海辺に流れるメロディーのよう
以前、「もっと売れてもいいと思うミュージシャン」として、いい曲をつくっているのに、いまひとつ売上がパッとしないミュージシャンたちを紹介しました。今日紹介するミュージシャンももっと売れてもいいと思うんですけどね~。
このたび、デビュー10周年を迎えたLeyonaが、2枚組のベストアルバムを発売しました。
比較的、明るい雰囲気の曲を集めたのがこちら。
Title:SUN
Musician:Leyona
で、ミディアムテンポのナンバーを集めたのがこちら。
Title:SEA
Musician:Leyona
どちらもオーガニックテイストのソウル風味なアレンジをベースとして、ロック、ジャズ、ブルース、ボッサといった雰囲気を取り込んだポップなナンバーがとても魅力的です。
「SUN」では、ちょっとファンキーな「星の上 空の下」や、ロックテイストの「LOVE」など、明るい陽射しの下で、みんなで楽しく聴きたい曲がたくさん収録されています。
一方、「SEA」の方は、横ノリの楽曲がメイン。海辺に寝転んで・・・というよりも、波間を浮かぶ船に横になりながら、ゆっくりと聴いていたい感じでしょうか?ピアノをベースにジャジーなポップスを聴かせる「ナツメロ」や、ブルージーなバラードナンバー「JOY TO THE WORLD」など、その横ノリのリズムがとても心地よいナンバーがたくさん収録されています。
どの曲も、ベースはしっかりソウルやロック、ブルースなどの影響を取り入れながらも、楽曲としてはポップにまとめあげているでとても聴いていて心地よいです。幅広いリスナー層が楽しめる、素敵なポップスソングが並んでいます。
で。そんなお勧めな彼女なのですが・・・正直、一方、いまひとつ売れない理由もわからなくはなくて・・・(^^;;
一言で言ってしまうと、「地味」なんですよね。
例えば・・・まあ、並べて比較しちゃうのは妥当じゃないのかもしれないのですが、同じ女性シンガーとしてCharaとかUAとかと比べると、好き嫌いがわかれそうな強烈な個性が薄いというのか。
じっくり聴いてももちろん楽しめるのですが、部屋のBGMとしてさらりと流れていってしまいそうなのも事実なんですよね。
もっとも、そういう地味さというのもまた、Leyonaの魅力だとは思うんですけどね。
そんな訳で、まだ聴いたことない方、このベスト盤を機に、是非一度聴いてみてください。心地よいポップソングが楽しめますよ。
評価:
「SUN」★★★★★
「SEA」★★★★★
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