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2010年2月16日 (火)

ちょっと意外な組み合わせ

Title:Sweet Children O'Mine
Musician:湯川潮音

Sweet Children O'Mine

ある日、テレビを見ていたら、いきなりBGMとして、oasisの「DON'T LOOK BACK ME IN ANGER」が流れてきました。ただし、そのボーカルはリアムではなく、美しい女性のボーカル。アレンジもオーガニックな雰囲気のアコースティックなアレンジとなっていました・・・。

誰がカバーしているんだ、これ??

と驚いたのですが、そのカバー曲が収録されていたアルバムが、このアルバムでした。

湯川潮音といえば、サブカル系の女性ポップスシンガーというイメージが強いミュージシャンです。しかし、今回のアルバムで収録されている曲は、いずれもメインストリームの音楽。前述のoasisや、RADIOHEADの「No Surprises」という、オルタナ系とはいえ、かなりベタな選曲といえますし、他にはAEROSMITHにGUNS'N ROSES、さらにはなんとMR.BIGまでカバー。おそらく、彼女のファンにとっては、ほとんど聴かないようなミュージシャンの楽曲のカバーを手がけています。

そして、どのカバーもアコースティックなアレンジに、彼女がしんみりと歌い上げるシンプルなカバーに仕上げていました。

主に、フォーク風のカバーが多かったのですが、時にはカントリー風に、時には彼女の美しいボーカルで歌い上げるように、どれも、シンプルで、でも心に染みるようなカバーに仕上げています。

そんなカバーで気がつかされたのは、やはりメロディーの素晴らしさでした。

特に、普段はゴリゴリのバンドサウンドに隠れがちな、ハードロックバンドの楽曲ついては、そのメロディーの良さをあらためて実感しました。やはりメインストリームとして人気を獲得する秘密は、こういうところにもあるんですね。

元曲からは考えられないような、清涼感あふれる爽やかなカバー。でも、元曲の良さをきっちりとつかんでいた、そんな名カバーでした。有名曲ばかりなので、彼女を知らない方でも、抵抗なく楽しめそう。とても心地よいカバーアルバムでした。

評価:★★★★★

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