原始の音楽??
Title:ARMONICO HEWA
Musician:OOIOO
意味不明な、ともすれば「奇声」とも捉えられるスキャットに、アグレッシブなパーカッション。OOIOOのニューアルバム、前半に関しては、そんな雰囲気。
はっきりいって、聴いていてちょっと辛かった(^^;;
こういう言い方しちゃうと失礼なのかもしれないのですが、原始人が、自らの感情をそのまま発したような音楽、とでもいうのでしょうか。
でも、正直、こういうタイプの音はちょっと苦手なんですよ。基本的に、楽曲にメロディーが流れていないと、辛いなぁ、と思ってしまうんで・・・・。これはこれで、こういう音楽、といわれるとそうなのかもしれないのですが・・・・。
・・・と思って聴き進んでいたのですが、後半になるにつれ、ちょっと雰囲気がかわってきました。
まあ、民俗音楽的なパーカッションのリズム+意味不明で異常にアグレッシブなスキャット、という構造はかわらなかったのですが
もっとロックの要素が、具体的にはサイケデリックロックやプログレッシブロックといった要素が強くなってきたんです。また、しっかりとしたメロディーが流れている曲も増えてきて、アグレッシブなパッションだけが先行しているように感じられた前半の曲にくらべると、しっかりとした構造を持った楽曲がメインとなりました。
そうなると、パーカッションの響きやアグレッシブなリズム、空間的な広がりを感じさせるサウンドが、とたんに魅力的に響いてきます。
前半は少々抵抗があったのですが、アルバム全体としては、独特な世界観が魅力的なアルバムになっていました。もっと後半みたいな曲が多ければ、傑作だったと思うのですが・・・。
評価:★★★★
ほかに聴いたアルバム
14 SOULS/ART-SCHOOL
ART-SCHOOLの新作は、いろいろな意味で、「いつものART-SCHOOL」らしい作品。それだけに、少々マンネリ気味な印象も否めません。彼らもそれを意識してか、ホーンセッションを取り入れたり、ストリングスを取り入れたりと、バリエーションを増やそうとはいているのですが・・・。
ファンなら満足のいく作品だと思うし、出来も決して悪くはないけども、そろそろ、次の一歩が欲しいなぁ、と感じてしまう作品でした。
評価:★★★★
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