エレクトロニカの新しい流れ?
Title:Nights Out
Musician:Metronomy
昨年のSnoozer誌年間ランキングの第1位の作品
・・・・・・だから気になった、というと、ちょっと露骨にミーハー精神出しすぎなんですが・・・すいません(^^;;
その後、今年に入って国内盤も販売になり、遅ればせながらこのアルバム、聴いていました。
ジャンル、という話になると、一応「エレクトロニカ」というカテゴリーになるんでしょうね。テンポのよい、だけどちょっと不思議な音色の電子音が並んでいます。
オウテカやエイフェックス・ツインの影響を受けた・・・らしいし、事実、音的にはそんな影響も感じられなくはないのですが、ただ彼らのサウンドは、決してオウテカやエイフェックス・ツインのような、不条理なサウンドが並んだ難解なものではありませんでした。
むしろ彼らのサウンドは、テクノポップやニューウェーヴなどに通じるものを感じました。そのため、打ち込みメインの楽曲ながらも、どこか懐かしさと暖かさを感じさせる楽曲の数々・・・うーん、なんというか、暖かさと、電子音らしい冷たさが同居する、不思議な感覚、とでもいえばいいのでしょうか・・・。
また、いわゆる歌モノも多く、それがまた、アルバムをよりポップなものとしていました。特に「A Thing For Me」は男女デゥオの作品になっていて、ここに「エレクトロニカ」と呼ばれるジャンルからイメージされる難解さはありません。
最近また、エレクトロ系のミュージシャンの活躍が目立っているのですが、ただ、最近話題になるエレクトロ系ミュージシャンの作品って、どれもポップなんですよね。今のシーンの新しい流れなのでしょうか?
昨年の1位・・・といわれるとそこまでかなぁ、とは正直思うのですが、いい作品なのは間違いないと思います。エレクトロニカというイメージにこだわらず、広い層に支持されそうな作品でした。
評価:★★★★★
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