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2009年11月28日 (土)

衝撃、走る!

Title:LIVE AT READING
Musician:NIRVANA

Live at Reading

90年代を代表するロックバンド、NIRVANA。そんな彼らの最高のパフォーマンスと言われたのが、1992年8月30日、イギリスのレディング・フェスティバルでのステージ。そのステージの模様を、そのまま収録したライブアルバム+DVDがついに発売となりました。

NIRVANAに関しては、「NEVERMIND」も「IN UTERO」も聴いていて、決して嫌いなバンドではないのですが、大ファン、という訳ではありませんでした。

それだけに、このライブ盤も最初、どうしようか迷ったのですが、ちょっと気になったので購入。

で、このライブCDを聴いた瞬間、衝撃が走りました!

大げさじゃないんです。その荒々しいサウンドと、カート・コバーンのボーカルがあまりにリアル。心の叫びをそのまま表現しているようで、思わずその迫力あるサウンドの前に立ち尽くしてしまいました。

いや、マジで。

いままでライブアルバムはいろいろと聴いてきたのですが、CDで聴いただけで、ここまで衝撃を受けたのははじめて。その心に突き刺さるような楽曲の数々に、なんでNIRVANAが、90年代の若者の心をあれだけひきつけたのか、はじめてわかったような気がします。

音的に圧巻されたライブCDに対して、DVDの方は、意外にも楽曲そのものに衝撃はさほど受けませんでした。

最初にCDから聴いた影響もあるのかもしれませんが・・・変に「視覚」という要素が入るよりも、「聴覚」だけに頼って音を聴いた方が、より音楽の本質に迫れるのかなぁ、なんてことも考えたりして。

ただ、DVDも見所がたくさん。車椅子でステージにあらわれたカート、ステージ上で踊り狂う謎の男・・・MCまで含め、ライブの模様を完全に収録しているようなのですが、資料的価値もあるDVD作品になっています。

この後に起こる「事件」のことを知っているから、特に感じるのかもしれないのですが、ステージ上のカートの姿は、どこかピュアで、どこか弱い部分を抱えているようにも感じました。一番印象的だったのは、MCで、観客に、自分の妻であるコートニー・ラヴに対して、「コートニー・ウィー・ラヴ・ユー」と叫ばしているシーン。なんか、胸にグッとくるような、印象的なシーンでした。

様々な側面から、NIRVANAというバンドの魅力をしっかり捉えたライブ盤の傑作だったと思います。NIRVANAを聴いたことない方、「NEVER MIND」くらいしか聴いたことない方(って、私もだったのですが)、是非聴いてみてほしいライブ盤です。

評価:★★★★★


ほかに聴いたアルバム

Everything Is Borrowed/The Streets

Everything Is Borrowed

トラックはシンプルなイメージ。AORやソフトロック風、といってもいいかも??しっかり聴かせる印象を受けました。国内盤では、タイトル曲の日本語バージョンが収録・・・といっても、日本語はサビの部分のみで、「すべては借り物~♪」って、そのくらいの英語はわかるって(^^;;という、少々失笑モノでした。

評価:★★★★

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