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2010年2月28日 (日)

愚直なロックンロール

Title:ABBOT KINNEY
Musician:LOVE PSYCHEDELICO

ABBOT KINNEY

純粋な新作としては、約2年半ぶりとなるデリコの新作。今回の作品は、2008年に長期滞在した、アメリカ西海岸での経験を基に、アルバム制作を行ったそうです。

だからでしょうか、今回の作品は、アメリカ西海岸をイメージさせるような(行ったことないので、あくまでもイメージね(^^;;)カラっとした雰囲気の作品が多かったような印象を受けます。

「Beautiful days」みたいに、カントリーテイストの曲も多く、また、60年代テイストが強い「Here I am」のような、ここ最近の、王道のロックテイスト路線からちょっと離れた、古き良き、昔のロックンロールテイストとでもいうべきでしょうか・・・もうちょっとアコースティックな雰囲気の曲が多かったように感じました。

それと同時に、ある種、肩の力が抜けたような印象を受けたのも本作の特徴でした。

デビュー当初のデリコって、いかにも「洋楽みたいでしょ!」という意気込みが、鼻につくところがあって、はまりきれない部分がありました。ここ最近、そういう変な意気込みが徐々に抜けてきたように感じてはいましたが・・・。

そんな変な意気込みが、今回の作品では、ほとんど感じられませんでした。古き良きロックンロールのスタイルが、彼らのものとして、身についてきた、というころでしょうか?今回の作品は、自然体の彼らのスタイルを感じることが出来ました。

ここ最近、Superflyのような、似たスタイルの、かつもっと歌謡曲テイストの強いミュージシャンが出てきて、彼らと比較されることも少なくありません。ただ、そんな中で彼らは、あくまでも愚直なまでに自分自身のロックンロールスタイルを貫いているなぁ、そう感じました。

彼らが次のステップを踏み出した、そうとも感じられる作品でした。これからの彼らの活躍もとても楽しみです。

評価:★★★★★

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