こういう音は久しぶり
Title:ブラック&ホワイト
Musician:detroit7
正直言って、こういう音、聴くのって、久しぶりだよなぁ・・・。
ガレージパンク風のガツンと来るギターサウンド、ハードなギターリフやベースライン。王道ともいえるガレージロック路線。タイプとしては、ミッシェル・ガン・エレファントに近い感じでしょうか?
ただ、ミッシェル解散後、ここまでストレートで、かつ、衝撃的な音を聴かせるガレージロックバンドのアルバムは久しぶりだったかもしれません。もちろん、detroit7も、これがデビュー作ではありません。つまり、本作で彼女たちは、また一回り大きく成長した、ということなんでしょう。
また、ハードなバンドサウンドとは、ある種対照的な、クリアな女性ボーカルや、ポップなメロディーも印象的。女性ボーカル+メロディアスなメロディーという、ポップな要素が強いために、楽曲自体、とても聴きやすくまとまっています。
歌詞は日本語詞と英語詞がほぼ交互となっています。言葉の影響でしょうか、英語詞の曲はより洋楽テイストが強く、日本語詞の曲は、少々邦楽的な要素が強く感じられました。ここらへんもまた、アルバムのおもしろさの原因のひとつ、でしょうか。
ストレートなカッコよさを感じるロックンロールのアルバムです。特に前半の勢いは半端ありません(まあ、その分、少々中盤から後半にかけて、失速気味な部分も否めないのですが)。最近のロックバンドはちょっと物足りなくて・・・なんて感じている方にはお勧めのアルバムです。
評価:★★★★★
ほかに聴いたアルバム
A beautiful greed/ACIDMAN
相変わらず、ロックをベースに、アシッドジャズや、打ち込みや、シガーロス(?)を彷彿とさせるような曲や、ストリングスを取り入れたような曲やら、幅広いサウンドを楽しませてくれる作品。ただ、どうもいろいろなタイプの曲を取り入れすぎていて、広く浅くな感が否めないんだよなぁ。まあ、それはそれでポップソングってそういうものなのかもしれないのですが、どうも物足りなさが否めない作品でした。
評価:★★★
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