Charaからの贈り物
Title:CAROL
Musician:CHARA
まるで、CHARAからの贈り物のような、リボンがかけられたジャケットが印象的な今回の作品は、一言でいえば、とてもCHARAらしさを感じた作品だったように思います。
楽曲は今回、ロックテイストが強い作品が多く並んでいました。「エレガンス」など、ガレージ風のギターサウンドが特徴的でしたし、続く「苦くて甘い」や「レモンティー」などもロックテイストの強い作風。ハードなギターサウンドと、彼女の舌ったらずな甘いボーカルが、微妙にマッチする、CHARAらしい雰囲気の楽曲が並んでいたように感じます。
後半は、ピアノの音色が印象的な、聴かせるナンバーが多く、こちらも、どこか幻想的な雰囲気が、前半とは違う、CHARAの魅力をしっかり出していたと思います。
歌詞も彼女らしい、甘くて切ない、恋・・・というよりも「愛」について歌った曲がメイン。どこか芯の強さを感じさせるもの、単純なラブソングではない、彼女の書く歌詞に、奥深さが感じられるからでしょうか?
そんな訳で、CHARAの魅力にあふれた、実に彼女らしい作品に仕上がっていたと思います。デビューから、来年で20年にもなるのに、変わらぬ魅力を感じさせてくれる彼女の実力を、あらためて感じました。
評価:★★★★★
ほかに聴いたアルバム
THE BEST REMIXES of CK/Crystal Kay
Crystal Kayのリミックスベスト。基本的にテクノ、エレクトロ路線がメインで、トランシーな楽曲や、ディスコチューン、今風のロッキンエレクトロなナンバーも収録されています。個人的には、80kidzがリミックスした「Boyfriend」や、ミニマルなピアノが心地よい、CORNELIUSリミックスの「ONE」あたりがよかったかな?やはり元曲の方が・・・と思う曲も少なくないものの、リミキサーの個性が出ていて、元曲とは違う魅力を感じる曲も多く、Crystal Kayのファンなら、チェックして損のない1枚かと。
評価:★★★★
| 固定リンク
「アルバムレビュー(邦楽)2010年」カテゴリの記事
- ネット配信の可能性と疑念(2011.01.05)
- 歌詞はひいてしまう人もいるかも・・・。(2011.01.03)
- 2人の主人公を軸に進む物語(2011.01.02)
- アメリカの香りが(2010.12.30)
- アバンギャルド(?)なポップスバンド(2010.12.28)
コメント