« 個人的にはドンピシャな年代 | トップページ | 爽やかなポップチューン »

2009年9月26日 (土)

様々なリズムが響き渡ります。

Title:HI HEEL
Musician:THE BEACHES

Hi Heel

元THE JERRY LEE PHANTOMの・・・という肩書きはもう不要ですかね。そもそもTHE JERRY LEE PHANTOMも、さほどヒットしたバンドじゃなかったし(^^;;

THE BEACHESの特徴。それは、様々なリズムがアルバム全体にわたって響き渡っている、ということでしょう。

1曲目「HI HEEL」はラテン風、「MIDARA」はインド音楽の匂いを感じますし、「FURATI」はアフロビートの影響ってことになるのかな?「LA RAINBOW」などは、レゲエに中国音楽の要素もぶっこんだ感じですし、ラスト「GANBA」はサンバのリズムと来ています。

どれも共通して、中南米やアフリカ、あるいは東南アジア系の音。つまり熱帯系の音ということで、情熱的でリズミカル。そしてどれも純正というよりは、THE BEACHESなりにいろいろな要素の音を混ぜていて、アルバム全体としても混沌として雑多な印象も受けました。

それでも、この「狂乱」ともいえるビートのきいたリズムの連続は、素直に気持ちいいですね。特に、ライブは気持ちいいんだろうなぁ・・・ということを感じさせてくれる内容でした。

ただ一方、ライブはいいだろうなぁ、と感じても、CDでは、いまひとつ物足りなさも感じました。結局、リズムはカッコよくても、メロディーがいま一歩なんですよね。だから、リズムを全身で感じられるライブでは素直に気持ちよくても、じっくりと聴くスタイルのCDだと物足りなさを感じてしまいます。

この傾向って、THE JERRY LEE PHANTOM時代と全く一緒。うーん、そろそろもう一皮むけてほしいんだけどな。惜しいと感じさせる1枚でした。

評価:★★★★

|

« 個人的にはドンピシャな年代 | トップページ | 爽やかなポップチューン »

アルバムレビュー(邦楽)2009年」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 様々なリズムが響き渡ります。:

« 個人的にはドンピシャな年代 | トップページ | 爽やかなポップチューン »