« 歌詞が印象に残る、弱冠20歳のSSW | トップページ | 恋愛の教祖 »

2010年5月21日 (金)

シガーロスとは異なった魅力が

Title:GO
Musician:JONSI

Go

シガーロスでボーカリスト、ギタリストとして活躍する、ヨンシー・バーギッソンの、ソロ初となるアルバム。

彼のファルセットボーカルを存分に聴かせてくれるポップな作風が特徴的。ファルセットボーカルでポップという点で、Anthony and The Johnsonsを思い出す部分もありました。

ただ、楽曲としては、彼のファルセットボーカルを聴かせる、というよりは、彼のボーカルを軸に、とても明るく、祝祭色あるポップチューンを綴っています。1曲目の「go do」から、陽気な笛の音が鳴り響く、にぎやかなナンバーになっていましたし、その後の「animal arithmetic」「boy lilikoi」も、同じくポップでにぎやかなナンバーが続きます。

後半、「kolniður」のような、ちょっとダークな雰囲気のあるナンバーもあるのですが、それでも美しいメロディーラインは健在でした。

同じく、美しいサウンドを聴かせるシガーロスと共通項はあるものの、小難しさはなく、ポップなメロディーを素直に楽しめる、といった感じの楽曲は、シガーロスより間口が広そう。シガーロスのファンも存分に楽しめる一方で、それ意外のリスナーにもアピールできる要素をもったアルバムだと思います。

シガーロスを聴いていなくても、そこのメンバーのソロということをイメージせずに、一枚の優れたポップアルバムとして楽しめる作品だと思います。美しいメロディーラインに、彼の美しいファルセットボイスで、幻想的ながらもポップな世界にすっぽりとはまれる作品でした。

評価:★★★★★


ほかに聴いた作品

R.O.O.T.S./FLO RIDA

R.O.O.T.S. (Route of Overcoming the Struggle)

ごっつい雰囲気なのですが、エレクトロポップを用いたり、意外と耳なじみのよく聴きやすいHIP HOPが特徴的。ただ、今回の作品は、特に後半、意外とヘヴィーな作風の曲もあり、骨のある部分も見え隠れしました。

評価:★★★★

FLO RIDA 過去の作品
Mail On Sunday

|

« 歌詞が印象に残る、弱冠20歳のSSW | トップページ | 恋愛の教祖 »

アルバムレビュー(洋楽)2010年」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: シガーロスとは異なった魅力が:

« 歌詞が印象に残る、弱冠20歳のSSW | トップページ | 恋愛の教祖 »