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2009年9月24日 (木)

オールマイティーな美声

Title:VOICE~WORKS BEST~
Musician:土岐麻子

VOICE ~WORKS BEST~

今回のアルバムは、土岐麻子が、他のミュージシャンとコラボレーションしたり、トリビュートアルバムに参加したり、またはCMソングを歌ったりという、「声」をつかったお仕事をまとめた企画盤です。

それだけに、楽曲のタイプはバラバラ。ディスコ風の曲からミュージカル風、80年代風にジャズにフォーク、童謡風の曲に、Cymbalsを彷彿とさせるネオアコチューンまで、様々なタイプの曲がしっちゃかめっちゃか収録されています。

それだけ、彼女の「声」がいろいろなタイプの曲と合うという証拠なんですよね。彼女の声は、とてもクリア。「美声」といってもいいでしょう。しかし、一度聴いたら忘れられないような癖は薄く、誰が聴いても「いい声だなぁ」という、いい意味で無個性的だったりします。

それだけに、土岐麻子という名前で曲は売りにくいのかもしれませんが、他のミュージシャンとのコラボやCMソングにはうってつけ。コラボ相手のミュージシャンの個性を生かしたまま、彼女の美声で曲に彩りをつけることが出来ます。

ま、それだけに今回の企画も、全体的には薄味な印象が強く、土岐麻子の作品として聴くと、少々物足りなさも感じてしまうのも事実なんですけどね。

それだけバラバラな作品を、バカリズムとの架空のラジオ番組というスタイルで進んでいきます。で、そのラジオ番組が非常に寒い(^^;;つーか、これ、FM番組にありがちなビミョーなノリを、誇張してネタにしているんだよね??

評価:★★★★

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