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2009年8月17日 (月)

ジャケットが・・・・・・。

Title:HANNYA
Musician:般若

HANNYA

最初、このアルバムのジャケットを、CD屋でみかけた時、まさかあのHIP HOPミュージシャンの般若の新譜とは思いませんでした(^^;;

般若のいままでのジャケットといえば・・・

ドクタートーキョー

とか・・・

内部告発

とか・・・どれもハードな印象を受けるジャケ写ばかり。最初、同名の違うミュージシャンかと思いましたよ、まじで。

ただ、おそらくこのポップで明るいジャケットは、アルバムの内容を反映したのでしょう。いままでの社会派なリリックは後ろに下がり、内省的なリリックやユニークなリリックがメインとなった作品になっていました。

携帯電話にからむ人間模様を、携帯電話の視点から綴った「ケータイ」や、東京新大阪の新幹線での移動の模様を読み込んだ「のぞみ」など、ユニークな視点のリリックが印象に残ります。

ただ、一方では、日本のHIP HOPシーンに鋭く切り込んだ「最ッ低のMC」や、人の死をテーマとした「ゼロ」など、ハードな作風の曲も多く、硬軟のバランスが取れた構成になっています。

個人的に印象に残ったのが、現代の日本と、どこか戦争状態の国の兵士の「死」を、空をテーマとして描いた「空」。どこか叙情的なリリックが、とても印象に残ります。

般若の曲って、そのねられたドラマ性のあるリリックもさることながら、それをしっかり一語一語丁寧にラップしていくのがいいんですよね。日本のラッパーって、リズムばかりを気にいていて、肝心のリリックが聴き取りにくいという人が多いんで・・・。

正直なところ、彼の楽曲のトラックって、決して目新しいわけでもなければ、迫力があったりインパクトがあるわけでもありません。だからこそ、リリックがよけいに前に押し出されてくるのでしょう。

社会派でディープな作品が多かった前作と比べると、全体としてサラッとした印象があり、ジャケットのようにポップになった感があります。それでも、最後まで飽きさせず、しっかりと聴かせる彼のリリックの魅力は本作も健在。むしろ、ヘタにハードなジャケット写真からとっつきにくかったいままでの作品に比べ、リスナー層を広げそうな作品かもしれません。

評価:★★★★★

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