シングルもアルバムも・・・
今週のチャート、かなりすごいことになっています。シングルもアルバムも、ジャニーズ系、アイドル系、アニメ系・・・etcと、極端な固定ファン狙いの作品ばかり。今どきのチャートを凝縮しちゃったようなランキングになっています。
今週のシングルチャート
http://www.oricon.co.jp/rank/js/w/
まずシングルチャート。デイリーチャートで同日発売のAKB48の「言い訳Maybe」が、SMAPの「そっと きゅっと」を下して1位を獲得した・・・と話題になりましたが、結果、SMAPが初動10万枚、AKB48が初動9万枚で、SMAPが1位、AKB48が2位となりました。ただ・・・オリコンって、ジャニーズ寄りのチャートが以前から疑惑を持たれているだけに、本当に、SMAPの方がAKB48より売れたの?と勘ぐりたくなります。
ただ、一般的な知名度で言えば、SMAPとAKB48では比較にならず、曲の出来も、久保田利伸が提供したSMAPの曲の方が、いつまでたっても80年代アイドルの幻想から抜けられないAKB48よりもいいと思うのですが・・・それでも固定ファンの力でAKB48が(少なくとも1日目では)売れてしまうあたり、今のチャートを反映しているような気がします。
ちなみに前作比較だと、SMAPが前作は初動9万だったので微増、AKB48は前作が10万4千枚だったので微減。前作の比較からも、今週の1位2位の順番は、「本当??」と思ってしまいます・・・。
で、最近おなじみの「けいおん!」キャラクターソングが3位、5位、6位にランクインです。5位中野梓「じゃじゃ馬Way To Go」、5位田井中律「Girly Strom 疾走 Stick」、6位琴吹紬「Dear My Keys~鍵盤の魔法~」と並びました。
そして、やっと「普通のバンド」がランクイン(笑)。7位にスピッツ「君は太陽」が入ってきました。もうちょっとがんばって欲しいんですが・・・。初動は前作の2万7千枚に対して2万4千枚と微減。
初登場はあと2曲。8位にはabingdon boys schoolの「キミノウタ」が、そして最後もアイドル系、10位にBuono!の「Take It Easy!」がランクインしています。
今週のアルバムチャート
http://www.oricon.co.jp/rank/ja/
で、アルバムチャート。アルバムチャートはシングルチャートほど「固定ファン層オンリー」のミュージシャンばかりではないのですが・・・今週は例外。
まず1位は、嵐のベストアルバム「All the BEST! 1999-2009」。2週連続1位で強さを見せつけました。
で、ジャニーズ系は今週もう1枚。8位に「PLAYZONE2009 太陽からの手紙 オリジナルサウンドトラック」がランクインしています。これ、少年隊の錦織一清作・演出で、ジャニーズJrが演じるミュージカルのサントラ。今週はジャニ系が2枚ランクインしました。
2位にはAcid Black Cherryの「Q.E.D.」。こちらも固定ファンが多いビジュアル系ミュージシャンですね。
4位5位には、「初音ミクベスト~impacts~」「初音ミクベスト~memories~」がランクイン。動画投稿サイトなどで話題となった初音ミクの曲を集めたベスト盤。こちらも固定ファンの根強い支持を受けてのランクインといった感じでしょうか。
アニメ系は6位にWebアニメのドラマCD「ヘタリア ドラマCDインターバル vol.1『俺様CD』」、さらに9位に神谷浩史「ハレノヒ」がランクイン。9位神谷浩史は、人気男性声優らしいです。声優人気は女性だけに留まらなくなってきた、ということなんでしょうか??
以上。ずらりと固定ファン狙いの作品が並んだ今週のアルバムチャート。うーん、今のシーンを象徴するようなチャートになっていました・・・。
で、今週はあと2枚、アルバムがランクインしています。
まず7位にcapsuleの「FRASH BEST」がランクインです。ご存知Perfumeのプロデューサー、中田ヤスタカ本人のユニットによるベスト盤。昨年リリースしたオリジナルアルバム「MORE!MORE!MORE!」が初動3万5千枚だったのに対して、本作はベスト盤にも関わらず2万1千枚とダウン。一時期の熱狂的ともいえる中田ヤスタカブームも一段落といった感じでしょうか。
そして10位にはジャマイカ出身のレゲエシンガーSean Paulの「Imperial Blaze」が入ってきました。レゲエというジャンルもすっかりヒットシーンに定着しましたね。日本国内のシンガーだけではなく、海外のレゲエシンガーのヒットも続きそうです。
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コメント
お久しぶりです。
数か月ぶりのコメントです。
今回、Capsuleの「FLASH BEST」の売上が振るわなかったのは、中田ブームの一段落だけが理由ではないと思われます。
誠に勝手ながら、以下に理由を羅列してみました。
<ベスト版の売上低迷理由>
①既に2007年に、(2004~2007年に発表した良曲群のリミックス版を収めた、)「capsule rmx」というベスト版に近いアルバムを発売していた。
②capsuleの活動初期(2001年~2003年)に発表された良曲群が一曲も「FLASH BEST」には収録されていない。
特に、初期の良曲群のPVは現在では入手困難なだけに、今回ぜひ収録して欲しかったです。
③capsuleのファンはおそらくベスト版よりも、デビューから現在までの「PVベスト集」の方を熱望していた。
capsuleは前作アルバム以前までは、CD初回限定版にPVを一度も収録した事がなかった為、PV集の発売はファン待望だったと思います。
せめて、「FLASH BEST」には、『レトロメモリー』の曲だけでなく、PVも収録して欲しかったです。
capsule自身は活動初期(2001年~2003年)を黒歴史扱いしていますが、多くのファンはおそらく初期の曲も好きだと思うので、いつか「PVベスト集」を発売してくれる事を期待しています。
大変長々と失礼しました。m(_ _)m
投稿: 東京喫茶 | 2009年9月22日 (火) 16時14分
>東京喫茶さん
「FLASH BEST」の分析ありがとうございます。うーん、初期に関しては、熱烈なファンにとっては収録してほしかったんでしょうね。ただ、capsule初心者に聴かせるには、あの「そのまんまピチカート」の楽曲は、ちょっと厳しいかなぁ、とも思います。PV集は見てみたいですね~。そちらはリリースを熱望したいところですね。
投稿: ゆういち | 2009年9月24日 (木) 00時20分