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2009年9月 8日 (火)

青盤・赤盤

青盤・赤盤・・・といっても、リマスターアルバムがリリースされて話題のあの歴史的大物バンドのことじゃなくて、良質なポップソングを長年聴かせてくれるこのバンド。

Title:BLUE STARDUST
Musican:スターダストレビュー

Blue Stardust

こちらは、しんみりと聴かせるバラードをメインとしたナンバー。で。

Title:RED STARDUST
Musician:スターダストレビュー

Red Stardust

こちらはライブで盛り上がる、アップテンポなチューンを集めたナンバー。

楽曲として断然おもしろかったのは、「RED STARDUST」の方。正直、スタレビって、典型的な「歌謡曲風ポップス」を書くJ-POPバンドというイメージが良くも悪くもあったのですが、このアルバムを聴いてみると・・・

フュージョンライクなギターを聴かせる「トワイライト・アベニュー」に、ちょっとEARTH,WIND&FIRE風な「と・つ・ぜ・ん Fall In Love」。昔のロックンロール風の「Goin' Back To 1981」「KEEP ON ROLLIN'」に、シンセのイントロが、80年代のハードロックテイストを感じる「AVERAGE YELLOW BAND」など実にユニークかつ、多彩な音楽性が楽しめます。

また、「シュガーはお年頃」「銀座ネオン・パラダイス」など、古き良き日本歌謡曲のムーディーな雰囲気を、上手く楽曲に取り込んでいる曲もあり、彼らの懐の深さを感じることが出来ました。

それに対して、「BLUE STARDUST」に関しては、良くも悪くも特に癖のない普通のポップソングといった印象。

「木蘭の涙」なんか、確かに傑作だとは思うんですが(でも、「RED STARDUST」にも収録されているんですよね、これ)、はまれば泣かせる名曲だけど、はまらない時は、平凡なJ-POPという印象が強いんですよね・・・。

いかにも山下達郎、大滝詠一系統のシティーポップ(まあ、THE BEACH BOYSの影響といえばそうなんだけど)も、あまりにひねりもないし、それなりに聴かせるし、それなりに楽しめるのですが、様々な音楽性を見せて、彼らの実力を感じられる「RED STARDUST」の曲に比べると、物足りなさを感じてしまいました。

熱烈なファンじゃない方が、最初の1枚として聴くのなら、「RED STARDUST」で十分かな?「木蘭の涙」も入っているし。良くも悪くも、スタレビの様々な側面がよくわかった2枚のベストアルバムでした。

評価:
BLUE STARDUST ★★★★
RED STARDUST ★★★★★

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