今なお、大きな影響力
Title:ALL TIME SINGLES~SUPER PREMIUM BEST
Musician:THE BLUE HEARTS
THE BLUE HEARTSといって思い出すのは、小学6年生の頃。クラスで「リンダリンダ」が大流行していました。
「ドブネズミみたいに美しくなりたい」
ある意味あまりにもインパクトが強く印象深いこのフレーズが、小学6年生のがきんちょの心にも深く響きました。その意味を、どこまで把握していたか、今となっては思い出せませんが、クラスのみんなが歌っていたことを今でも覚えています。
・・・って、年齢がばれるな(^^;;
それはさておき。
こんな、小学生にも受け入れられるような、間口の広さと、それから20年近く経た今でも、同じフレーズがオーバーサーティーのおじさんの心にも触れる奥の深さ。それが、THE BLUE HEARTSというバンドの大きな魅力ではないでしょうか?
今回発売されたのは、結成25周年を記念してリリースされた、レーベルの壁を越えて収録されたオールタイムベストアルバム。彼らの全シングルが発売順に並んでいます。
シングルのみしか収録されていないものの、それが発売順に並んでいるため、彼らの活動の軌跡がよくわかります。初期衝動を保ちながら、いい意味で青臭さを感じる初期の作品から、パンクロックという主軸を保ちながらも、ロックンロールという音楽を真摯に追及しようとする姿勢を感じ、その後のハイロウズへの道筋も感じられる後期の作品まで、THE BLUE HEARTSの歩みがよくわかる作品になっています。
「1001のバイオリン」(本作にも収録)を宮崎あおいが歌ったCMが、今年話題となりましたが、今なお、多くの人々の心を打ち、多大な影響を与えているTHE BLUE HEARTS。その理由がよくわかる名曲揃いのベストアルバムでした。
評価:★★★★★
で、こちらはそれと同時に発売されたトリビュートアルバム。
THE BLUE HEARTS TRIBUTE 25th Anniversary TRIBUTE
THE COLLECTORSやBEAT CRUSADERS、同世代のバンドであるニューロティカや、ビジュアル系のMerryやらメロン記念日やら様々なバンド、ミュージシャンによるトリビュートアルバム。
どのカバーもそれなりに聴けてしまうのが、THE BLUE HEARTSの間口の広さであり、「青春パンク」と称される、似て非なるバンドが量産された理由なのか?ただ、やはり、ベストで原曲を聴いた後にこちらを聴くと、どうしようもない物足りなさを感じてしまいます・・・。
評価:★★★
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