シガーロスとは異なった魅力が
Title:GO
Musician:JONSI
シガーロスでボーカリスト、ギタリストとして活躍する、ヨンシー・バーギッソンの、ソロ初となるアルバム。
彼のファルセットボーカルを存分に聴かせてくれるポップな作風が特徴的。ファルセットボーカルでポップという点で、Anthony and The Johnsonsを思い出す部分もありました。
ただ、楽曲としては、彼のファルセットボーカルを聴かせる、というよりは、彼のボーカルを軸に、とても明るく、祝祭色あるポップチューンを綴っています。1曲目の「go do」から、陽気な笛の音が鳴り響く、にぎやかなナンバーになっていましたし、その後の「animal arithmetic」や「boy lilikoi」も、同じくポップでにぎやかなナンバーが続きます。
後半、「kolniður」のような、ちょっとダークな雰囲気のあるナンバーもあるのですが、それでも美しいメロディーラインは健在でした。
同じく、美しいサウンドを聴かせるシガーロスと共通項はあるものの、小難しさはなく、ポップなメロディーを素直に楽しめる、といった感じの楽曲は、シガーロスより間口が広そう。シガーロスのファンも存分に楽しめる一方で、それ意外のリスナーにもアピールできる要素をもったアルバムだと思います。
シガーロスを聴いていなくても、そこのメンバーのソロということをイメージせずに、一枚の優れたポップアルバムとして楽しめる作品だと思います。美しいメロディーラインに、彼の美しいファルセットボイスで、幻想的ながらもポップな世界にすっぽりとはまれる作品でした。
評価:★★★★★
ほかに聴いた作品
R.O.O.T.S./FLO RIDA
ごっつい雰囲気なのですが、エレクトロポップを用いたり、意外と耳なじみのよく聴きやすいHIP HOPが特徴的。ただ、今回の作品は、特に後半、意外とヘヴィーな作風の曲もあり、骨のある部分も見え隠れしました。
評価:★★★★
FLO RIDA 過去の作品
Mail On Sunday
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