりさせられました。」
(旧サイト アルバムレビューより サイトの真ん中くらいにあります)
・・・具体的な名指しはないけど、多分、Base Ball Bearのことだよなぁ(^^;;
そんな彼らも、いまや武道館ライブも成功させる人気ミュージシャン。つくづく、自分の耳の節穴(?)っぷりに嫌になります(笑)。
ただ、その武道館ライブの翌日、彼らの原点ともいえる下北沢のガレージで行われたライブの模様を収録したこのアルバムを聴くと、あらためて、NUMBER GIRLからの強い影響を感じてしまいました。
下北沢ガレージという狭いライブハウスでのライブなだけに、臨場感満点。さらに、ロックバンドとしての彼らの姿を強く感じさせる、アグレッシブなステージが、CDを通じても、ダイレクトに感じることが出来ます。
それだけに、特にバンドサウンドにおいて、NUMBER GIRLの音に似ているなぁ・・・ということを、あらためて感じてしまいました。途中、MCも収録されているのですが、それも、どこか向井秀徳っぽいですしね(^^;;
もっとも、その一方、NUMBER GIRLとは大きく違う、彼らなりの個性もしっかりと感じることが出来ます。
まずやはりメロディーライン。ポップで、ちょっと青春時代の甘酸っぱさを感じさせるようなメロディーは、彼ら独特のもの。やはりこのメロディーの良さは彼らの大きな強みでしょう。
そして、もうひとつがその歌詞。これに関しては、ナンバガも彼らも、学生時代の恋愛感情を彷彿とさせる歌詞という点で共通項はあります。ただ、ナンバガが、男子高校生の妄想という描写を感じるのに対して、彼らの描写は、爽やかな青春の恋愛物語といった感じ。やはり、その世界観は異なります。
・・・・・・と、どうもナンバガとの比較論になってしまいましたね。ただ、ナンバガと比較したくなるような、ロックバンドとしての実力をはっきりとみせてくれたライブアルバムだったと思います。
残念ながら、初回限定生産で、今後、入手は困難になるかもしれませんが・・・機会があれば、是非聴いてみてほしいライブ盤でした。
評価:★★★★★
Base Ball Bear 過去の作品
十七歳
完全版「バンドBについて」
(WHAT IS THE)LOVE&POP?
ほかに聴いたアルバム
B.A.N.D./YOUR SONG IS GOOD
終始、軽快で楽しい、インストメインのポップソングを聴かせてくれます。野外ライブではかなり映えそう・・・。一方で、ちょっと物悲しい雰囲気の「MR.EVERYMAN」や、哀愁を感じる「ONIROKU」みたいな曲も・・・。タイトル曲「B.A.N.D.」のような歌モノもまじえつつ、飽きさせない展開で楽しませてくれました。
評価:★★★★
YOUR SONG IS GOOD 過去の作品
THE ACTION
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