端正なボーカルがマイナス?
Title:PARADOX PARADE
Musician:a flood of circle
1曲目「博士の異常な愛情」に関しては文句なしにカッコいい!!へヴィーなバンドサウンドに、ちょっとファンキーなリズムを取り入れたハードロック路線は、a flood of circleの成長を感じさせる作品だったのですが・・・。
その後の作品については、アップテンポでポップな作風が多く、例えて言えば、売れ線のビートロックみたいな雰囲気の作品が並んでいました。
ガレージやハードロックをベースとしたバンドサウンドは、随所随所に光るものがあるのですが、それに対して、歌謡ロックだと映えそうな、端正なボーカルが、彼らのサウンドだと、逆にマイナスに働いてしまったかも。
全体的に聴きやすくポップ。ヒットポテンシャルがある、という表現になるかもしれないのですが、以前の作品から感じた、彼らの目指す方向からすると、少々物足りなさも覚える作品でした。
評価:★★★
ほかに聴いたアルバム
anthem/DOPING PANDA
5曲入りのミニアルバム。表題曲は、ドーパンで、タイトルが「anthem」といえば、バキバキのダンスチューン・・・かと思いきや、ちょっと地味な聴かせるポップスでした。5曲の作品が、それぞれの顔を持った作風で、完全生産限定のミニアルバムということもあって、新たなドーパンのスタイルを模索した作品になっています。バキバキに音数を増やしたダンスチューンというよりも、シンプルながらもユニークな音を入れてくるダンスチューンが多く、ドーパンの新たな一歩を感じれます。
ただ、ポピュラリティーという面ではいまひとつ。ここらへん、もっと実験性とポップを結び付けられれば、一気にブレイクしそうな感じがするのですが・・・そこらへんが彼らの弱点といったところでしょうか?いい作品だと思うのですが、ちょっとファン向けかも。
評価:★★★★
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