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2009年8月 4日 (火)

ポップにリアレンジ

Title:Re-clammbon2
Musician:クラムボン

Re-clammbon2 (通常盤)

しょーーーじきに言うと、久しぶりの新譜が、2枚目のセルフカバーアルバム、というのは、個人的には、ちょっとびみょーー。いや、2年前の久しぶりの新譜の前も、ライブアルバムにカバーアルバムと、オリジナルアルバムがなかなかリリースされなかったからね。早くニューアルバムが聴きたい!!!

・・・・・・とは思うのですが、セルフカバーアルバムとして、このアルバムはとても上出来の傑作。なによりも、このアルバム、まずはいい意味で聴きやすい、ポップな内容に仕上がっているのがうれしいですね。

ここ最近のオリジナルアルバム「てん、」「Musical」は、以前のポストロック路線を続けながらも、実験的にばかり走りすぎず、きちんとポップに着地しようとした作風になっていました。

このセルフカバーアルバムも、基本的な方針は、この2枚のアルバムと同じように感じます。

爽やかなバンドサウンドが魅力的な「Re-THE NEW SONG」や、ある意味クラムボンらしいピアノポップのアレンジに仕上げた「Re-Re-華香るある日」、エレクトロポップに仕上げた「Re-Re-サラウンド」など、ポップで聴きやすい作品が多く収録されています。

一方で、「Re-Re-シカゴ」は序盤はアコースティックでポップな様相ながらも、後半は徐々にジャムっぽくなっていきますし、「Re-意味はない」も、徐々に狂乱していくサウンドがインパクト満点。「Re-アホイ!」も幻想的な仕上がりになっているなど、ポストロック、ジャムバンドといった、クラムボンの実験的なバンドという側面も見せてくれます。

ただ、実験的な作風の作品も、リスナーを置いてきぼりにすることなく、ある意味、ライブでの盛り上がりが、その向うに見て取れるような作品。そんなこともあって、アルバム全体としては、ポップで楽しいアルバム、という後味を得ることが出来ます。

セルフカバーアルバムとしての出来は文句なしの傑作!ただ、1つマイナスなのは、やはり早くオリジナルアルバムを・・・という贅沢な要求から(^^;;オリジナルアルバムに関しては、ここ最近、悪くはないけど、もろ手をあげて絶賛は出来ないような作品が続いているだけに・・・早く傑作を聴きたい!

評価:★★★★


ほかに聴いたアルバム

ASIAN KUNG-FU GENERATION presents NANO-MUGEN COMPILATION 2008

ASIAN KUNG-FU GENERATION presents NANO-MUGEN COMPILATION 2008

アジカンが毎年行っているライブイベント、NANO-MUGEN FES.に出演するミュージシャンの楽曲を集めたコンピ盤。これは2008年のバージョン。基本的にアジカンと同路線のパワーポップバンドがメインなのですが、一方で、SPECIAL OTHERSのようなジャムバンドや、エレクトロロックのTHE YOUNG PUNX!などが入っているのがおもしろいところ。Ash、STEREOPHONICSのような、洋楽勢も含まれていて、アジカンのファンも抵抗なく、いろいろなタイプのミュージシャンに触れられるようになっているのが、うれしいところでしょう。

個人的には、トクマルシューゴ、THE YOUNG PUNX!、8ottoあたりがよかったなぁ。アジカンみたいな人気バンドが、こうやって、他の(日本ではアジカンほどは売れていない)ミュージシャンたちを積極的に紹介するのってうれしいですね。今後も、このイベントは続いてほしいなぁ。

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