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2010年2月 4日 (木)

シンプルだからこそ。

Title:New Acoustic Tale
Musician:OVERGROUND ACOUSTIC UNDERGROUND

New Acoustic Tale

BRAHMANのメンバーを中心に結成された、アコースティックバンドの2枚目となるフルアルバム。

まあ、いわばBRAHMANの別働隊的なバンドなのですが、ハードコアなサウンドがベースのBRAHMANと対照的に、シンプルなアコースティックサウンドがメインの彼ら。BRAHMANではやれない音を、このバンドで表現している、というところでしょうか。

ただ、シンプルなサウンドといえど、このアルバムで聴かせてくれる彼らのサウンドは実に多彩。「A Strait Gate」「Remedy」など、ケルト民謡風の曲が目立つ一方で、ロックのテイストが強く感じられる「New Tale」、叙情感のあるメロディーが、ちょっと和風の雰囲気をかもしだしている「UKIGUSA」、カントリー風の「Freight Train」、力強いアコギの音が、大陸の雄大な大地をつむぐような「Ice Queen」などなど、最後まで耳を離せません。

シンプルなサウンドの中に、これだけ様々な世界を繰り広げられるのは、まさに彼らの実力あってのことでしょう。

もちろん、そんな様々な音の世界を一緒に作り出しているメロディーも、とてもポップで印象的。ちょっとしんみりとした、哀愁を感じさせるメロディーや、暖かさを感じさせるメロディーが多く、万人に愛されそうな、普遍的なメロディーセンスを感じさせます。

OVERGROUND ACOUSTIC UNDERGROUNDとしての個性も目立ってきて、明確にBRAHMANとは別のバンドである、ということも感じられます。そのメロディーセンスや、随所に感じさせるパンキッシュなサウンド、また、民俗音楽の要素を取り込んでいるという点、BRAHMANとの共通項も見つけ出せますが、OAUだけのファンという層も、今後増えていくかも。まだまだこれからの活動から、目が離せません。

評価:★★★★★


ほかに聴いたアルバム

デパクラII~DEPAPEPE PLAYS THE CLASSICS/DEPAPEPE

デパクラ2~DEPAPEPE PLAYS THE CLASSICS

あ~またこの手の企画盤かぁ・・・。

・・・ってのが正直な感想。確かに、DEPAPEPEの爽やかなギターで、クラッシックの名曲が奏でられる、という企画、決して悪いわけではありません。単純なイージーリスニングではなく、アコギのプレイをしっかりと聴かせてくれるし・・・。

でも、オリジナルアルバムを早く聴きたいんですよね。この手の企画盤を出されるたびに、会社の側は彼らを、単純なイージーリスニングのミュージシャンと同じ程度にしか見ていないのかなぁ、なんて悲しく思ってしまいます(T T)。

評価:★★★

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