« 砂漠のブルース | トップページ | 天才、現る! »

2009年8月 9日 (日)

キング・オブ・ロックの最後のロックショー

Title:忌野清志郎 青山ロックン・ロール・ショー2009.5.9 オリジナルサウンドトラック
Musican:忌野清志郎

忌野清志郎 青山ロックン・ロール・ショー2009.5.9 オリジナルサウンドトラック

正直言うと、このアルバムに関して、いろいろと偉そうに感想を述べるのって、少々心苦しいものがあります。私自身、忌野清志郎というミュージシャンは大好きなミュージシャンの一人でした。ただ、RC時代の曲はベストや「Rapsody」などの代表的なアルバムはざっと聴いていて、キヨシローのソロも、少なくとも熱心にポピュラーミュージックを聴き始めてからは、大体聴いているのですが、RCをリアルタイムでは知らないし、熱心なファンだったのか、と言われると、本当に熱心なファンの方と比べると、申し訳なくなってしまいます・・・・・・・・・。

でも、ちょっとだけ、キヨシローに関しては、自慢(?)がありまして(笑)、Wikipediaの「忌野清志郎」の「主な事件」の欄にも取り上げられている、2003年4月22日のアースディ・ライブの話。実は、そのライブの現場に、私も参加していました。

いまさらながら、当時のライブレポートを読み直してみたのですが・・・確かに「事件」の件は、その直後にはニュースにもなったりしたのですが、ライブに参加している時は、ほとんど「事件」だとは思わなかったんですよね。

というのも、その直前に見たチベタン・フリーダム・コンサートにもキヨシローが参加していて、その時のセットリストとこの日のセットリストはほぼ同じ。つまり、彼にとっては、あくまでも普段通りに演奏しただけ、だったんじゃないでしょうか?

要するに彼は、ラジオ番組の生収録がある、とかそんな事情は関係なく、やりたいようにやっただけ。でも、そんな普段通りやった結果がこんな風に「事件」になってしまった訳です。決して、意図して事件を起こそうとしたわけではなく、彼は自分の自由を貫いただけ、のように思いました。

今回のアルバムでは「自由」という曲も収録されていますが、まさに「誰の圧力にも屈せず、自分の自由を貫く」ということが、キヨシローが一貫して守り抜いた信念だったのかなぁ・・・なんてことも、あらためて思ったりしました。

今回のベストは、忌野清志郎の葬儀の際に流れた曲を、その順番どおり収録したアルバム。まさにキング・オブ・ロックの最後のロック・ショーの模様をそのまま収録したアルバムです。

この「青山ロックン・ロール・ショー」には、私は残念ながら参加できなかったのですが、オープニングのMCもあわせて、その日の空気がそのまま伝わってくるよう・・・。ラストの「雨上がりの夜空に」がライブ音源というのも、なんか憎い演出ですね。

あらためて、名曲の数々に彼の偉大さを感じざるを得ないアルバムでした。R.I.P.

評価:★★★★★


ほかに聴いたアルバム

Crystal Scenary II/岡本真夜

Crystal SceneryII

彼女の過去の代表曲を、アカペラやクラシカルなアレンジでセルフカバーした企画盤。彼女の美しいボーカルや、瑞々しいアレンジが印象的・・・なのですが、ちょっとアレンジがワンパターンというか、あまり新鮮味がないような・・・。岡本真夜のボーカルも、確かに魅力的ではあるのですが、ボーカルだけで聴かせるには少々力不足のようにも感じます。ファンズアイテムといった感じかなぁ。

評価:★★★

|

« 砂漠のブルース | トップページ | 天才、現る! »

アルバムレビュー(邦楽)2009年」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: キング・オブ・ロックの最後のロックショー:

« 砂漠のブルース | トップページ | 天才、現る! »