復活!!
Title:EVOLUTION
Musician:FLYING KIDS
FLYING KIDS復活!!
90年代初頭、数々のファンキーな名曲を作り出し、多くのファンを集めたFLYING KIDS。1998年に惜しまれつつ、その活動に幕を閉じたのですが、2007年、再結成!その後、数多くのライブイベントに出演し、そして、それから2年、待望の、12年ぶりとなるフルアルバムがリリースされました!
久しぶりのアルバム、なのですが、のっけから全力疾走!1曲目「マタサブロウ」から、アップテンポなファンキーチューンでリスナーの耳をひきつけます。さらに「ドマナツ」もまた、ファンキーチューン。FLYING KIDSここにあり、を堂々と宣言するスタートとなっていました。
その後も、「フォーティーショルダー」「ア・ハーン」は、へヴィーなギターリフが魅力的な、ロックンロールチューン。さらに「ソウルシンガー」ではたっぷりとソウルフルなミディアムテンポのナンバーを聴かせたかと思えば、続く「ハチミツ」「ユルギナキコト」では、またファンキーでダンサナブルなナンバーで盛り上げ、ラストの「さよならレインボウ」では、しっとりとソウルフルなピアノバラードで締めくくり・・・と、そのままライブセットになるんじゃない??というほど最高の展開を聴かせてくれる内容になっています。
で。それでアルバムが終わらないのが素晴らしいところ。その後には、ある意味、12年待たせたお詫びというか、このアルバムではじめてFLYING KIDSを聴いた人への挨拶状というのか、代表曲のライブバージョンが続く内容になっています。
ある意味、1枚で2度おいしい内容。昔からのファンにとっても、最近FLYING KIDSのファンになったような方でも、FLYING KIDSの魅力を満喫できる傑作になっていました。
正直、FLYING KIDSって久しぶりに聴いたんですが、これほど日本でファンクとポップを高いレベルで融合させたバンドっていないんじゃない?本当に素晴らしいバンドだなぁ・・・ということを改めて実感した1枚でした。
評価:★★★★★
ほかに聴いたアルバム
Sphinx Rose/浅井健一
浅井健一名義でのベンジーの新作は、いままでの彼の作品に比べて、かなりポップで聴きやすい印象。ブランキー解散後、いまひとつ煮え切らない作品が続いているだけに、こういうポップな方向性もありかなぁ・・・と思いながら聴いていました。
前半は、かなりカッコよく、久しぶりにいい作品に出会えたかな??と思いながら聴いていました。ただ、後半になるにつれ・・・少々飽きた。うーん、曲の雰囲気も、歌詞の世界観も、なんか似たような雰囲気なんですよね。アコギで聴かせたり、ヘヴィーなギターを入れたり、それなりのバリエーションはあるのですが・・・。10曲40分程度の短さにおさめれば、もっといい作品に仕上がったような気がするのですが。
評価:★★★
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