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2010年1月17日 (日)

ジョニー・マー参戦の話題作

Title:Ignore the Ignorant
Musician:THE CRIBS

Ignore the Ignorant

例年、1月から2月の、アルバム発売が少なくなる時期に、ちょうど発売される雑誌の「ベストディスク」などを参考にしながら、評判のいいアルバムのうち、聴き逃した作品をピックアップして聴いているのですが、第1弾が本作。「Music Magazine」誌の、イギリスロック部門で1位になっていたので、聴いてみることにしました。

これが4枚目となるイギリスのギターロックバンドなのですが、この作品が大きな話題となったのが、ギターに元The Smithsのジョニー・マーに加わったという点でしょう。80年代のイギリスロックシーンを代表するバンドのギタリストが参加したという話は、大きな話題を呼びました。

確かに、「Cheat On Me」あたりは、ジョニー・マーのギターが目立つ作品になっている他、ギターサウンドが、アルバム全編にわたってアクセントとなっていて、THE CRIBSの楽曲を彩っていました。

ただ、アルバムの軸になるのは、ストレートなギターロック。「Hari Kari」「Emasculate Me」のような、疾走感ある爽快なギターサウンドとポップなメロディーが楽しめる作品が並んでいます。

ちょっとサイケな雰囲気と強いビートが特徴的な「City Of Bugs」や、60年代のギターポップの香り漂う「Save Your Secrets」など、様々な作風も顔をのぞかせますが、基本的には王道ともいえるギターロックがメイン。おそらく、オルタナ系のUKギターロック好きなら、壺にはまるような作品だと思います。

まあ、全体的に、ちょっと地味な感じで、インパクトや目新しさという面では、ちょっと薄味なのかもしれませんが・・・ギターロック好きにはお勧めの1枚だと思います。

評価:★★★★★


ほかに聴いたアルバム

KING OF POP/MICHAEL JACKSON

キング・オブ・ポップ-ジャパン・エディション

マイケル・ジャクソンの訃報の直後、再度、大ヒットを記録しましたが、これが発売されたころは、わずか1年後に、こんな形でヒットするとは思わなかったでしょうね・・・。

いわずもがなの名曲揃い。有名曲の連続で、かつ、長さもちょうどいい長さになっているため、マイケルの入門盤としてはうってつけかも。あらためて、彼の偉大さに触れたベスト盤でした。

評価:★★★★★

Day&Age/The Killers

Day & Age

ニューウェーヴ直系打ち込みサウンドを軸とした、スケール感ある楽曲が特徴的。ポップなメロディーとあわせて、スタジアムバンドの風格を感じます。アメリカのバンドながら、イギリスで先にヒットしましたが、どこか日本人好みのメロディーでもあるかも。日本でももっとヒットしそうな予感も。

評価:★★★★

Decade In The Sun-Best Of Stereophonics/Stereophonics

Decade in the Sun: The Best of Stereophonics

で、こちらはイギリスの人気バンドのベスト盤。イギリスのバンドながらも、ワイルドな作風は、ちょっとアメリカンロックの雰囲気も。ただ、メロディーは至ってポップで、とても心地よいギターロックを聴かせてくれます。

評価:★★★★★

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