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2009年11月20日 (金)

予想以上によかった!

Title:LOVE LOVE LOVE

LOVE LOVE LOVE

ビートルズのリマスター盤がリリースされ、音楽シーンにはちょっとしたビートルズブームが巻き起こっていますが、そんな中発売されたビートルズへのトリビュートアルバム。椎名林檎や忌野清志郎、GLAYやユーミン、異色派としては坂本冬美といったミュージシャンが、ビートルズの名曲を、それぞれの解釈でカバーしています。

ただ、このアルバム、今回の企画にあわせて作品を提供・・・ではなく、基本的に、過去に発表している曲の寄せ集め的な作品。また、いかにもビートルズ作品のリマスターに伴うブームにのっかかったようなアルバム。そんな訳で、正直なところ、あまり期待していませんでした。

が、想像以上によかったんですよ、これが。

まず特筆すべきは、GLAYやTHE ALFEEといった、正直、音楽ファンからは、「J-POPのミュージシャン」として軽く見られているような彼らのカバーが、これまたよかったんですよね。

GLAYの「MOTHER NATURE'S SON」も、じっくりと情感あるボーカルを聴かせてくれますし、THE ALFEEもまた、ハードなギターリフが予想以上にカッコよく、また、「TICKET TO RIDE」のハードロック風カバーが、これまたピッタリと決まっていて、原曲とはまた違った魅力を感じさせてくれました。

もちろん、それ以外にも、椎名林檎の「YER BLUES」は、ブルージーに、かつどこか艶っぽいボーカルが魅力的でしたし、忌野清志郎とチャボが組んだ「DON'T LET ME DOWN」も、キヨシローのボーカルとチャボのキターの絡みが文句なしにカッコいい!吉井和哉の「HELP!」も、原曲とは違い、バラードに仕立て上げていて、これもまた、原曲とは違った魅力を聴かせてくれます。

なんといってもどの曲も、THE BEALTESへの愛情を感じられるんですよね。決しておざなりのカバーではなく、人によっては原曲に忠実に、人によっては大胆な解釈を加えて。それでもなく、原曲の魅力を失わないってのは、やはりTHE BEALTESのすごさでもあり、また、ミュージシャンのTHE BEATLESへの愛情があるからなんでしょう。

THE BEATLESへの大いなる愛情を感じさせ、また、思わぬミュージシャンの思わぬ実力も感じさせてくれる理想的なトリビュートアルバムだと思います。THE BEATLESファンも是非聴くべし!

評価:★★★★★

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