世界の音楽を取り込んで
Title:TRIBUTE TO THE SUN
Musician:LUCIANO
もともと、ミュージックマガジンの09年ハウス/テクノ/ブレイクビーツ部門で年間1位となっていたことから、興味を持ち、聴いてみたアルバム。最初は、ちょっと意味が不明の言語からスタートし、アフリカ音楽の雰囲気を醸し出した「Los Ninos De Fuera」からスタート。非米英的な音楽の雰囲気を感じさせます。
その後も「Sun,Day and Night」でも、ラテンっぽい雰囲気を感じることが出来たり、同じく「Fran Left Home」や、そのものスバリ「Africa Sweat」などでも、アフリカや、南米系の音楽の匂いを感じることが出来ます。
ただ、だからといって、ワールドミュージック風の作品かと言われると、それともかなり違った雰囲気が。あくまでも、ミニマルテクノの作品に仕上がっています。「Metodisma」や「Oenologue」あたり、ミニマルテクノのサウンドが心地よいストレートなダンスミュージック。そういう意味では、リズムはあくまでも四つ打ちのテンポのよいリズムがメインとなっており、民俗音楽風の、独特のリズム感を求めると、少々肩透かしをくらうかもしれません。
もっとも、それだけに、純粋なダンスミュージックとして、広い層に支持を受けそうなアルバムだと思います。テンポのよいミニマルテクノに、ちょっと調味料的にワールドミュージックの要素が味付けされたそんなアルバム。難しいこと抜きに、楽しめる1枚だと思います。
評価:★★★★★
ほかに聴いたアルバム
Thr33 Ringz/T-Pain
いわゆる「ロボ声」と呼ばれる、オートチューンの使い手として人気を飛ばしているR&Bシンガー。全体的には、さわやかなR&Bチューンが並んでいて、ポップで聴きやすい。今風のR&Bといった感じかな?R&Bリスナーに限らず、ポップス好きには楽しめそう。
評価:★★★★★
SLIPWAY FIRES/RAZORLIGHT
新作は、グルーヴィーな雰囲気の曲をしっかりと聴かせるような雰囲気の作品に。曲はしっかり作りこまれている印象はあるし、よく出来ているとは思ったのですが、少々パンチに欠けるような印象も。
評価:★★★★
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