ちょっとベタさが魅力か?
Title:Box Emotions
Musician:Superfly
Superflyの2枚目となるニューアルバム。
Superflyに関しては、以前からどうもしっくり来ないところがありまして・・・。思いっきり「ロックンロール」という部分を前面に出している割りには、いまひとつ、「ロックンロール」を感じないんだよなぁ・・・ということを感じていました。
そんなことを漠然と思いながら、このアルバムを聴いていたのですが、なんだかんだいっても、Superflyって正統派ロックというよりも歌謡曲なんですよね、いい意味でも悪い意味でも。
確かにロックンロールらしいエッジの効いたバンドサウンドを要所要所で聴かせてくれる一方、「Alright!!」とか「恋する瞳は美しい」とか、ビートロック風な側面が聴けますし、「やさしい気持ちで」とかは、むしろベタっとした色合いは、歌謡曲風。「アイデンティティの行方」などは、中森明菜あたりが歌っていても不思議ではない感じも・・・。
「How Do I Survive?」のギターリフとか、ロックンロールとしてカッコいいなぁ、と思う場面もちらほらあるのですが、全体的には、ポップの要素を加えたロックンロールというよりも、ロックンロール風に色づけされた歌謡曲といった印象を受けました。
同じ女性ボーカルという点で、Love Psychedelicoとかに近いのかなぁ、と思っていたのですが、むしろ本質的には、相川七瀬とか、渡辺美里あたりに近いタイプなのかもしれません。
このベタな歌謡曲さも、ある意味彼女の魅力なんでしょうし、また、そういう要素があるからこそ、このアルバムは1stを上回る人気を見せ、1位獲得となったのかもしれません。
ただ、個人的には、彼女のロックンロールの装いには、少々違和感を覚えてしまいます。ちょっとロックとしての側面も、歌謡曲としての側面も中途半端というか・・・まあ、こればかりは、好き嫌いのレベルになってしまうのかもしれませんが・・・。
評価:★★★★
| 固定リンク
「アルバムレビュー(邦楽)2009年」カテゴリの記事
- ハードなバンドサウンド(2009.12.29)
- 日本から世界へ???(2009.12.28)
- 間口は広く(2009.12.27)
- バランス感覚の良さ(2009.12.25)
- 直系ガレージパンク!(2009.12.24)
コメント