学生時代の甘酸っぱさ
Title:(WHAT IS THE)LOVE&POP?
Musician:Base Ball Bear
あぁ~なんか、甘酸っぱいなぁ・・・・・・(^^;;
なんかね、Base Ball Bearの曲は、学生時代の恋愛を思い出させる、甘酸っぱい雰囲気がにじみ出てきているんですよね。
例えばこの作品でも「SOSOS」では「制服のあの子が泣いてた」なんていう出だしからスタート。「制服のあの子」なんて段階でもう、学生時代にトリップですよ(笑)・・・って発想はおやじ臭いのか??
他にも例えば「LOVE LETTER FROM HEART BEAT」では
「自転車と焼却炉 ふたりだけ
塞がる センチメンタルの壁」
(「LOVE LETTER FROM HEART BEAT」より 作詞 小出祐介)
自転車!焼却炉!焼却炉なんて、高校を卒業した後、みかけたことありませんよ(笑)。こういう学生時代を彷彿とさせるアイテムをなにげなく挿入させて、「あの頃」をリスナーに思い出させちゃうんですよね。
そんな甘酸っぱさを感じさせる歌詞が、彼らの大きな魅力。そこにはいる関根史織のかわいらしいボーカルが、そんな甘酸っぱさを増幅していて、とても魅力的な要素となっています。
ただ、歌詞に関してちょっとマイナスポイントは、もっと具体的、ドラマ性を持った歌詞の方がいいんじゃないか、ということ。NUMBER GIRLあたりの影響か、やけに抽象的。悪く言えば、ヘタに文学臭い歌詞が、ちょっと気になります。
一方、メロディーやアレンジの方は、これでもかというほどストレートなギターロック。ノイジーなギターサウンドがとても魅力的で、メロディーもポップでキュート。いい意味で変な癖がなく、ポップなメロディーとノイジーなギターを楽しませてくれます。
大傑作!としてもろ手をあげて絶賛するには微妙な部分もなきにしもあらずなのですが・・・うーん、こういうギターロック、やはり素直に好きだなぁ。甘酸っぱいあの時代にちょっとだけ戻れる1枚です。
評価:★★★★★
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