マイケルよ、永遠に・・・。
見に行きましたよ!今、話題の映画、「マイケル・ジャクソン THIS IS IT」!!ロンドンで予定されていたものの、彼の急逝で実現できなかったライブ「THIS IS IT」のリハーサルの模様をまとめた映画で、生前最後のマイケル・ジャクソンの姿がおさめられている、ということで大きな話題にもなりました。
正直に言ってしまうと、この映画、やはり基本的にはリハーサルの模様をおさめたもの。おそらく、普通だったら、ライブ本編をまとめたDVDの「ボーナスディスク」に収録される内容を無理やり映画にした感じ。熱烈なファンならともかく、私みたいに、それほどファンではない、という人には、「あ~本番見たかったなぁ。」というフラストレーションがたまってしまう部分もありました(笑)。
しかし、その部分を差し引いても、リハーサルとはいえ、そのパフォーマンスには思わず見入ってしまいました。
マイケルのダンス、まじでカッコいいよ~。こんなことを言ったら、ファンには怒られるかもしれないけど、晩年のマイケルって、あきらかに整形した顔のため、外見に関しては「・・・・・・」という印象を持ってしまっていたのですが、彼のダンスパフォーマンスは、他を寄せ付けません。思わず、そのパフォーマンスに釘付けになってしまいました。
彼はこの段階で、もう50歳だったんですよ。でも、全然衰えていませんね。ステージの上では、本当に輝いていました。彼が稀代のエンターテイナーだったんだなぁ、ということは、この映画から、嫌というほど伝わってきました。
そういう「いまだに変わらないマイケル」を映画からヒシヒシと伝わってきたから、余計感じたのですが、この映画のマイケル、まるで、80年代から、そのままタイムスリップして現在にあらわれたような、そんな印象を受けました。
90年代以降、アルバムは寡作になってしまいましたし、久々の復活公演だったということで、ベスト盤的選曲になっていたため、余計そういうことを感じたのかもしれません。メロディーだけではなく、アレンジも(ハードロック風のギターなんか特に)そのまんま80年代。最新アルバムでは、ジャスティン・ティンバーレイクなどを起用することにより、最新サウンドを追及し、いまだに現役感バリバリのマドンナと比べると、あまりに対照的でした。
それだけに、今後、本格的に活動を再開すれば、21世紀のマイケルの音楽が聴けたのになぁ、ととても残念に感じました。ただ、それと同時に、時代に寄り添ったスーパースターは、次の時代が来る前に、神様は自分達の下に呼び寄せてしまうのかなぁ・・・なんてちょっと柄でもないことを考えたりして。エルヴィス・プレスリーしかり、90年代のカート・コバーンしかり。日本でも、尾崎豊しかり・・・・・・。
あらためて、マイケル・ジャクソンというエンターテイナーの偉大さを感じることの出来るドキュメンタリーでした。彼に少しでも興味のある方は是非、映画館の大スクリーンで、彼の最後のパフォーマンスを、目に焼き付けることをお勧めします。
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