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2009年8月28日 (金)

異色のコラボ作

Title:Idea Of A Master Piece
Musician:Kool Keith&54-71

アイデア・オブ・ア・マスター・ピース

元Ultra Magnetic MCsのメンバー、Kool Keithと、日本のサブカルシーンで異色を放ったロックバンド、54-71が異色のコラボレート!話題の新作が、この作品です。

・・・といっても、Kool Keithの作品も、Ultra Magnetic MCsの作品も、全く聴いたことありません(^^;;あくまでも、54-71の作品として、このアルバムを聴いてみました。

正直なところ、54-71のアルバムとして聴くと、ちょっと肩透かしを食らうかもしれません。

エレクトロ風のトラックに、ビートの強いリズム、それにKool Keithの力強いラップがのった作品。音数を絞り、スカスカなサウンドの中で、強烈なインパクトを放つ、54-71の作品のイメージからは、少々異なります。

ただ、このビートの強いエレクトロのトラックに載っているのが、妙に不況和音テイストで不気味な旋律。この奇妙なフレーズが、ほぼどの曲のバックにも流れていて、Kool Keithのラップと微妙な掛け合いを繰り広げています。

でも、このバランスの妙が非常におもしろく印象的。54-71をはじめて聴いた時のような、「衝撃」みたいなものはありませんし、真新しさという意味合いもちょっと薄いかもしれません。

ただ、どこか耳に残る不思議な感触と、聴き始めると、ズブズブと沼に入りこむような、気がつけばはまってしまうようなサウンドは、54-71ならでは、といったところなのでしょうか?

文句なしにそのサウンドにはまってしまう傑作。今度は、Kool Keithの作品も聴いてみようかなぁ。

評価:★★★★★

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