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2009年7月26日 (日)

月をながめて何を思う

Title:Wait for me
Musician:MOBY

Wait for Me

月をながめる宇宙人のイラスト・・・MOBYの新作のジャケットには、どこか物悲しさが漂っています。

そんなMOBYの新作は、ジャケットと同じく全体として、どこか物悲しさが漂う、美しいメロディーを聴かせる、ポップアルバムになっていました。

クラブ系という枠組みでジャンル付けすると、「チルアウト」ということになるのでしょうか?ただ、チルアウトと一言で収めるには、様々なタイプのポップチューンがおさめられていました。

例えば「jltf」は、静かなピアノの音と、透き通った女性ボーカルが魅力的な、ともすればサラ・ブライトマンのようなクラシック系を彷彿とさせるような幻想的なチューン。一方「hope is gone」は、同じく女性ボーカルながらも、シンプルなサウンドに、美しくもシンプルなメロディーを重ねたフォーキーなチューンになっています。

また、そうかと思えば「scream pilots」は、美しいピアノとノイジーなギターの対比が心地よい、どこかシューゲイザー系すら思い出されるようなナンバー。同じくインストナンバーの「slow light」も、ファンタジックで美しい雰囲気をかもし出していて、どこかシガーロスとか、その周辺と似たような雰囲気を感じられます。

ただ、どの曲にも共通するのは、ストリングスやピアノなどで表現された、幻想的で美しいアレンジ。そして、透き通るようなメロディーライン。さらに、今回は女性ボーカルの曲が多かったのですが、それらの曲がどれもどこか切なく、物寂しげなのが印象的でした。

決して派手さはないものの、心に染み入るようなアルバムになっています。基本的に、打ち込みのエレクトロサウンド主体ながらも、暖かみを感じさせてくれるようなこのアルバムは、MOBYの人柄も感じられそう・・・。クラブ系、というよりは良質なポップスアルバムとしてお勧めしたいアルバムです。

評価:★★★★★


ほかに聴いたアルバム

今日取り上げるほかの作品は、いずれもエレクトロ系のアルバム。最近、再び、この手のエレクトロ系ダンスチューンが人気を得てきていますね。

Music For Accelerated Culture/HADOUKEN!

ミュージック・フォー・アン・アクセラレイテッド・カルチャー

ストリートファイターの「波動拳」からバンド名を取っているんですね。日本人としてはちょっとうれしい。

楽曲は、ラップメタル風のロックに、4つ打ちの打ち込みのビートを取り込んだダンサナブルなチューン。ダイナミックなロック系のサウンドも、ビートの効いたエレクトロサウンドも、どちらも直感的な気持ちよさに直結する音づくりながらも、全体的には少々大味な印象も。

評価:★★★

In Silico/Pendulum

In Silico

イギリスでは、ナショナルチャートで2位を獲得するなど大ヒットを記録し、一躍話題となったテクノロック系のミュージシャン。

HADOUKEN!と同じく、打ち込みのビートの効いたエレクトロサウンドとロックサウンドの融合を目指している・・・のですが、少々直感的なサウンドつくりに頼っていたHADOUKEN!と比べると、彼らはメロディー勝負。しんみりとしたメロディーを聴かせてくれたりして、ポップでメロディアスな楽曲が魅力的でした。

評価:★★★★

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