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2010年5月12日 (水)

小室哲哉の曲が1位に!

今週のシングルチャート
http://www.oricon.co.jp/rank/js/w/

今週の第1位は、昔懐かしい、あの人が帰ってきました!!

Dream After Dream ~夢から醒めた夢~/逢いたい理由

今週1位は、AAA「Dream After Dream ~夢から醒めた夢~」だったのですが、なんと、作曲は両A面の「逢いたい理由」もあわせてあの小室哲哉!!例の事件以降、初となる復帰作で、1位獲得は、なんと8年5ヶ月ぶりだとか。復帰はちょっと早すぎるんじゃない?という声もあり、実際、私もそう思うのですが、ただ、小室先生の復帰作となれば、やはり気になってしまいます(笑)。

ただ、1位獲得とはいっても、かつての小室系人気の時みたいに、小室先生のお力で、というよりは、AAAの人気によるところも大きい今回の1位。そういう意味では寂しくもあるのですが、初動売上4万6千枚は、前作の初動3万3千枚から大きくアップ。そういう意味では、小室哲哉効果も発揮された1位といえるでしょうか。

楽曲は、小室系ブームの頃の作品を想像すると、ちょっと意外に感じる部分もあるかもしれません。また、作詞もアレンジも他のミュージシャンという点では、まだまだ本格的な復帰ではないかもしれません。ただ、事件前の彼は、どこか、その目指す音に迷いが見えていただけに、純粋に作曲に集中した、という意味では逆によかったのかもしれません。

特に小室先生らしさを感じたのが「逢いたい理由」で、マイナーなメロと、メジャーなメロを自在に行き来するメロディーラインは、小室哲哉らしさを(それも、プロデューサーとしての全盛期よりも、渡辺美里に楽曲を提供していた時期の)感じる楽曲。プロデューサーとしての全盛期のように、勢いに頼るのではなく、しっかりとメロディーを聴かせようとする作品は、あらためて、メロディーメイカーとしての実力も感じました。

う~ん、やはり小室先生のことを話しだすと、ついつい長くなっちゃうなぁ(^^;;ちょっと複雑な気持ちもかかえつつ、今後の再始動、がんばってほしいです。

これに続いたのが2位いきものがかり「ありがとう」でした。NHKの朝の連ドラ「ゲゲゲの女房」の主題歌で、これで紅白出場決定ですね(笑)。しっとりと聴かせるポップナンバーは、いきものがかりの王道といった感じになってきました。ドラマの評判も上々のようですが、こちらのシングルも、初動4万5千枚と、前作の初動2万6千枚から大幅アップ。上々な滑り出しを見せています。

3位にはももいろクローバー「行くぜっ!怪盗少女」がランクイン。6人組の女性アイドルグループです。いわゆるハロプロ系でもなければ、AKB48関連でもないみたいで・・・今後はしばらく、こういうアイドルグループが増えてくるんだろうなぁ・・・なんて思ったり。

で、初登場はもう1曲。7位に元AKB48の大島麻衣「メンドクサイ愛情」がランクインしています。AKB48脱退後、初のソロシングルがこの位置というのは、ちょっと微妙な感じも・・・。テレビのバラエティーなどではたまにみかけますが、今後は、徐々にアイドルからバラエティータレントになっていきそうな雰囲気が。

ちなみに、毎週追いかけている坂本冬美「まだ君に恋してる」は今週も先週とかわらず4位にランクイン。売上も、先週の2万枚から1万9千枚とほぼ横バイとなっており、まだまだ勢いはおとろえていないようです。

発売週がGWにかかって、新曲が少なめのシングルチャートは以上。着うたチャート&アルバムチャートは金曜日に!

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コメント

すいません、これは決してゆういちさんのコメントを批判したり揚げ足をとる意図ではなく、いきものがかりについて一言言いたいことを言わせてください。
彼らはデビュー以来、レコード会社の強力なプッシュを受け続けてきました。そして彼ら自身もそれに応えるべく、「いい曲を作り、いいパフォーマンスをする」だけではなくプロとして「売れるためにありとあらゆる手段を尽くす」ことに努力してきたんだと思います。私はそんな彼らの姿勢を尊敬しています。
大型のタイアップや、2年連続の紅白出場も、そうした彼らとスタッフの努力の末に、実現したことなんだと思います。

投稿: リスト係 | 2010年5月20日 (木) 10時16分

いきものがかりについては、前作のゆういちさんのレビューを見ても良い評価を得ていますので、紅白の話はむしろNHKに対する皮肉だと思います。

投稿: ブラックシープ | 2010年5月21日 (金) 00時09分

>リスト係さん
うーん、どうも深読みされすぎちゃった感じがするのですが、過去ログとか見てもらえばわかるのですが、私自身、いきものがかりのことを、そんなにネガティヴに評価していません。ある意味、J-POPの王道のミュージシャンとして、ひねりなしに、素直ないい曲をつくるなぁ、という印象を受けています。
ただ、紅白は、それとは別に、NHKへの貢献度で出演が決まったりするんで、どちらかというと、NHKに対する皮肉なのですが・・・(^^;;

投稿: ゆういち | 2010年5月21日 (金) 00時12分

>ブラックシープさん
書き込みありがとうございます。ちょうど書き込みの時間が重なってしまったみたいですね(^^;;
まさに、ブラックシープさんがおっしゃられている通りです。フォロー、どうもありがとうございました。

投稿: ゆういち | 2010年5月21日 (金) 00時13分

すいません、的外れだったかもしれませんが、先の書き込みでは言いたかったことがうまくお伝えできなかったので、改めて、なにが言いたかったかを説明させてください。
ゆういちさんがいきものがかりの曲を低く評価していると思ったわけではありません。また、仮に曲を低く評価していたとしても、それはそれで、反論するようなことではないとは思っています。
言いたかったのはそれとは別の話です。
いきものがかりはストリートの経験から、「老若男女みんなに聴いてほしい」という思いが強いので、「売れるための活動」を、製作やパフォーマンスと同様に大事にしているんですね。レコード会社が彼らをここまで強力にプッシュするのも、彼らの才能に加えてそういう姿勢を、投資対象として評価しているからなんだと思います。
ですから彼らは、今回幅広い層が視聴するドラマの主題歌に選ばれたことを心から喜んでいると思うし、もし今年の年末、3年連続で紅白に出場できることになったとしたら、また赤飯を炊いて祝うと思うんです。
そんな彼らのことを思うと、「しょせん出来レース」という意図を含んだ皮肉を書かれたんだとしたら、ちょっと擁護してあげたいな、と思ったんです。

投稿: リスト係 | 2010年5月21日 (金) 21時06分

>リスト係さん
おっしゃりたいことは了解しました。
いきものがかりの今の人気を考えれば、紅白出場は不思議な話ではないと思いますよ。

投稿: ゆういち | 2010年5月30日 (日) 17時35分

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