日本の誇るシューゲイザーバンド
Title:THE BREASTROKEII
Musician:COALTER OF THE DEEPERS
このサイトではしばしば「もっと売れてもいいと思うんだけどなぁ・・・」と思うバンドを紹介しているのですが、彼ら、COALTER OF THE DEEPERSも、もっともっと売れてもいいと思うバンドのひとつ。といっても、このサイトでは、いままでもしばしば取り上げてきましたが(^^::
それにしても、ちょっと注目度が低すぎ!!今回発売された彼ら2枚目となるベスト盤も、知らない間に発売していました(苦笑)。もっともっとプッシュしていいと思うんだけどなぁ。
先日、THE BIG PINKの紹介で、最近、シューゲイザーが再び注目されていることをチラリと述べたのですが、彼らこそ、日本を代表するシューゲイザーバンド!はじめて彼らのアルバムを聴いた時、日本のバンドでもこういう音を出せるバンドがいるんだ、と感動しました(大げさ??)。
今回のアルバムに収録された曲でも、「GOOD MORNING」など、マイブラからの影響が顕著ですし、「HARU NO GYOUNINZAKA」など、美しいノイズギターの嵐にポップなメロディーという組み合わせが感涙ものの1曲になっています。
しかし、決して単純なマイブラフォロワーではない点が、deepersの素晴らしいところ。彼らはシューゲイザーと同時に、ハードコアからの影響も受けており、ダイナミックでヘヴィーなバンドサウンドも彼らの持ち味となっています。
それと同時に、渋谷系ギタポからの影響も同時に受けているのがユニークなところ。特にNARASAKIのボーカルは、ギタポのメロにピッタリと合うような、カジヒデキやオザケン系の端正なボーカルになっています。
そこらへんのユニークさと、彼らの音楽性の幅広さが顕著に出たのが「STAR LOVE」。ハードコア風のデス声でヘヴィーな作風になっているかと思いきや、途中から、渋谷系のようなギターポップのかわいらしいメロディーに一気にかわる、とてもユーモラスな作品に仕上がっています。
ハードコアのもつロックバンドとしてのダイナミズムと、ギターポップの持つポピュラリティー、そしてシューゲイザーバンドの持つ甘くて幻想的な雰囲気を同時にあわせ持つ彼ら。まさに、日本の誇るシューゲイザーバンドといっても過言ではないと思います。
そんな彼らの入門盤として最適なベスト盤。シューゲイザー好きで、彼らをまだ聴いたことない方は、是非とも聴いてほしい、文句なしにお勧めの1枚です。
評価:★★★★★
| 固定リンク
「アルバムレビュー(邦楽)2010年」カテゴリの記事
- ネット配信の可能性と疑念(2011.01.05)
- 歌詞はひいてしまう人もいるかも・・・。(2011.01.03)
- 2人の主人公を軸に進む物語(2011.01.02)
- アメリカの香りが(2010.12.30)
- アバンギャルド(?)なポップスバンド(2010.12.28)
コメント
シューゲイザーじゃないけど…。
シューゲイザー的要素を含んでるだけだけど…。
http://rooftop.seesaa.net/article/43336156.html
投稿: ティラミス | 2010年3月23日 (火) 01時40分
初めてコメント致します。
実は以前からちょくちょく拝見しておりました。音楽の幅や更新頻度が高くてすごいですね!
私もディーパーズが大好きで、もちろんこのベストも買いました。マイラバなどのシューゲに影響を受けつつも、このバンドの確立した個性がとても好きです。ナラサキさんの歌声と轟音+美メロ・・・ハマると中毒になります(笑)。
確かに注目度は低いですよね・・・でも、一部のコアなファンのみぞ知る?みたいな所も魅力的だなーと勝手に思っています。
投稿: のんこ | 2010年3月25日 (木) 01時38分
>のんこさん
はじめまして!書き込みありがとうございます。
本当にディーパーズは、シューゲイザーに限らず、様々な音楽を取り入れているスタンスがとても素晴らしくて、はまると癖になりますよね~。
もっと注目されてほしいと思うのですが・・・知る人ぞ知る的な位置付けも確かに魅力的ですね(笑)。
投稿: ゆういち | 2010年3月26日 (金) 00時55分