ビヨンセとの共演も実現!
Title:The Element Of Freedom
Musician:ALICIA KEYS
2年前にリリースしたアルバム「As I Am」が日本でもヒットを記録し、一躍、日本でもその知名度を高めた彼女。2年ぶりとなる新作では、「Put It In A Love Song」で、なんとBeyonceと共演!今のR&Bシーンを代表する2人の歌姫の共演は大きな話題を呼びましたし、このアルバムの聴き所にもなっています。
そのBeyonceとの共演作は、ビートの強い今風のダンサナブルなナンバー。雰囲気としては、ちょっとBeyonceの曲、みたいになっちゃったかな?ただ、比較的、聴かせるナンバーが多い本作の中での、ひとつのインパクトになっていました。
さて、そんな話題性の強い新作なのですが、全体としてはやはり「今」の時代を狙ったのでしょうか、今風のエレクトロ系の打ち込みが、多く導入されたアルバムになっていました。
そのため、少々オーバーエフェクト気味に感じたのは事実。結果、ちょっと彼女のボーカルや、メロディーラインが後ろに下がってしまったような・・・。アレンジばかりが無駄に目だってしまった印象を受けました。
ただ、そんな中、彼女の特徴のひとつであるピアノが、とても美しい旋律を奏でていた印象を受けました。
「DOESN'T MEAN ANYTHING」や「THAT'S HOW STRONG MY LOVE IS」などのバラードナンバーにしても、美しいピアノの音色がとても印象的。「Like The Sea」では、ドビュッシーの「アラベスク」をサンプリングし、ピアノの旋律を効果的に楽曲に用いています。
前にも書いた通り、バラード系のナンバーが多かった作品ながらも、彼女の力強いボーカルや、ポップなメロディーラインは相変わらず。ソウル色が薄めで、ポップ色が強い作風なので、比較的、多くのリスナー層の支持は受けそう。
それなりの佳作なのは間違いないのですが、ちょっとオーバーエフェクト気味な作品であったため、アルバムのインパクトとしては、前作に比べると、かなり薄くなってしまった感はあります。いいアルバムだとは思うけど、ちょっと惜しい印象が残る作品。次回作は、もうちょっと彼女のボーカルやメロディーを生かしたシンプルな作風がいいなぁ。
評価:★★★★
ほかに聴いたアルバム
Chinese Democracy/GUNS 'N ROSES
約17年ぶり(!)となるオリジナル作。以前からタイトルだけは発表されていて、いつ世に出るのか、ファンをやきもきさせていましたが、ようやくリリースされました。タイトルだけでリリースされることはないんじゃないか、と思っていたファンも多そう・・・。
ただ、それだけファンを待ちわびさせた割りには、割りと普通の作品だったような印象が。もちろん、悪くはないのですが、良くも悪くも聴きやすいハードロックといった感想を持ちました。ちょっと期待度が高すぎたのかな??
評価:★★★★
FUNHOUSE/P!NK
ミディアムテンポの曲がメインで、ガツンと来る曲は少なめ。そのため、少々インパクトは薄く感じるけど、そんな曲でもしっかりと耳に届く、彼女の力強いボーカルは、さすが、といった感じかな。
評価:★★★★
The Script/The Script
全体的に、耳障りのいい、爽やかなポップスロックといった感じ。3ピースバンドなのですが、印象的には、男性SSW系が書きそうな、ちょっとソウルの影響も受けたようなポップチューン。イギリスでは大ヒットを記録しているものの、日本ではいまひとつ。この手の、地味な(失礼!)ロックって、あまり日本では受けないような。ColdplayもTravisも、日本で売れるまで時間がかかったし。
評価:★★★★
| 固定リンク
「アルバムレビュー(洋楽)2010年」カテゴリの記事
- やはりまずはブライアン版を聴いてから?(2011.12.12)
- ロックファンもブラックミュージック好きも(2011.01.04)
- 復帰直後のライブ音源(2010.12.27)
- 聴きこめば聴きこむほど?(2010.12.20)
- なによりも美しいメロディーが素晴らしい(2010.12.14)
コメント