珍しく「大人」向けの多いチャート
今週のシングルチャート
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今週のシングルチャート。ここ最近、アイドルやらアニソンやら、極端に若者志向の曲のヒットが目立ちましたが、今週は、どちらかというと「大人」向けの曲が目立ちました。
まず1位。氷川きよしの「ときめきのルンバ」がチャートインです。「大人」向けというよりも「おばさん向け」って感じなんですが・・・(^^;;楽曲は演歌というよりも、思いっきりムード歌謡曲。3作目の1位獲得で、初動は6万8千枚と、前作の初動7万3千枚と若干ダウンしています。
そしてなによりも「大人向け」といえるのが、5位原由子「夢をアリガトウ」、そして8位山下達郎「僕らの夏の夢」でしょう。
原由子は「涙の天使に微笑を」から、なんと約12年ぶりとなるニューシングル。作詞作曲は、言わずもがな旦那の桑田佳祐。夏らしい軽快なポップチューンに仕上げています。
山下達郎も夏のイメージですね。前作から1年5ヶ月ぶり。決して目立った大ヒットではないものの、しっかり聴かせる名曲をコンスタントに出してきますね。そろそろアルバムを・・・とも思うけど、前作からまだ(?)4年しか経っていないから、もうちょっと先かな??
そして、こちらも「大人向き」といえるでしょう。7位にランクインしたのがゴスペラーズの「宇宙へ~Reach for the sky~」でした。5人のハーモニーをしっかり聴かせる、タイトル通りの伸びやかなナンバーとなっています。売上は前作の初動1万5千枚に対して、初動1万3千枚。ここ最近、ほぼ横ばいの傾向が続いています。
他には今週、3位にTOKIOの「太陽と砂漠のバラ」、10位に彩冷えるの「夏物語」がランクインしています。彩冷えるは、これで「アヤビエ」と読むらしい・・・ってありえねーだろ(苦笑)。これが初のベスト10ヒットとなるビジュアル系バンド。正統派のポップスロックといった感じで、外見もあまりビジュアル系色が強くないし、売れ筋な印象。もうちょっと売れるかもしれないですね。
今週のアルバムチャート
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アルバムチャートで1位を獲得したのが、嵐のベストアルバム「All the BEST! 1999-2009」で、初動売上が75万枚。今年の初動売上No.1を記録しました。 散々、ジャニーズ系のアイドルユニットが出てきたのですが、ここ最近、嵐が他のユニットと比べて、頭ひとつ出た印象が・・・。
一方、続く3位に初登場したのも韓国のアイドルグループBIGBANGの日本デビューアルバム「BIGBANG」。東方神起といい、日本だと、男性アイドルユニットはジャニーズ系じゃないとジャニーズ系につぶされるので、韓国に新しい男性アイドルユニットを求めている、といったところなんでしょうか?
4位はイギリスの人気ロックバンドArctic Monkeyのニューアルバム「Humbug」がランクインです。日本でも強い人気を誇っています。ただ、初登場順位こそ前作と同じながらも、初動売上が前作の4万枚から初動2万枚と大幅ダウンしてしまっています。
5位はMINMIの「SUMMER COLLECTION WITH MUSIC CLIPS」。ビクター在籍時の楽曲のうち、夏をテーマとした楽曲を選曲した企画盤。レコード会社移籍に伴う、前のレコード会社のお小遣い稼ぎですね。それでもこの好順位はMINMIの根強い人気をうかがわせます。
6位電気グルーヴ「20」がランクイン。タイトル通り、今年20周年を迎えた電気グルーヴの、20周年を記念してリリースしたアルバム。活動再開後、真面目なインストメインのアルバムが続いていましたが、こちらは久しぶりの歌モノメインのアルバム。電グルらしい、不条理ギャグの世界がシュールでユニークです。ちなみに、初回盤はPVをおさめたDVD付。特に「ピエール瀧の体操42歳」はぶっとんで笑えるので、購入するなら初回盤を是非。売上は、前作「YELLOW」が初動1万5千枚に対して本作は初動1万4千枚とほぼ横ばいでした。
そしてラスト、8位にランクインしてきたのがHi-Fi CAMPのデビューアルバム「1st BEST」。ポカリスウェットのCM曲などで話題となった仙台在住の4人組バンド。MONKEY MAJICやGReeeeN、キマグレンなどを輩出した音楽事務所「エドワード・エンターテインメント・グループ」所属のミュージシャンです。今後、人気が伸びてきそうな注目のバンドです。
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