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2009年8月31日 (月)

トップミュージシャンの雰囲気

Title:CALLING
Musician:コブクロ

CALLING(通常盤)

一時期ほどの勢いはないものの、いまだトップクラスの人気を誇るコブクロ。この作品も、初動20万超えで、2週連続の1位を獲得するなど、根強い人気を見せています。

まず驚いたのは、冒頭、いきなり打ち込みからスタートしたところ。バンドサウンドやストリングスなども普通に取り入れているとはいえ、コブクロ=アコースティックという印象が強いだけに、少々驚きました。

この1曲目「サヨナラHERO」に限らず、今回の作品は、いつも以上に楽曲のバリエーションが多かったような印象を受けます。

アメリカンロック風の「FREEDOM TRAIN」、ハードロック風の「神風」、ボッサ風の「Sunday kitchen」といった楽曲のほか、ストリングスを取り入れた楽曲も目立ちました。

ここらへん、様々な楽曲に手を出すあたり、ミュージシャンとしての余裕を感じます。2曲目「恋心」、3曲目「To calling of love」と、序盤からバラードの曲が続くあたりも、彼らの余裕と自信のあらわれ、と言えるかもしれません。

そして、アルバム全体から感じられるスケール感と、ある種の貫禄・・・デビュー当初の、路上での弾き語りミュージシャンの雰囲気は消え、スタジアムミュージシャンとしての雰囲気すら感じられます。トップミュージシャンとしての貫禄を備えてきた、といえるかもしれません。

ここらへん、同じ路上出身でデビュー当初は比較されてきたゆずとは対照的ですね。アコギにこだわり、スタジアムでライブをやっても路上の雰囲気をいまだに感じるゆずと、路上から卒業し、貫禄がついてきたコブクロ。ここらへん、どちらが良い悪いではないのですが、それぞれの道を歩んでいるのが、より鮮明になっています。

コブクロが、さらに新たな一歩を踏み出したことが明確になったアルバムだと思います。かつてのストリートミュージシャン時代のファンには、違和感のある人もいるかもしれませんが・・・今後、ますます大きくなってきそうな予感のする作品でした。

評価:★★★★

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