インディーっぽい録音
Title:ALBUM
Musician:GIRLS
昨年、話題になった作品を、この1月の新譜閑散期にいろいろと聴いているのですが、THE CRIBSに続く第2弾(?)。発売した頃にも話題になりましたが、「SNOOZER」の年間ベストで1位になるなど、高い評価を受けました。
そんな訳で、いまさらながら聴いてみたわけですが・・・。最初は正直、あまりピンと来ませんでした。録音状態があまり良くなく、いわばインディーっぽいサウンド。しかし、聴き進めるうちに、そのギターポップサウンドに魅了されていきました。
アルバム全体としては、まさに80年代から90年代のギターポップ路線を継承した感じ、というべきでしょうか?
2曲目「Laura」は、軽快なギターポップ。聴いているだけでウキウキしてくるような、楽しいポップソング。続く「Ghost Mouth」は、しんみりと聴かせるギターポップなのですが、そのギターサウンドは、どこか80年代風。
さらに「Big Bad Mean Motherfucker」は、ノイジーなギターが、まさにシューゲイザーからの影響を強く感じます。かつ、どこかビーチボーイズ風の陽気なサウンドが重なって、独特なポップソングを作り上げていました。
後半は、ノイジーなギターを生かした、ちょっとダークな雰囲気もする楽曲が多かったような印象を受けます。また、「Morning Light」のような、シューゲイザーの影響を強く感じるポップスも姿を見せます。心地よい、ギターノイズの嵐を堪能できる作品でした。
そんな感じで、アルバム全体としては、80年代90年代のギターポップの影響を強く感じる作風。個人的には、やはりこういう音は壺だなぁ(笑)。とても心地よい、でもどこか癖のあるポップスソングが、最初から最後まで楽しめる作品です。
評価:★★★★★
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