彼女もまた、話題のミュージシャン
Title:HANDS
Musician:Little Boots
今、最も注目される新人シンガー・・・のひとり。
女性シンガーであること、エレクトロポップであることから、昨日紹介したLady Gagaと並び称されることの多い彼女。楽曲の雰囲気としては、Lady Gagaと重なる部分も多く、両者のファンは、重なる部分も大きいような印象を受けます。
ただ、エレクトロというよりもポップスシンガーとしての側面が強く出ていたのに対して、彼女は、あくまでもエレクトロポップのシンガーという感じを強く受けました。
つまり、Lady Gagaの曲が、どちらかというとポップなメロディーが主軸になっているのに対して、彼女の曲は、ポップであると同時に、ビートの強いエレクトロサウンドも強い売り。あくまでもエレクトロサウンドがあってこそ成り立つような曲がメインでした。
職業作家という側面や、計算高さの側面が強く感じられたLady Gagaに関して、彼女の場合、「シンガーソングライターである」という側面を強く感じます。
「Remedy」といい、「Ghost」や「Mathematics」といい、メロディーに哀愁が感じられるのも、イギリス出身のミュージシャンならでは、って感じかな?「あくまでもエレクトロポップ」と書いたのですが、もちろんメロディーもしっかりと聴かせてくれます。
あと「Symmetry」や「Tune Into My Heart」みたいな、女の子らしい、かわいらしい雰囲気の曲も魅力的。既にスター然としているLady Gagaに比べて、ちょっと身近に感じられる雰囲気を持っているのも、彼女の魅力かもしれません。
ビートの強い曲も多く、ロックリスナー層からの支持も得られそうな彼女。今、最も注目されている新人のひとりなだけに、今後、さらなる人気の高まりを見せるかもしれません。
余談。
ちょっとおもしろいのは、日本でもPerfumeみたいなエレクトロポップが人気を集めているのですが、欧米でも同じ動きを見せているんですよね。
これでおもしろいのは、普通、音楽の流行って、欧米ではやった後、日本に上陸してくる、というのが多くのパターンだったのですが、今回は、日本でも欧米でも、同時並行で、エレクトロポップに対する人気が高まっています。
踊れてポップな楽曲を聴きたい・・・世界的な不況下での、万人共通の嗜好性なのかな?まあ、詳しく分析したことのない印象論なのですが、ちょっと興味のある現象じゃないかな、なんて思ってしまいました。
評価:★★★★
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