ベテランの安定感
Title:太陽のめぐみ
Musician:スターダストレビュー
スターダストレビューというバンドは、広い層のリスナーが安心して聴けるバンドだと思います。
で、このアルバム。そんなスタレビの期待を裏切らないアルバム・・・とでも言うべきでしょうか?実にスタレビらしいアルバムに仕上がっていました。
例えばラテン調の「太陽の女神」や「ニッポンの汗」、軽快な、ちょっとアメリカンポップの要素も入ったような「恋の呪文はRing My Bell」、しっとりと聴かせるピアノバラードの「潮騒静夜」に、ソフトロック調の「ALIVE」などなど。
それなりのレパートリーの広さを持ち、かつ、スタレビっぽい曲という軸は全くぶれない。ここらへん、ベテランバンドとしての安定感かなぁ、という印象を受けます。
一方で、「僕らの本能」では、根本さんがラップに挑戦していてちょっとビックリ。正直、ちょっと「おやじが無理やり若者文化に背伸びをして・・・」という印象はぬぐえないのですが(^^;;ここらへんはご愛嬌といった感じでしょうか?
そんな感じで、このアルバムだけを取れば、いつも通りのスタレビ。少々マンネリ気味な部分も否めないけど、安心して聴ける作品、という評価になるのでしょうか。積極的にファン以外にアピールできる要素は少ないものの、ファンなら安心して聴ける作品だと思います。
ただ・・・先日聴いた「Blue Stardust」「Red Stardust」の昔の作品と比べちゃうと、ちょっと物足りなさも感じちゃうんですよね。もっと躍動感があって、垢抜けていて、おもしろい曲をいっぱい演っていたバンドだった、と思うんですけど。
いい意味でも悪い意味でもベテランバンドとしての安定感を感じてしまった作品でした。
評価:★★★
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