インパクトは薄いけど
Title:Humbug
Musician:Arctic Monkeys
今、最も注目されているイギリスのロックバンドの3枚目となる新作。
う~ん、渋い。渋いなぁ・・・・・・。
3枚目となる今回の作品。デビューアルバムの時のような、ガツンと来るギターリフやバンドサウンドはほとんどありません。2枚目となる前作も、インパクトという面では1枚目より後ろに下がってしまったのですが、本作は、その路線を引き継いだ、ということでしょうか。
ただ、このアルバム、聴き込んでいけば、ユニークなギターのリフや、リズムがとてもおもしろいんですよね。
例えば「Potion Appraching」は、緩急に展開していくリズムが癖になりそうですし、「Pretty Visitors」なども、自在に変わるリズムにのって絡み合うギターとドラムスがとてもユニークです。
一方、「Secret Door」のように哀愁を感じる曲や「The Jeweller's Hands」のようなメロディアスなナンバーなど、どこか憂いをひめたメロディーは、イギリスのロックバンドならでは。ここらへんは日本人好みかも?
スタジアムが似合う売れ筋のバンドじゃなくて、むしろ、タバコの煙でくすんだ小さいライブハウスが似合いそうないかにもインディー系ギターロックバンドという感じ。3枚目にして、より彼らのバンドとしての方向性を鮮明にした作品でした。
評価:★★★★★
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