10周年の贈り物
Title:つじギフト~10th Anniversary BEST~
Musician:つじあやの
つじあやのが、デビュー10周年を記念してリリースされた、2枚組のベスト盤。つじあやの、デビューしてからもう10年になるのかぁ~出てきた当時はまだ大学生だったよな・・・月日が経つのは早いなぁ~。
で。2枚組のベストとはいっても、純然たるベスト盤というよりは、企画盤的な要素が強い作品になっていて、まず1枚目は、様々なミュージシャンとのコラボレートした作品を収録したアルバムになっています。
こちらの作品を聴いて感じたのは、つじあやのってミュージシャンは、思った以上に個性の強いんだな、ということでした。
コラボしたミュージシャンはBEAT CRUSADERSに奥田民生、GRAPEVINEに斉藤和義と層々たる実力派・個性派揃い。それにも関わらず、決して相手の個性にのみこまれず、つじあやのの曲に仕立て上げちゃっています。
個人的に一番よかったなぁ、と思ったのは、斉藤和義と組んだ「君に会いに行きましょう」で、つじあやのの個性と、斉藤和義の個性が上手い具合に融合した作品。どちらもアコースティックな作品を多くつくるミュージシャンだけに、相性がよかったんですね。つじあやのの作品としても、斉藤和義の作品としても傑作といえる出来になっていました。
2枚目の方は、この作品が初収録になるような作品やら、カップリング曲やら、「隠れた名曲」をセレクトした作品。ウクレレの響きをメインとした、シンプルなアレンジの聴かせる曲が多く、つじあやのの本質をよりあらわそうとした作品が多い印象を受けました。
こちらも「CMソングメドレー」など、貴重な音源も。また、(こちらも)斉藤和義の「寒い冬だから」のカバーは、ある意味せっちゃんらしい(笑)、Hな歌詞が、彼女のボーカルで歌われると、ちょっとドキドキしちゃいます(^^;;
ベスト盤といっても初心者向け、というよりも、ファンズ・アイテム的な側面も否めないのですが、つじあやのの魅力がつまっていて、彼女の実力がよくわかる、素敵なアイテムだったと思います。まだまだほんわかとした(でもどこか芯の強さを感じる)名曲をどんどんつくってほしいなぁ~。
評価:★★★★★
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