新年初の新譜ラッシュ
今週のシングルチャート
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今週のヒットチャートは、10曲中9曲が初登場!という、今年はじめての新譜ラッシュとなりました。
そんな中で1位を獲得したのが、水樹奈々の「PHANTOM MINDS」で、紅白にも出演して話題となった声優アイドル。声優として史上初のシングルでの1位だそうで、売上も初動5万3千枚で、前作の初動4万5千枚を大きく上回りました。これも紅白効果?紅白で歌った曲に関しても感じたのですが、楽曲としては、90年代のJ-POPの王道路線・・・というか、80年代のヒット曲と、90年代のJ-POPの要素をあわせたような雰囲気。あまり目新しさはないのですが、逆に、ちょっと懐かしさを感じる安定感が、「今風」のHIP HOPやR&Bのヒット路線に抵抗感があるような層の支持を受けているという部分があるのでしょうか?
で、続く2位が矢口真里とストローハットの「風をさがして」。アニメ「ワンピース」の主題歌で、フジテレビ系バラエティー「ヘキサゴンII」のエンディングと、豪華なタイアップの後押しで、見事2位となりました。こちらも、ちょっと懐かしさを感じる90年代のJ-POP風のナンバーになっています。
そんな感じで、1位2位は、「J-POP」が元気だったころの、懐かしい雰囲気を感じさせる曲が並びました。以下、3位からズラリと並んだのは、いずれも男性シンガー。それも、ロック系ミュージシャンが多く並んだチャートになっています。
そんな中で注目したいのがまず3位のサカナクション「アルクアラウンド」。キスマークのCMソングとして注目をあつめたこの作品で、なんと初のベスト10ヒットを記録!テンポのよいエレクトロポップサウンド。今風のサウンドに、聴かせるメロディーを重ねてきたポップな楽曲が多くのリスナーの支持を受けたようです。
さらになんと、9位、10位にThe Birthdayの2枚のシングルが同時ランクイン!9位に「ディグゼロ」、10位に「マディ・キャット・ブルース」がそれぞれ入ってきました。うち、「マディ・キャット・ブルース」はタワレコ限定発売ながらも、10位にランクイン。2枚同時ランクインって、売れ線のミュージシャンみたいだなぁ(笑)。
他に、ロックバンドでは、4位にFLOW「Sign」、8位にストレイテナー「Man-like creatures」がそれぞれランクインしています。また、ロック系としては6位に清春「LAW'S」もランクインしています。
これだけロック系のミュージシャンが並んだのは、まあ偶然なんでしょうが、なんだかんだいっても、ロックというジャンルの根強い人気を感じます。シングルの売上が落ち込んで、相対的にヒットが目立つようになったミュージシャンとして、アニソン系やアイドル、ヴィジュアル系をよく言及しますが、なにげに、俗に「ロケノン系」と呼ばれるような、サブカル系のロックバンドのヒットも、相対的に目立つようになった気がします。
そしてもうひとり。5位に秦基博の「アイ」がランクイン。あまり目立った大ヒットこそないものの、コンスタントにベスト10ヒットをリリースするミュージシャンになりましたね。
そんな感じで、声優初の1位が目立つ一方、ロック勢の活躍も目立った今週のチャートでした。では、着うた&アルバムチャートは金曜日に!
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