異色のコラボ作
Title:Idea Of A Master Piece
Musician:Kool Keith&54-71
元Ultra Magnetic MCsのメンバー、Kool Keithと、日本のサブカルシーンで異色を放ったロックバンド、54-71が異色のコラボレート!話題の新作が、この作品です。
・・・といっても、Kool Keithの作品も、Ultra Magnetic MCsの作品も、全く聴いたことありません(^^;;あくまでも、54-71の作品として、このアルバムを聴いてみました。
正直なところ、54-71のアルバムとして聴くと、ちょっと肩透かしを食らうかもしれません。
エレクトロ風のトラックに、ビートの強いリズム、それにKool Keithの力強いラップがのった作品。音数を絞り、スカスカなサウンドの中で、強烈なインパクトを放つ、54-71の作品のイメージからは、少々異なります。
ただ、このビートの強いエレクトロのトラックに載っているのが、妙に不況和音テイストで不気味な旋律。この奇妙なフレーズが、ほぼどの曲のバックにも流れていて、Kool Keithのラップと微妙な掛け合いを繰り広げています。
でも、このバランスの妙が非常におもしろく印象的。54-71をはじめて聴いた時のような、「衝撃」みたいなものはありませんし、真新しさという意味合いもちょっと薄いかもしれません。
ただ、どこか耳に残る不思議な感触と、聴き始めると、ズブズブと沼に入りこむような、気がつけばはまってしまうようなサウンドは、54-71ならでは、といったところなのでしょうか?
文句なしにそのサウンドにはまってしまう傑作。今度は、Kool Keithの作品も聴いてみようかなぁ。
評価:★★★★★
| 固定リンク
「アルバムレビュー(邦楽)2009年」カテゴリの記事
- ハードなバンドサウンド(2009.12.29)
- 日本から世界へ???(2009.12.28)
- 間口は広く(2009.12.27)
- バランス感覚の良さ(2009.12.25)
- 直系ガレージパンク!(2009.12.24)
コメント