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2009年11月23日 (月)

あのWARPのミュージシャンなれど

Title:Quicken The Heart
Musician:Maximo Park

Quicken the Heart

テクノシーンで著名な、WARPレーベル初のギターロックバンド。・・・としてデビューしてから、既に3作目。着実に、そのキャリアを築きつつある彼らの新作です。

WARPといえば、Aphex TwinやらAutchreやら、最近デビューしたロックバンドBATTLESやら、一癖も二癖もあるミュージシャンを多くかかえています。

そんな他のWARP勢に比べると、彼らのサウンドは、ビックリするほどポップで聴きやすい内容。パッと聴いた感じでは、ブリットポップの正統な継承者、なんてことを言い出しかねないような、シンプルなギターロック路線を貫いています。

「Overland,West Of Suez」あたりはまさに正統派ともいうべき、ノイジーなギターサウンドが心地よいロックチューン。他も、「A Cloud Of Mystery」は4つ打ちのリズムがテンポよくダンサナブルですし、「In Another World(You Would've Found Yourself By Now)」など、気持ちよく踊れるロックチューンも並んでいます。

ただ、その一方、シンプルそうな楽曲の裏で、シンセがおもしろい音を響かせて、曲に奥行きをあたえていたり、微妙なひねりがはいっていたりするあたりが、やはりWARPレコード所属のミュージシャンかな?とも。単純なポップとはちょっと異なる側面も見せていたりして、一筋縄ではいかない部分など、実に魅力的なバンドとも言えるでしょう。

その一方で、3作目となるこのアルバム、インパクトという面で、核となるような曲がなく、アルバム全体としては物足りなさも感じました。いいアルバムだとは思うけど、傑作か、といわれるとちょっと惜しい内容でした。

評価:★★★★


ほかに聴いたアルバム

And Winter Came.../ENYA

AND WINTER CAME

あいかわらずのENYAワールドが展開される1枚。まあ、彼女の場合、大いなるマンネリって感じだよね(^^;;そういうマンネリさに感じて、とやかく言うのも野暮ってもので・・・。

評価:★★★★

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