ありのままのレミオロメン
Title:花鳥風月
Musician:レミオロメン
正直なところ、CMソングで、「ありのままの自分でいよう~♪」なんて歌詞が流れてきた日には、レミオロメンは一体どうしてしまったんだ??と、軽いショックを受けました(笑)。
それだけに、今回のニューアルバムは、最初、買おうかどうか、かなり迷ったんです。結局、買ったのですが、「これが彼らのアルバムを買う最後になるかもなぁ・・・」なんてことを考えながら、プレイヤーにCDをセットしました。
例のCMソング「Starting Over」は、まさに悪い意味でここ最近のレミオロメンっぽい曲だったのですが、しかし、楽曲が進むうちに、アルバムのイメージが徐々に変わってきました。後半になるにつれて、かつての昔の古き良き(笑)レミオロメンが戻ってきたようは雰囲気の楽曲が増え、最初の心配はどこへやら、やはりレミオロメンはいいなぁ~という余韻にひたりつつ、アルバムを聴き終えることができました。
今回のアルバムの大きなポイントは、やはり小林武史のプロデュースをやめ、セルフプロデュースに挑戦したという点でしょう。
そういう原点に戻った結果なのでしょうか、特に歌詞の部分では、かつて、レミオロメンがファンを惹きつけたような、ふとした日常風景を描写した暖かい雰囲気の歌詞がグッと増えました。
特に特筆すべきは、「大晦日の歌」でしょう。恋人と過ごす大晦日の風景を描写した歌詞は、二人の間に流れる暖かい雰囲気もうまく描写した歌詞になっていて、名曲「ビールとプリン」を思い起こすような歌詞になっています。
他に、切ない片思いを歌った「恋の予感から」や、前向きな歌詞ながらも、日常という視点をあくまでも維持した「Tomorrow」など、リアリティーある日常に起因した歌詞が目立つ曲が増えています。
ここ最近のレミオロメンに、少々がっかりしていたファンも、歌詞に関しては文句なし、納得のアルバムになっていたのではないでしょうか?
ただ一方で、アレンジに関しては、小林武史プロデュースの影響を強く感じるような、ストリングスを導入した、ちょっと大味なアレンジがまだまだ目立ちました。
もっともこちらも、以前のレミオロメンを彷彿とさせるような、暖かい雰囲気のギターロックという楽曲もチラホラ。こちらもセルフプロデュースに戻り、いままでの彼ららしさが戻ってきた、といってもいいかもしれません。
彼らの傑作「朝顔」にはまだまだ及ばないかもしれませんが、「風のクロマ」あたりで、「ちょっと違う・・・」と思ったファンの方には、また再度、是非聴いてほしい作品です。このままセルフプロデュースを続ければ、次回作、久しぶりの傑作にお目にかかれるかも・・・まだまだレミオロメン、期待できそうです!
評価:★★★★
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コメント
初めまして^^
レミオロメン、イイですよね!
私は中でも「粉雪」が好きでジ~ンときます。
「Your Song」もいいですね!
そして最近は音速ラインにもハマってます。
レミオの様なメロディーも歌詞も爽快でステキですよ^^
よかったら覗いて見てください。
http://bit.ly/hLJSyG
投稿: http://bit.ly/hLJSyG | 2011年2月24日 (木) 22時59分
はじめまして!書き込みありがとうございます。
音速ラインもなかなかいいですね。この間、ニューアルバムが発売されましたよね?近いうちに聴いてみたいなぁ、と思っています。
投稿: ゆういち | 2011年2月25日 (金) 01時20分